拠点を動かす「窓新聞」のつくりかた。仲間と一緒にメディアづくりワークショップをしてみては?
「拠点」は開いてからが本番ですよ!
僕たち「岩沢兄弟」は、企業のオフィスからNPOの活動スペース、アートプロジェクトのための放送スタジオまで、活動の足場になるような「拠点」づくりをたくさん手掛けてきました。
しかし、活動拠点というのは空間が整って開かれたら完成ではありません。つかわれてなんぼ、動いてなんぼです。しかもいい感じのつかわれかたをしないとちゃんと機能しません。ちょっと強めですが……こここは断言します。ただ打ち合わせがされているとか、荷物が収まっているだけでは「ハコ」であって「拠点」ではない!
だって打ち合わせだけならリモートでもいいし、物を置くだけならみんなで共有する必要がないじゃないですか。人と空間が上手に協力しあって、活動を豊かにしていく。そんな拠点づくりに貢献したいな、と、前々から思っていました。
(▲アートプロジェクト「HAPPY TURN /神津島」の拠点「くると」。つくり途中の様子。どんな風につかうかな〜と考えながら少しずつ手入れをしていきました)
「窓新聞」づくりのススメ
そこで思いついたのが、「窓新聞」づくりのワークショップ。仲間とのコミュニケーションを豊かにしたいとか、拠点のことを周囲に伝えていきたいとか、定期的に掃除をしなきゃとか、……拠点運営の「やりたい・やらなきゃ」を全部入りで叶えちゃうアイデアです。
なんて書くと大げさかもしれませんが、まずはだまされたと思ってやってみてください。ひとまず、僕たちのあ活動拠点である「台形放送室」でのつくりかたご紹介します。使ったのは窓と紙とマジックとポスカと掃除道具だけ。
1、 窓をきれいに掃除する
あらゆる活動は掃除にはじまり、掃除に終わる。まずはみんなで掃除しましょう。掃除のなかでも、窓掃除ってなかなか面倒で手が伸びないから、こういう口実をつくってやるのもいいですね。ちなみに、今回、ケルヒャーの窓用クリーナーを買ってみました。これめっちゃきれいになります。道具で楽するのも大事。
2、ネタを考えて大きめの紙に下書きする
アイデアを出す係、記事を書く係、イラストを添える係など分けると楽しい。わざわざ近所に向けて書き出すニュースって何があるかなと考えるのも意外と頭を使います。このときは「なるべく小さくて身近なお知らせ」を考えてみました。つくることが第一目的なのであまり凝りすぎなくていいと思います(でも誰にでも読まれることを前提にネタと言葉と絵を選ぶこと! 近隣読者への思いやりは大切にね)。
3、下書きを窓の外側に貼り出す
読みやすい場所はどこかなと考えつつ、位置を決めるのがポイント。ペラペラしちゃうのできちんと固定すること、日が明るいうちにやること。これで見るとよくわかるけど、紙の張り紙って主張が強いですよね。「注意書き」っぽさがあるというか。窓新聞はその印象をちょっと柔らかくしてくれます。たぶん。
4、窓の内側からペンでなぞる
放送室では白いポスカでなぞっています。内側から書いておけば雨風で消えないし、ポスカなら何度でもやり直せる。太陽光に透かしてなぞる作業、地味なようで無心に進められて楽しいですよ。子どもでもできると思うし、ちょっと歪むのもいい味わいになる。交代でやるのがおすすめです。
その5、下書きを剥がして完成!
そんなこんなで完成! 「壁新聞」ならぬ「窓新聞」です。近所の人にもちょっとは興味を持って……もらえるかどうかはわからないけど、仲間と集まって掃除して一緒に何かをつくるのは、チームのコミュニケーションとしてもおすすめ。放送室では毎月続けてみようと思います。
ぜひつくってみてください! 続きは「#窓新聞」で。
窓の大きなまちの拠点って結構あるんじゃないかなと思います。企業の中にもプロジェクトスペースやコミュニティスペースってガラス仕切りだったりしますよね。
いろいろなチームの窓新聞を読んでみたいなと思います。窓新聞、つくってみませんか? 続きは、noteやInstagramの #窓新聞 で報告しあいましょう。
ではまた。