【6周年記念】風野灯織コミュまとめと考察(WING~STEP・イベント・楽曲) みんながもっと灯織を好きになる
まずはじめに
この記事は風野灯織のメインコミュ(※WING・ファン感謝祭・GRAD・LP・STEP 以下メインコミュ)とPカードを中心にコミュも楽曲も風野灯織というアイドルに関わるメッセージ性・物語性を書き連ねるものになります。
今回は6周年ということと、シャニマス公式からなんとnoteで企画をすると言うことで便乗して灯織の魅力を多くの人に知ってもらいたい!ということで書き始めさせていただきました。
5周年の際には下記のような記事を書きましたが今回は前回をベースにあえて踏み込まなかったところも含めて、風野灯織の全部をまとめました。めちゃくちゃ膨大な文量になってしまいましたが、シャニのイベコミュよりは短いはずですw。個人的な考察を多分に含みますが、灯織のことを一通りまとめたレポート的なものにしたいと思います。
この記事を読み終わったあとには必ず今よりもっと風野灯織のことが好きになる、そして何か新しい発見や満足感を感じてもらえるように書いていきたいと思います。
(下は5周年のライブ感で書いたので結構中身が別物になっています)
また、基本的にこのnoteは風野灯織に焦点を当てていくためイルミネの2人はあまり出てきませんのであしからず。
当然のことながら未読の方には全編ネタバレ、プロデュースカード、サポートカード、一部イベントコミュにも言及しますので基本的に常時ネタバレを食らうと思ってください。ただ、これを読んだ上でなおゲームのコミュは読んでほしいし、そうさせるような記事にしたいと思っていますのでむしろネタバレを恐れず読んでほしいです。
そもそもなんでこんな記事を書いたかなんですがアイドルマスターシャイニーカラーズの魅力はやはりシナリオだと思います。それは単にゲームの良質なシナリオに限らず、Twitterのジャック企画や、ライブの内容はてはSNSなどユーザーの反応をも”シャニマスのシナリオ”に組み込もうというソシャゲ時代のビジュアルノベルゲームだからこそ出来ることをやっています。そしてそれを今は28人のアイドルでやる。
正直に言います。追いきれなくない?!?!??!!?!!
だからこそ風野灯織というアイドルを知るきっかけ・コミュを見てみようという機会にこのブログがなるとすればそれ以上の嬉しさはありません。
と、いうことでブログを書いていきたいと思います。
この記事は30分ほどの文量となっています。シャニマスっていうゲームの凄さ、それに狂うオタク。そして風野灯織さんのことを、伝えきれるかわかりませんが自分なりの言葉で精一杯伝えていきたいと思います。
序章とかプロローグとか前口上とか
風野灯織のテーマは「成長」
メタい表現にはなりますが、このような育成ゲームにおいて成長しないキャラなどいないのは大前提に。そのうえでやはり風野灯織のテーマは「成長」だと思います。そのあたりをまずはこれから語ります。
の前に。このnoteの構成を説明します。上の目次と合わせて確認してください。
キーワード
時間の経過 昨日 今日 明日などの時間経過
目標までの概念 千里 一歩 理想といった目標までの距離や考え方
目標へ向かう概念 交差点 分岐といった選択肢や目印
構成
このあとメインコミュを中心に話をするのですが大まかに3章構成になっております。キレイにWINGとかで一区切りついていないのでこちらも目次等見ながら見てもらえるとわかりやすいかなと思います。
1章~本当の自分に気がつく物語
(変わりたい自分に気がつく物語)
2章~自分の好きに気がつく物語
(好きとはなにか・自分と他者の在り方)
3章~自分の好きを広げる物語
(自覚と無自覚・好きという感情について)
これらの章構成でメインコミュなどを最初から振り返りつつまとめていきたいと思います。
さらには風野灯織のコミュは時系列順に並べた上述の章構成に加えて3方向に物語としてのベクトルがあります。言葉で言ってもわかりにくいでの下に画像でまとめます。
あまり必須コミュみたいなことは言いたくはないのですが、下記のカードコミュはそれぞれが根幹となる重要なものになっているので参考にして下さい
中心が1章~で外側に行くほど時系列が進んでいきます。
特にアイドル風野灯織の成長は楽曲『スローモーション』を通して描かれていきます。こちらも目次を活用していただければ。
風野灯織のコミュ 時系列
メインコミュ・風野灯織Pカード・イルミネイベント・風野灯織Sカード/イベント報酬カード・ライブイベントを時系列順に並べました。基本的にこのnoteはこの時系列順に進めていくことになります。
横一列に並んでいる部分は基本的に同時に出ています。
※ツアーライブは期間でみてます
時系列確認したくなったら目次から戻るといいです。
このnoteでは全てのイベントやカードに触れるわけではありません。でもライブと紐づいた演出などもあるし話のネタとしても使ってほしいと思います(時系列わかりにくい・・・わかりにくくない?)
