「コードギアス」にわかでも「ロストストーリーズ」は楽しめるのか
鰯野すいです。
皆さま「コードギアス」は知っていますでしょうか。
そこそこ前に放送されたアニメシリーズで、内容はネタバレ無しで一言で表すならば復讐譚。
当時は魅力的なキャラクターに想像を裏切り続けるシナリオが人気を博し、見たことなくとも名前やタイトルくらいなら知ってる。
そんな人も少なくないシリーズです。
そんなコードギアスシリーズがアプリゲームを出したのをご存知でしょうか。
その名も「コードギアス ロストストーリーズ」
略してロススト。リリースして1年未満の若々しいアプリゲームです。
そしてこのロススト、楽しめるのかという話。
過去にアニメを1回通しで見たくらいで、ぶっちゃけ数年前で内容も曖昧にしか覚えてない。
そんな私ですが、ロスストをほぼサービス開始日からプレイしており楽しんでいます。
ご安心ください!にわかでも初見でもロスストはとっても楽しめます!(なお知ってるに越したことはない)
しかしながら、人を選ぶのも事実!
今記事では個人的に感じたロスストの楽しい点、逆にちょっと……となった部分をご紹介します。
まずは楽しい点から!
1.原作アニメ準拠のシナリオと新しい主人公マリオ(マーヤ)の存在
原作を知っても知らなくともオススメ出来る最大のポイントがこのシナリオです。
メインストーリーは豪華声優陣によるフルボイス!
そこは当然のアピールポイントですが、かつ原作にはいなかったマリオ(マーヤ)・ディゼルというオリジナル主人公の存在が素晴らしいスパイスとなって効いてます。
※主人公は男女切り替え可能で、デフォルトネームがマリオ(♂)とマーヤ(♀)になっている。
マリオ(マーヤ)はアッシュフォードと呼ばれる学園の生徒。
支配する側の戦勝国ブリタニア人と支配される側の敗戦国日本人のハーフである事を隠し、どっちつかずで卑怯者な自身に鬱屈した日々を送っていた。
彼(彼女)はそんな中でも何か出来ることは無いかと親を亡くした日本人の子ども達を細々と支援していたが、そこにブリタニアの軍がやってきて、子ども達と共に戦いに巻き込まれる事に……。
と、主人公が歩む序盤の流れをそのまま書き出しましたがどうでしょう。
正直なところ、この部分だけでは主人公の魅力が伝わったとは言えません。
主人公にはもっとヤバいポテンシャルがあります。
ネット上では彼(彼女)にいくつかの愛称があります。とくに有名なのは
狂犬
でしょう。
主人公は諸々あって原作主人公ルルーシュと共に“ブリタニアをぶっ壊す”という大目標に向かって猛進する事になります。
その邁進ぶりは凄まじく、初戦闘で軍人相手に圧倒し、行き当たりばったり的に総督の暗殺を目論み、人を躊躇なく撃ち、総督お抱えの騎士達に切った張ったの大立ち回り。
ブリタニアを壊せるならば文字通り死んでもいいという、どこぞの武士か?と言わんばかりの覚悟ガンギマリで全くブレない系の主人公です。
同じく日本をブリタニアから解放すべく戦っているコードギアスのヒロインの1人であるカレンが忠犬と評されている中、
頭が良くカリスマ性のある原作主人公のルルーシュですら制御しきれない時がある主人公はまさに狂犬としてファンの間で扱われています。
特に女主人公マーヤは容姿がお淑やかなお嬢様風というのも、怒り狂う様とのギャップで狂犬ぶりに拍車をかけていると思います。
私はまさにそんなギャップにやられ、主人公マーヤ最推しという有様になってしまいました。
以上で主人公がおもしれー奴……というのは伝わったかと思いますが、肝心の主人公が絡むシナリオは一体どうなのか?アニメとの違いは?という点。
基本的には原作アニメに沿ってお話が進みます。
なのでコードギアスそのものを見たことがない、全く知らないというプレイヤーでも問題なくシナリオを楽しめると思います。
更に言えば続きがさっさと見たいと思えば、マリオ(マーヤ)がいないコードギアス本編を各種アニメ配信サイトなどで視聴可能なのも強みでしょう。
アニメとの違いも主人公がいる事でやれる事が増え、原作アニメでは語られていなかった部分の補完も担ったりしています。
アニメでここどうやったの?という部分を主人公にやらせていたりする場面もあり、主人公が蚊帳の外という事はあんまりありません。
そして主人公自身にも多くの謎があり、伏線も散らばらせており考察するのも大変楽しいです。
「人を選ぶオリジナル主人公であるがそれが最大の面白さに繋がっている」
これに尽きます。
期間限定のイベントシナリオなどは残念ながらフルボイスでは無いものの、登場キャラクターの掘り下げや日常の描写などがとても丁寧でファン必見の出来になっています。
2.あんなキャラやこんなキャラまでプレイアブル化!
