「挑戦」と「越境」の違い
このところ仕事で「越境」についてよく考えている。
コンフォートゾーンから出て、今までの自分のやり方が通用しない経験とか、マイノリティの側になるとか、想像もしなかった出会いとかを経て、自分の価値観や人生観を再定義したり、視野を広げる。それが越境。
「新しい知識を得る」とか「言葉や技術のスキル向上」とか「新たなネットワーク、コミュニティ構築」なんかも価値としてもちろんあるのだけど、振り返ってみると【自分アップデート】の方が得たものの比重として大きい。と個人的には感じている。
2度の海外留学とか、数回の転職とか、何度かの海外出張、そして離島への移住を経験して、どちらかといえば自分の越境のハードルは低い。と今まで思っていたのだけど、ハタと「これって越境なのかな?」と疑問に思う。
上に書いた経験も、まったく想像もできない、できるかできないかわからない、サバイブできるのか?っていう要素はゼロではないけれど、比較的予想可能な範囲内にあって、チャレンジングではあるけど衝撃は少ない。
言葉もわからず、衣食住の環境が想像を超えていて、まったくもって「やったことがありません」ということを実践するのが越境なのではないか?
「やりたいことをやってみる」経験を積んできた人と、「想像もつかない世界に(自主的か外圧的かはさておいて)飛び込んだ」人と、その経験の振れ幅やインパクトは後者の方が(少なくとも短期的には)大きいような気がしていて、でもその状況を100%自発的に作るのは難しいだろうとも思う。
…とここまで書いて、立命館APUの「FIRST PROGRAM」を思い出しました。久しぶりに動画を見直したけど、新入生向けプログラムとして本当に最高だと思う。
いまの私にとって「海外出張行ってください」はまったく越境じゃないけど、「明日海釣りに行ってください」がかなりの越境であるように、体験するタイミングも含めて、一人ひとりに「ちょうどよい具合の越境」をプログラムするには、かなり相手のことを知らないと難しいよね。
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