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その「一元化管理」は使えるのか!?問題

こんにちは。
考えてみたら、マスターの一元化(=名寄せ)処理と応用モデルの実装からコンサルの仕事を15年くらいやってます。
なかなか話しても通じない部分が多いジャンルで、派手な実装例もない世界かもしれませんが、ノウハウは溜まってきます。失敗事例も業界トップクラスに見てきたと言っても過言ではないです。
実際にやっている業務は機密事項が多くてアレなので、身近な一般論で気になることを書きたいと思います。

架空の事例)#デジタル庁

中の人の脳みそが僕と桁違いかもしれませんが、いかにも有りそうなので事例にさせていただきます。
なんかありそうなプロジェクトとしては
「『マイナンバーを活用した情報の一元化』ついでに注射を打った管理、ついでに免許証も、さらに保険証、さらに住民票...(以下略)も一括管理できたらいいな」的プロジェクト(架空の話)
とかなんですが、全く分からない人だったら「AIを使ってちょこっと書けば...」みたいなことで、簡単そうに言うのですが、現実は専門家(それ系の会社)に丸投げしてロジックも仕様も運用も決めないで予算だけ決めてスタートしても動きません。難易度ベリーハードの無理ゲーです。

困難の理由

【失敗プロセス1】会議での合議とトップからの号令では動かない

この手の話のばあい、大会議室が満杯になるほど各分野の代表者や専門家がぞろぞろ集まって、連日の会議、大量の読み切れないパワポの資料、それぞれの立場からのネガティブな意見(我々は積極参加しない or できない理由の発表会)で、特に何も決まりません。「とにかくやるしかない!」みたいな精神論だけが結論となります。
そして予算が決まっていたりして、いきなりコンペ~予算額だけ見て群がる各社営業~決定したどこかの企業に豪快に丸投げ。
明確な要件が無いので、なんだか見たことあるようなパッケージのパクリみたいなシステム導入~現場はチンプンカンプン~使えないし無くても困らないので使わない~第1次開発は有耶無耶のエンディングとなる。

【失敗プロセス2】第一次の失敗を糧にして現場優先のボトムアップ作戦を敢行

まず、「私の部署が責任を持ってやります」というボスがいない。責任だけ持っても持たなくても、査定の評価や首を賭けるほどのメリットないから。
体裁として、会議を主催する人だったり、社長だったり部長だったりが責任者になる。担当者はいきなり下っ端の業務フローも理解してないようなパソコンが少しできる平社員2~3人。その数名と受注側下っ端数名がいきなり画面設計。いきなりノートPCやタブレットを大量発注したりする(笑)
まあそれなりに休日出勤深夜残業を頑張って、自分の業務はそこそこ動く。
「よし予定通り他の事業に横展開だ」と言ったか言い終わらないかで、大爆発して「ウチでは使えねえ」と大ブーイングを受けて終了。

【失敗プロセス3】誰かが責任を取ったところで何もできてない事実

ここらへんで当方に相談が来たりする。けど、もう予算使い果たしたのに何もできてない。問題は発注側や受注側企業の社長が辞任しようが、担当者がクビになろうが出来てないものは出来てない事だったりする。
要件だけ書いた資料のファイルが文字通り山のように積み重ねたら1m超えるほどの量がある。

だからどうしたらいいのか?問題

詳しくは有料記事で!....いや無料で書きますけど長いので一旦区切ります。
続きは近日公開


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