改めて、それではいきましょう。
1章~本当の自分に気がつく物語
変わりたい自分に気がつく物語
この章では主にWING周辺のコミュをまとめていきます。
風野灯織というアイドルは
・ストイック
・口下手
・計画的かつ論理的ゆえかアドリブに弱い
と言った風なあくまで一般人の延長線とした描かれ方をしています。
実際に灯織は283の研修生あがりでカリスマ性やスター性といったものは縁遠いような、言ってみれば小市民のような描かれ方ですがこのスタンスは灯織コミュを語る上での縁の下の基礎になります。秘伝のタレです。
ここにこれからあらゆるコミュを足して増して熟成させます。
この描かれ方はシャニマスが1つテーマにしている
『みんな特別だし、みんな普通の女の子だ』
というシャニPのセリフにも表される描かれ方の最たるキャラの1人だと思います。だからこそ、アイドルとして、人間として、風野灯織としての成長を描くのが風野灯織のコミュのテーマです。
灯織の話をするためにはまず『なぜ風野灯織はアイドルを目指すのか』を読み解かなければいけません。普通の女の子として描かれている灯織が自発的に283プロの練習生になり中学生からレッスンを重ねてきた理由。
風野灯織にとってアイドルになる、ということは
自分が変わるための手段であり目的なんです。
理想のアイドルになりたい=理想の自分になりたい
”変わりたい…”という思いだけがあった灯織のことを変えたのが中学生のときに見たアイドルであり
・アイドルを見て自分もああなりたいと思った
(理想の自分)
・自分が思ったのと同じように他の人に思わせられるアイドルになりたい
(理想のアイドル)
ここが強烈に噛み合ったからこそ灯織にとってアイドルというものは神聖視されるし自己アイデンティティのためですから”絶対に”なりたい(変わりたい)ものなんです。(アイドル以外ではやはりダメ)
そのために、ある種では本当の意味でアイドルになるためにイルミネの2人とW.I.N.G.へと挑戦する。そんなあらすじになっています。
ここまで話した通り、灯織はアイドルに絶対になりたいしそのためには努力を惜しまない。ですがこの時点では”理想”しか見えていないため”変わりたい”という思いが先行して空回りしている様子は多く見られます。
そこをうまくプロデューサーと二人三脚で一歩ずつ進んでいく、というストーリーになっていることは多くの人が感じていることじゃないかなと思います。この王道の、アイドルとともに進んでいくということが灯織のアイドルとしての成長・風野灯織自身の成長として描かれていきます。
また空回りの遠回しな表現ですが「理想の自分になりたいためのアイドル」についても未だ迷っていることをよく表すコミュが【柔らかな微笑み】「幸福に満ちる」のワンシーン
好きなものが見つからないというのは、好きなものがわからない、自分がわからないということを暗示しています。そしてこの[好きなものを探す]というのは灯織自身の成長のストーリーに対して大きなテーマになります。
ここではPが導いてあげることで自分の”好き”に無自覚ではありますが少しだけ触れています。この様にこの時点では灯織にとってPとは”自分を導いてくれる存在”であることがわかります。
そうしてWINGを勝ち抜いていく灯織とP
決勝前の何気ないシーンではありますが今後、行間を読ませてくる深いシーンになります。
こういったシーン、そして成長していくというストーリーそのものが灯織の未来・分岐の話へと今後つながっていきます。
そしてWING優勝、感極まるPと灯織
ですが個人的にはその後のシーンが特に好きです。
灯織は努力家であり、やれることは全てやる。そんな性格ではありますがそれ以上に理想家であり、WING優勝も理想のアイドルの一歩目に過ぎません。それがこの上なく表現されているシーンで、この優勝後にレッスン室に行く灯織のシーンがとても大好きです。
そしてWINGを通じて自分の好きなものに気がつき、自分のことを好きになりたかったんだと気が付きました。ここから灯織にとっては理想の自分になる、というのは、自分のことも好きになるということにアップデートされることになります。これは今後の[自分の好きとそれを通じた他者との関わり方]というテーマについての始まりにもなります。
灯織WINGと【柔らかな微笑み】はアイドル風野灯織の一歩目を描いただけでなくこれからの灯織の物語の様々な伏線が散りばめられたまさにはじまりの話になりました。
自分の好きとそれを通じた他者との関わり方その1
なんか堅苦しいタイトルになりましたが、WINGで好きなものを見つけた灯織もまだまだ自分のことすらちゃんと分かっておらず、結局のところ、好きってなんだ?っていうのがこれから灯織に深く関わるテーマになります。
各カードとともにコミュへ
【みんなと結んだもの】イルミネに新しい衣装が。そして握手会も開催される、という内容です。緊張しいな灯織は本番までなかなか安心できない日々を過ごしていましたが趣味の占いを通して真乃とめぐるに勇気をもらう。というあらすじ。
まだ自分のなかの好きという感情を自覚できていないのですが下記の通りファンを通じて自分の”素”に近い感情を引き出せています。今はまだ無自覚ですがこの”かわいい衣装が好き”というのは今後も出てくるので要チェック