コードギアスには魅力的なキャラクターが多数登場しますが、非戦闘員で戦えないというキャラクターももちろん登場します。
しかしロスストはそんなキャラクター達もプレイアブル化さえされていれば、戦闘に出すことが出来ます。
もちろんボイス付きなので戦闘シーンの合間によく聞くことができるでしょう。
ホーム画面もあり、そこにキャラクターを設定すれば季節ごとのボイスやおはようとかまだ起きてんの?とか言われたりも出来ます。
キャラクターゲームとしても有能です。
今後もメインシナリオが進めばプレイアブルキャラクターが増えるでしょうし、本来終盤で登場するラウンズが急に実装されたりという事もあるので新規キャラクターは常に期待出来ます。
惜しむべくは主人公が実装されていない事。
回す準備は出来ているんだ……主人公実装してくれロススト運営さん……。
3.おはガチャが1日1回無料!
その名の通り、恒常のみにはなりますが単発ガチャが毎日1度無料で回す事ができます。
これは自慢になりますが、私はこの無料ガチャで何度か星4(最高レアリティ)を出したことがあります。
それだけ期待度があります!高確率!と手放しには言えない排出率ですが、回せない0%が無料単発数%になっただけでも凄い事です。
ここから以下は個人的にロスストのあまり好きではない点をあげていきます。
4.タワーディフェンスシステム
率直に言うと、私は考えるゲームが苦手です。
ロスストはタワーディフェンスゲーム。
味方を効率よく配置し、置いたり戻したり、バフデバフを考えてメンバーを組み上げる。
私は詳しくないのですが、ここにこれを嵌めるとキチッと嵌るというパズルにも似てる気がします。
まぁ、その、私にはとても難しく感じました。
簡単すぎる!とか、このキャラ持ってないとクリア不可避!とか千差万別の意見がTwitterだけでもめちゃくちゃあるので、難しいと断ずるのは違うかもしれません。
しかし普段タワーディフェンスを触れない私からしたら、やっぱり難しいと思いました。
つらいのはその難しさをメインシナリオのクリア要項でもあるバトルに組み込まれることです。
このメインシナリオの攻略だけでもちゃんとキャラクターを育成する必要があり、読み進める為の戦闘が割としんどくなってきます。
シナリオにリンクした戦闘などもあるので、楽しめる人には楽しめると思うんですけども〜……。
おま環かもしれませんがロードが長めなのもマイナス点。
全体的にもっさりしていて倍速していてもスピード感が無い、テンポが悪いという点も挙げられます。
敵の数が多いので長々と戦闘し、まだ終わらないのかと思った事は1度や2度ではありません。
高難易度もちゃんと用意されており、創意工夫をするのが楽しい!という方は戦闘も楽しめるかもしれません。
私には難しくて触れることすら出来ません……。
5.告知が遅い。キャンペーンが弱い。
これは感じ方の問題にすぎないのですが、ゲーム外の運営はわりと目に余ります。
イベントやキャンペーンの前日告知は当たり前。
開催中のイベガチャに目線を向けて欲しいのは分かりますが、せめてログインボーナスなどのキャンペーンは事前に告知してログインを促す方が良いと思います。
生放送などもプレイヤーやギアス民が見たい内容や期待していた事とはズレている事が多いです。
その点はラウンズ参戦生放送などで改善が見られたので、今後に期待したいところです。
6.結論
良かった所、個人的に悪いと思った所をざっとまとめてみましたがいかがでしょうか。
結論としてまとめますと
シナリオがとにかく面白く、新規やにわかでも問題ない。ただしやり込みや高難易度に手を出そうとすると普通にストレス。
サブゲームとして気軽に楽しむのが吉。
これが私の出した結論です。
間違いなく他人におすすめ出来ますが、シナリオを除いてゲームとして楽しいか?と聞かれると苦笑いして目をそらす。
そんな感じのゲームです。
既プレイのプレイヤーさんから見たらアレ書いてないコレ書いてないバグとか云々あるかと思いますが、あくまで個人的に思った事ですのでご容赦ください。
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