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#473 製薬業界ネタ~ケミスト的にショックだった協和キリンのリストラ発表から創薬研究者の未来を考えてみた

おはようございます!本日もよろしくお願いします。暑さも一休みという感じで今日までは、涼しくて良かったです。この間にしっかり運動したりして体調を整えたいなと思います。娘は今週は保育園でお祭り週間のようで、毎日、楽しそうに保育園に行っていますね。今日は早帰りでダンスのレッスンの日なのですが、珍しく保育園の方がいいと言っていましたね。どんなことやっているのか、ちょっと興味が出てきました。金曜日は夕方、一緒に保育園のお祭りに参加するようですので、楽しみにしておこうっと。さてさて本日は「製薬業界ネタ~ケミスト的にショックだった協和キリンのリストラ発表から創薬研究者の未来を考えてみた」です。

モダリティが変われば。。。

MRだけではないよねって話をしたら、こんな記事を見つけました。以下、記事からの抜粋です。特に私がショックを受けたのは、協和キリンの発表です。同社は全社的な方針として、「先進的抗体技術」と「造血幹細胞遺伝子治療」の2つのモダリティに注力する一方、低分子の創薬研究と関連するCMC研究と品質関連業務を縮小する方針を明らかにしました。十数年来、低分子創薬に関わってきたケミストの私としては、日本の得意分野と言われた低分子創薬の歴史に大きな変化が訪れたことを感じざるを得ませんでした。報道によると、武田薬品工業も米国サンディエゴの研究所を閉鎖するそうです。この研究所は武田薬品にとって低分子創薬の大きな拠点の1つでした。2つの会社からほぼ同じタイミングで低分子創薬研究の終わりを宣告されたようで、ケミストとしては暗澹たる気持ちになりました。

低分子創薬の今後・・・

今後も低分子の創薬も行われると思いますが、これまでと違うのはメインストリームにはならないだろうなと言うことですね。ある意味、モダリティが増えたので、それがまた低分子に収束していくという流れはないかなと思いました。そう考えると確かに日本の創薬が地盤沈下している一番の要員は、ここにあるのかもしれませんね。日本は逆に言うと低分子創薬の底地からはあったと思うんですよね。ただそれを活かす場所が限られてきて、今のような状況になっているんだと思います。そう考えると今更、ケミスト一筋の方がリスキリングして、別の専門性を獲得していくってMRさんよりもずっと深刻な状況だとも言えるのかなと。別の事業でケミストの力が活かせる分野があるといいのかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?研究を自分もやっていたので、よく分かるんですけど、専門性をいきなり変えるって、そうそう出来る話ではないような気もします。なので、リスキリングも大事かもしれないですが、それよりもむしろ、別の領域で、その専門性が活かせる部分はないのかという視点は重要になると思いますね。私の場合はたまたま臨床開発へ活かせる専門性だったので、比較的、キャリア形成には困らなかったんだと思いますが、これからの時代、創薬研究は何をやっていくべきなのかって現場的には重要なんだろうなと思いました。ではでは、また!


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