【淡雪の戯れ】は真面目な性格の灯織が景勝地のリポーターの仕事について、楽しんでもいいのか……と苦悩するコミュです、ここで自分の好きを通じて表現することの意味を考え始めます。そして今回見てほしいのは「ご褒美はリポートのあとで」のこのシーン。無自覚的に「いい景色を見るのが好き」な灯織が自発的にPにお願いをするシーン。
それぞれWINGを通じて新たな「好き」を見つけた灯織が徐々に変わっていく一歩目になります。
また、ホームボイスになりますが
他者を通じた好きについてもここから徐々に気づいていくことになります。
灯織は基本的に”好き”という感情を他者を通じて獲得していくことになります。それは例えば人に見せるため、人の役に立つため、などです。
ただ注目してほしいのはここまではあくまで「アイドル風野灯織」としての好きの話だということです。
また、次は【マフラー直して、心は解けて】これだけ見ると鈍感系無自覚彼女ムーヴをする灯織ですが好きとはなにかという自問状態にあることを鑑みると非常に味わい深いコミュになっております。
カード名も心が溶けて、ではなく解けて、なのが「ほどけて」と読むこともできますね。
なんの疑問も持たずに大切な人=プロデューサーの図式を完成させる女、風野灯織。ちなみに今後のPSSRはクッソ甘々なPひおが展開されます。
地味にここでPの欲しい物は仕事の消耗品という情報を手に入れます。
スローモーションその1
【伸ばす手に乗せるのは】これは間違いなく灯織カードの中でもトップクラスの知名度だと思います。みんなが言いたいこともわかるけど一旦はコミュのあらすじを。主に2本立てです。ひとつはエイプリルフールを通しての、コメディチックな「言ってみたい、でも・・・・・・」「止めておけばよかったのに」どちらも選択肢が結構違う結末で面白いです。もしかしたら分岐という伏線はここから始まっていたのかもしれません。
もうひとつは父親、そしてPに日頃の感謝を伝える・・・というもの。直前でプレゼントのヒントもあった通り、どちらも大成功に終わります。
・・・と、ここまでであればある意味普通のコミュになりますがこのカードの真価は演出とTRUEコミュ
演出を見てもらえればわかるように、【柔らかな微笑み】とリンクしている演出となっており、特にTRUEコミュが
歩む先には理想の自分⇔進んで振り向く道の先
と向かい合うようなタイトルになっています。
これは単純に過去の自分/未来の自分だけでなくPとの立ち位置の対比にもなっています。つまりこのカードは灯織の時間経過による変化とPとの関係性の変化を内包しています。
【柔らかな微笑み】では理想の自分も遙か先にいて、Pに導いてもらいながら物語は始まります。
【伸ばす手に乗せるのは】では数歩だけ、でもはっきりとPの先に進み手を引きます。そして過去の自分を振り返って見返す。
小ネタ……というほど小さくありませんがPとの関係性・時間の経過を感じるコミュになっています。
そしてTRUEコミュの中身
少しずつ、でも確実に。Pにただ先導されるだけのアイドルからPと並び立ち共に歩んでいくアイドルへと成長をしていく。そんなことを示唆してくれるカードになっています。
さらにまだまだあります。風野灯織のソロ曲「スローモーション」
スローモーションという楽曲自体にコミュはありません。
ありませんがあまりにも歌詞がマッチしているためここで紹介します。
【柔らかな微笑み】の頃に見られる初々しさとアイドルになって変わっていく灯織の心情が描かれています。少しだけややこしいですが、このとき、【柔らかな微笑み】の灯織から見た世界の少しだけ未来を歌詞で表現しています。
そして【伸ばす手に乗せるのは】では今現在を示しています。アイドルになって激動の日々。気づけばこんな所まで来ていたという充足感と、Pとイルミネ、そしてファンのみんなを知ったからこそ知る帰り道の寂寞。
今はまだここまで。終盤のスローモーションその2でこの曲の全容を辿ります。
また、ちょっとだけ小話ですが、まだこの時点ではPの手を引いていけるほどではなく灯織自身もそれを自覚しています。
次の仕事の相談をする灯織とP、灯織は二つ返事で前のめりに「やります」返事をしますがPから一緒に見て考えてみようとミーティングの提案。
ちょっと前のめりすぎたかなと反省もしますが、それでも、と出てきたのがこのセリフ。Pが持ってきた仕事なら安心です、と。
頼りになる背中、一番近いところにいるPと共に歩んでいく。
灯織の真髄がスローモーションとそれを構成するコミュで表現されます。
【GRAD】本当の自分
風野灯織の本編です。
ここに全てが詰まっていると言っても過言ではないです。
GRAD1話『私も、ふたりみたいに』
イルミネも人気が出て真乃・めぐるもソロ活動が目立ってきたある日、忙しそうな2人を見て灯織はGRAD出場を決意する――といった序章です。
GRAD2話『そこには千里の距離があるよう』
アイドルになってから仕事をこなしてきた灯織ですがふとした瞬間の理想とのギャップ、イルミネのふたりとのすれ違いで迷いが生じてしまいます。
この1~2話がGRADとそれを彩る風野灯織コミュの基盤になります。
ここから何故か【清閑に息をひそめて】【黒百合前で待ち合わせ】を絡めた複雑かつ壮大な話が始まります。※かなり攻めた解釈です
これからGRADと清閑の深堀りに入る前に若干の補足を入れます。が、
そもそもの灯織のこの葛藤の経緯と原因の話を先にします。
イルミネが学園祭を盛り上げるために生徒と一緒に参加して様々な取り組みを通じて・・・というあらすじ。star n dew by meのメインはめぐるという形になりますが以下のように紹介するコミュは銀曜日のコミュになります。
活躍する真乃とめぐる。うまくいかない自分。
思い出すのはGRAD実装前、直近のイベコミュであるstar n dew by me
自分がアイドルを目指したきっかけ。
中学校で見たアイドル。
自分が目指した場所。
そこに立った灯織は何を思ったか。
実際のリアルタイムでの実装はstar n dew by me~GRAD~くもりガラスの銀曜日という順番ですがこのあたりが改めて、GRAD1話2話に繋がっていきます。リアルタイムにコミュを追うこともいいですが今回のように後発でコミュを振り返るのも、かなり深い味がすると思いますのでまだ読んだことない方はぜひ読んでみて下さい。(イルミネでみたら実装順に見るのが良いと思いますが灯織に注目するとstar n dew by me~銀曜日~GRADで見てみてほしいです)
それではGRADへ戻ります。
GRAD2話の『そこには千里の距離があるよう』冒頭と【清閑に息をひそめて】の冒頭がほぼ同じ描写をされ、そこから細かい描写が変わってきます。
まずは描写の違いを解説していきます。
①電車に乗る/乗らない
電車はステップ、前に進む、次へ向かうといった隠喩になっています。
ここの電車に乗る/乗らないは分かりやすく歩みを止めるか止めないか。
本編となるGRADでは灯織は悩みつつも歩みを止めない。
清閑では悩む灯織は歩みを止めつつある隠喩になっています。
②Pに相談をする/しない
相談は自分の内面を見せるか見せないか、つまり他者との関わりを持つか持たないかといった隠喩になっています。
GRADではPに押し負けるような形ですが自分の悩みを吐露することで以前の灯織との違いが表されています。
清閑では悩みがあることは肯定しつつその悩みは言いません。「いつか言う」というのは相談というファクターに対しては明確な拒絶で、以前の”1人”の灯織になっていることを表しています。
③行き先はどこ
行き先は結末、未来といった隠喩になっています。
いくつかの選択のうえで灯織がどんな未来へ進んでいくのか。
GRADではライブの現場に行くことで本当の自分を思い出します。
清閑ではチームラボというアート集団のボーダレスと名付けられた空間一体型のアートミュージアムにPと行っています。ボーダレスという名前の通り中は暗くライトやプロジェクションマッピングなどを用いた表現で溢れています。中の暗さは暗いところでは周りの人の表情等もよくわからないようになっておりまさに境界のない世界が表現されています。この境界のない場所が行き先になった、つまり灯織の迷い・目標を見失ったことを表しています。
なおこの清閑当時のボーダレスは現在すでに閉鎖され移転しています。
この文脈が今現在、意味を持ちすぎてやばい。
【清閑に息をひそめて】への分岐
清閑4話『あかり』
前回のチームラボボーダレスから急な転換でライブ後の灯織が出てきます。
ライブは成功したような感じですが不思議な描写があります。
1枚目~灯織はWINGで触れたように自己アイデンティティ実現のためにアイドルをやっているのでこれは確かにその通りです(それをわざわざ言語化する灯織に違和感を持つ方が多いかも)ですが
2枚目~プロデューサーは別ですと笑顔で言い放ちます。
これは後にGRAD本編で触れますが自分がアイドルになった理由すら忘れているような描写になります。
コミュタイトルの『あかり』もGRADでは『明かりがさす方へ』なのにただ『あかり』だけで灯織が自らの指針としていた『あかり』を見失ってしまったようなタイトルです。
また、場面がオーデション・ライブ前のシーンにあたり
見守っていてください、というWINGとの対比にもなっています。
見ていてほしい、のではなくPに認めてほしい、褒めてほしい―――
そして清閑5話の『ふたり』ある日事務所でお昼を食べようとした2人ですが冷蔵庫の中身が「・・・すっからかんだ」
この冷蔵庫の描写、2人の関係性を隠喩していると思っています。
つまり今回はもう「すっからかん」――灯織がアイドルを辞める世界線です
実は【清閑に息をひそめて】のあとにこの世界線の自分に言及しています。
【黒百合前で待ち合わせ】です。
『あんなふうになりたくないから』直球なコミュタイトルで灯織は自らの可能性の一つとして『1人がいやだ、こわい』のに『独りぼっち』になる未来を挙げています。
このようにあり得たかもしれない未来の話をこの時期から灯織のコミュではしています。
とはいっても清閑はGRADがカウンターになっています。黒百合も幽霊役を演じるなかで自分で自分の弱さを認めたうえで、監督やPから”演じる”ということを学んでいきますが、もう少し深堀りすると、この灯織が最初『理解できなかった幽霊』は今まで自分自身が『理解できなかった他人』の隠喩だと思います。
それを今は、イルミネやP、アイドル活動を通じて成長した結果、他者を慮ることができるようになった。相手の立ち位置に立てるようになった。そして、全てはきっとわからない。わからないということがわかるようになった。この無知の知が灯織最大の成長だと思います。(イルミネのコミュでもたびたび触れられる点です)
このようにあり得たかもしれない未来や分岐を通して自己の在り方、つまりは内省を考えていくことは灯織の成長に付随してくる部分になります。
ここまでめちゃくちゃ繰り返し話してるあり得たかもしれない未来の話ですが(見たことある人はもちろん察せられると思いますが)見たことのない人に向けてIf I wings.の話すこしだけ。
このライブはザックリいうとDay1は283プロはこれを最終公演に解散してしまう(は?)。Day2では一転、イルミネの口上からDay1とは全く違う新展開が始まる・・・ということを表現してくる、そんなライブでした。そう、あり得たかもしれない未来の話がテーマのライブだったわけです。本編を見たことのない人はぜひ見てほしい、そこらへんのシャニPに石投げたらこの円盤持ってる人に当たるはずです。しらんけど。バンナムさん過去のライブもお金入れたらネット上でいつでも見れるようにしませんか。シャニPの283%は最も記憶に残っているライブでこれを挙げるはずです。その確信があるほどのライブでした。一見の価値ありです。
話を戻すとこの通り「風野灯織がアイドルを辞める世界線の可能性」について以前から考えていたのでこのライブの表現に賛否あることは承知ですが、あまり意識せずというか、スッと入ってきました。
このようにかなり長くなりましたがGRADから分岐する【清閑に息をひそめて】ではまるで灯織がアイドルを辞めたかのような演出になってしまっています。
そしてIf I_wings.のあと、製作陣はアイドルの可能性(アイドル以外の道さえも)否定しない作品作りをする、していくと言及されていたのでまさに灯織にとってのIf I_wings.がこの分岐(清閑⇔GRAD)なのだと思います。
当時のDay1コメント付き振り返りアーカイブ配信の際にシャニマス運営から『各ユニットの最後の1曲は、彼女たちなら最後に披露する楽曲として何を選ぶだろうか?という視点の選曲』だということが言及されています。正気かこいつら
これから見る方はこのあたりも意識して見ていただけると当時のPの発狂具合を追体験できると思います。
GRAD本編
ここまでGRADから分岐した世界線を語ってきましたが”そうはならなかった”
GRAD本編に戻りたいと思います。
灯織は電車に乗り、悩み、考え、Pに相談し、それを受けてPと、とあるアイドルのライブに行きます。
GRAD、いえ風野灯織のコミュの最高傑作だと確信しているGRAD5話
『今、風野灯織になる』
迷い、悩み、苦悩とともにあった灯織はアイドルのステージを「普通の女の子として」見ることで思い出します。
自分がアイドルを目指したきっかけ
理想のアイドルになりたい=理想の自分になりたい
自分のように他の誰かを笑顔にしたいこと
WINGでアイドルとしての第一歩を踏み出した灯織、アイドルとして苦悩し一度は折れかけた心(折れた未来もあった)それを乗り越えて今、風野灯織はもう一度アイドルになった。
アイドル
今 、 風野灯織 になる
こうしてアイドルとして新たな歩みを始めた灯織とP
進む方向はきっと無数にあるけれど、そして清閑ではアイドル以外の道にも進んだのかもしれないけれど。
一度挫折を知った灯織と共に、行きたい場所に『そしてまた歩きだそう』
これ以上の美しさを僕はまだ知らない。
このGRADでのライブ観覧はのちのSTEPで詳細に語られますが自分がアイドルを目指した中学校のアイドルのセルフオマージュ(というか時系列はこっちが前…だけど物語中ではSTEPが前というわかりにくい構成)になっています。中学校の時のライブは”無自覚”で今回のライブ観覧は”自覚的”です。
何に対してかといえば「理想の自分」に対してです。
アイドルを目指したきっかけ。その理想の自分に対して中学校以来、最も物理的に”近づいた”のが今回なんじゃないでしょうか。
アイドルになった灯織はアイドルをある意味で最も遠い位置から見ることになります。それは自分がステージに居る以上、アイドルのヒカリを届ける相手ではないから…だからイルミネとも真乃とめぐるの「アイドル性」のようなものを日常で垣間見るような描写があるのかな…と。
だから一旦ステージから降りる必要があった。「普通の女の子」として「光り輝く理想のアイドル」を見つめ直す必要があったから。
この”近づいた”という描写が灯織が次のステップに踏み出せた暗喩と物語としての区切りになっているんじゃないか。だからこのGRADに以前からピーク感を感じていたのかなと思います。
今回、要点は抑えたつもりですがハイライトみたいなものなのでぜひ読み直して、読んだことのない人は読んでほしいと思います。
(特に今、風野灯織になるのあとは意図的にほぼ省いています)
WINGの決勝前、送り出す前の灯織を思い出しながら見てほしい。
最後に先にLPの抜粋をします。
GRADで分岐した世界線に”ならなかった”灯織
【清閑に息をひそめて】では最後に空の冷蔵庫と買い出しにいく2人で終わりましたがGRADを終えた灯織はLPの最後にPに親子丼を作って出迎えます。
タイトルの「『ない』はない」もこれまでを踏まえると味わい深いです。
親子丼は文字通り親子、2人の関係性の隠喩かと思います。
養成所でレッスンする灯織を見出したのがプロデューサーでありアイドル風野灯織を導く存在。
そして詳しくはこの後に語りますが灯織はこのあと徐々に導かれる存在からともに歩む存在、さらに導く存在へと脱却を図ります。
なのでこの親子丼は2人の関係性の隠喩と同時に導かれる存在からの卒業、そんな意味もあるのかなと考えています。
2章~自分の好きに気がつく物語
1章では自分について・他者(Pやファン)を通じた自分について理解を深めていきました。2章はアイドルとして新たな一歩も踏み出した灯織が「好き」という感情を本当の意味で知っていく物語になります。
くもりガラスの銀曜日
先ほども簡単に紹介しましたがGRAD後となったイルミネのコミュ
ここでは灯織の好きに通ずる部分として紹介します。このコミュ未だに味変わるのでマジでヤバいコミュです、よろしく。
銀曜日のあらすじは過去のイルミネと現在のイルミネを回想を通じて行き来しつつ改めてみんなとの仲を深めるというコミュ。現在の灯織は積極的に他者と関わり、それを通じて自分の「好き」を確かめようとしています。
どれだけ近くにいても、相手のことをきっと全部は知らないし、相手もきっと自分の全部を知っているわけではない。自分の気持ち、全部は伝わらないのかもしれないけれど、だからこそ、相手に全部を伝えたいし、相手の全部を知る努力をし続けたい。これは義務感ではなくて自分のやりたいことだから。
あまり具体な考察としての掘り下げはしませんが瑪瑙(めのう)のパワーストーンはたくさんの物質が集まってできた結晶ということで「人と人の絆を強め人間関係を良好にする」という考え方があります。
また喫茶「ドーダン」はこのコミュにおいて重要な舞台装置ですが、同時によく出てきてかつ様々な隠喩が考えられる「ツツジ」と合わせるとドウダンツツジという植物が連想されます。こちら知らない人がいたらぜひ意味や由来など調べながら読んでいただくとまた違った、新しい見方もできると思います。ぜひ自分の感じた印象で読んでみて下さい。
【LP】好きなもの
風野灯織の物語においてのピークはGRADかもしれませんが大きな転換点はLPになると思います。それくらいこれの前か後かで見方が大きく変わると思います。
『知らない』
ワンマンライブに向けてパンフレットにプロフィールを記入する灯織
好きなこと・好きなもので手が止まってしまいます。
でもあれ?なにか引っかかりませんか?
WING編の【柔らかな微笑み】のなかで”自分の好きなもの”について自覚している描写がありその後、少しずつではありますが”好き”というものに触れてきた灯織さん。
そのあたりは自分でも流石に自覚しており
要するに「事務所の仲間・ファンのみんな・ステージに立つこと」は風野灯織、ではなくアイドルとしての自分が好きなことでは?と。
「自分の好きとそれを通じた他者の関わり方その1」のなかで触れた通りここまでの”好き”という感情はあくまでアイドル風野灯織と紐づいているもので、じゃあ自分自身って何が好きなの?と。
ユニットワンマンライブに来てくれる人たちに対してアイドルとしての自分だけでいいのか・・・新たな一面を見せなくちゃダメなのでは?というある意味で灯織らしい真面目さが顔を表しました。
アイドルではない自分は一体何が好きなんだろう・・・ということを自覚した瞬間であります。LPは基本的にこの自分の好きを見つめ直す話になります。
283への入所直後、自分のプロフィールについて記載する一幕。
好きなものなんて見つかるんだろうか、と悩んでいたWING編ですからそのさらに前、283に入った直後の灯織にとって好きなものなんて「そんなものはない」わけです。
好きなものは(思いつか)ないけど、空欄もよろしくない。でも嘘は付きたくない・・・そこで出した答えが
最初にも触れた通り風野灯織のアイドルとしてのスタートはこうして切られます。色々なことがありましたが自分の好きにも気がついた・・・と思ったけどこれは「自分」ではなく「アイドル 風野灯織」の好き・・・ということでLP冒頭の『しらない』に繋がります。
ちなみに自分と「アイドル風野灯織」を分けて考えているのは【インビジブルタイム】の「どちらも、」で見ることができます。
灯織にとってのアイドルは可愛い衣装を着て、キラキラと輝いて、みんなに笑顔を届けることができる。そんな原風景を胸に抱いてアイドルを志望したわけなので衣装を通した変身の意識が灯織にとって重要なファクターの1つになります。
話を戻します。
『本当に?』
結局「自分」の好きなものを見つけられずにプロフィールは今までと同じように書いて提出します。
自分で見つけると言った手前申し訳無さそうな灯織ですがそんな姿にPからアドバイスがあります。
灯織が思っている以上に”好き”を伝えることは相手にとっても嬉しいよ、と
前述のくもりガラスの銀曜日ではイルミネを中心として似たような話が展開されましたが、それはアイドルとファンも同じだよ、と。これは神の視点の話になりますがこういった繋がりを感じるとイルミネと灯織のライターさんには本当に頭が上がりません。
そんなこんなでとりあえずプロフィールを出して一段落した2人
もはや当たり前ですといった感じで灯織から「なにか作りましょうか」
当然Pもいやいやいや!外食でも・・・という流れになりますが
ここまでが本当に長かった!!!!!!!!!!
そうです。私、料理好きなんです。
でもまだ100点じゃありません。
灯織は他者を通じて”好き”を感じます。
だから1人でやる占いや音楽鑑賞は”趣味”なんです。
だから料理をすることもコーヒーもまだこれだけでは”好き”ではない。
灯織がコーヒーをよく飲むのはコーヒーが好きなのではなくその場の団らん
コーヒーは団らんのためのアイテムで舞台装置です。
料理をするきっかけも「家族との団らん」
でもそれは今では、「誰かのために」料理を作るその行為自体が好きになった。
今やっとそれを”自覚”したのがこのLanding Point
本当にここまで長かったです。ここを境に灯織は意識的に”好き”に触れていき無意識的に”好き”だったものに気づいていくことになります。
ちなみに・・・
GRAD編では世界線の分岐について触れましたがLPでそれを匂わすシーンがあります。
灯織が好きなものに気づいた話、話そうとしたところで送迎の家に着いてしまいました。話の流れとしては非常にいいところで話が切れてしまったことに対しての冗談めいた返答になっていますが、【清閑に息をひそめて】の先にアイドルを辞めてしまっていた場合はやはり「自分」の”好き”には気づかず、もしくは明言せずに終えたと考えればこのセリフもマルチバースめいてきます。
若干脱線しましたが兎にも角にも「自分」の”好き”に気づいた灯織
ここまでに張り巡らされた伏線をここでようやく回収しきったと言ってもいいでしょう。現実ではLPがリリースされたのが2021年5月10日、3年の時を経てようやく自らの内面にけりをつけ、歩み始めていくことになります。
灯織とコーヒーと小話
灯織にとってコーヒーは団らんのため、という話をしましたが灯織のコミュにおいてよく出てくる舞台装置でもあります。そんなコーヒーにまつわる小話。
仕事の打ち合わせをする際にコーヒーを入れる灯織。
まさに団らんの舞台装置です。
信頼度11セリフはアイドルロード実装(2020年4月13日~)時です。
銀曜日の直前くらいですね。
こちらも同じように団らん、話のきっかけとしての舞台装置ですね。
逆に、ユニット:イルミネーションスターズとして。みんなだいすきCatch the shiny tailから「ヒカリの先」団らんのための舞台装置としてコーヒーを上げてきましたが、イルミネはそういった舞台装置がもはやいらなくなった、本当の意味でイルミネになったからこそのミルクティーです。
自分の好きとそれを通じた他者との関わり方その2
LPを経て自分の好きなものは好きという、それを他人と共有したい。といった考え方が灯織に出てきたと思います。
各カードとともにコミュへ
かわいい制服特集で自分たちの学校があるか探す灯織と真乃
しかし見つからず灯織が口にした感想がこれ
灯織のこの”可愛い”というセリフは”同級生であり友達の櫻木真乃”ではなく”イルミネでアイドルの櫻木真乃”が着ている制服を指して言っていると思います。
真乃を褒めようとしていたら、きっと”よく似合ってる”とかそんな表現になったと思っています、が灯織の表現は生き様にまで影響与えた”アイドル”が根底にあるのでアイドルが着ている可愛い制服、という考えが言葉にポロっと出てしまった。というのが個人的な考えです。
でもまぁそんな難しいこと考えずにさぁ!上質な”ひおまの”が浴びれるから読んでくれ!!!!!
今なお灯織のSSRで一番好きな【涼】
ガシャ演出はシャニマスのアピールポイントでありますがそれを鑑みても、この1枚はトップクラスの美しさだと思います。
話をコミュに戻します。
簡単にいうと灯織は遠慮しなくなります。料理もできて気遣いもできて周りが見えて顔が良くて遠慮までしなくなったらお前どうなっちまうんだ・・・?!彼女面というか正妻面とまらん
以前なら1人で行ってたであろう状況、Pを夏フェスに誘います。Pへの信頼もありますが一緒に歩んでいくという思いや、好きなこと、楽しさもシェアすることで更に好きに、楽しくなるということを【淡雪の戯れ】からの流れを感じます。
また灯織はあくまで仕事のため(フェスの出演者を参考にしたい)といったスタンスで行っているつもりですが、しっかりとPと行く夏フェスが”贅沢なこと”には気づいています。
灯織にとっては自分から誘ったフェスでPに送迎もしてもらい、こんなプレゼントまで貰う(灯織はキレイな景色が好き、なお無自覚)なんてまさに
というわけです。
また、今回LPを経た隠喩としてではないかと思っているのですが「自分の好きなもの」に一番近づいたんじゃないかなと思います。(今回は好きな景色)それは物理的にももちろんですがシチュエーションです。このあと【洸】で詳しく話しますが灯織は自分の好き(なもの)を他者を通じて感じます。【淡雪の戯れ】でも好きな景色を見に行きましたが、Pに連れて行ってもらう点は同じでも、Pといっしょに見るという点では【淡雪の戯れ】は飽くまで自己中心的でした。それが今回はPが灯織に見せてくれた、他者という接点を通じて”好きな景色”を五感で感じているわけです。
こうして自分が好きなものを他者を通じて感じるという灯織のテーマがLPというクソデカコミュのあとに出てくるのは必然であるわけです。
そしてこの日のことを後日イルミネに話して「それって・・・デートじゃない!?」ってめぐるに言われて「・・・えっ?」って赤面する灯織が見たいんですよね。
ン、わかります🦒
皆さん限定セレチケで取りましょう。
あとこれあんまり言及されないポイントかもしれないんですけどこのガシャバナーほんとにキレイで好きなんですよね。
「一夏」そしてTrueコミュのタイトルが『一夏、一過』美しすぎる。
調子に乗るめぐるをいつもの調子で戒めようとする灯織。
今回はハロウィン関連のPR、自分たちが楽しむことで相手に”好き”を伝える側面を思い出している灯織さん。
方程式のひおひおしてる灯織可愛すぎなんだけど、この4コマほんとに狂おしいほど好きです。
3章~自分の好きを広げる物語
自覚した好きという感情その1
ここから灯織は自分の”好き”を意識的に・自覚的に捉えていきます。
各カードとともにコミュへ
個人的に1番大声出したコミュです。
星座占いで好きな景色を見つけて壁紙にすると良い、と言われた灯織さん
間髪入れずにPに好きな景色を聞きに行きます。
はい??!?!?!?!?!?!?!??!?!
Pが好きな景色が自分の好きな景色って・・・コト?!
Pの返しもイケメンすぎて突っ伏しました。自分で見てみてください。
このコミュいい景色を探す話になっていますがここまでの流れで分かる通り自分の好き(な景色)を探す話になります。
4コマ可愛すぎんか?
カードイラストにもなっている一枚絵、灯織はタイトルにもある通り無意識に自分の見ている景色を撮って残したいと思います。そして【涼】で言及した「好きなものとの距離」、灯織は今回【涼】からさらに好きな景色に近づいたわけです。当然物理的にも一番でしょう、今まで写真集や(おそらくは)SNSなどで見るだけだった景色が自分の目の前に、そして自分もそれを構成する一部である。しかし今回は”写真を撮りたい”という衝動に駆られているわけです。写真はもちろん自分で見返すというのもありますがこのあと詳しく語られる通り”他者との接点”というわけです。
無意識というのがミソで、つまり今までも同じ様にふとした瞬間に(あ、いいな)と思ったことはあるはずなんです。ただそれが自分の”好き”と結びつかなかった。
これからの灯織はそこを踏まえた上で見ていきたいと思います。
そして、ここまでを踏まえると皆さんにはこのコミュタイトルを見ればどんだけヤバいカードか伝わると思います。
恒常で手に入りやすいので本当におすすめです。
ここでも衣装を見てこのセリフ
アイドルとしての衣装について、きっと今までも同じように思ってきたはずなんです。それが表面上に出てきたのはLPで自分の”好き”という感情を自覚したから、だと感じています。
でもまだ、自覚しただけ
自覚した感情に向き合う時間が必要ですあかちゃんか?
まだ自分の中の”好き”という感情を自覚しただけで、”なぜ好きなのか”を
理解できていません。
でも。
もう、今までのなかにヒントは隠されてます。
Pが灯織にフレンチトーストを振る舞ってもらうシーン
気まずそうに目線そらすのかわいい
「誰かのために」「料理をする」ことが好き
では、それはなぜ?
STEPで詳しく語られますが283プロに練習生として入所し、アイドルに引き上げてくれたのがP。めぐる、そして真乃と引き合わせてくれたのがP。日々、自分に寄り添って仕事を取ってきてくれるのがP。
灯織にとってはまさに感謝してもしきれない。
その「感謝の気持ち」を表現するための手段が「料理」
誰かに何かを伝えたい。でも、昔から自分は相手に「言葉」を「気持ち」を伝えることが苦手だから。だから料理をすることを通してPに「感謝の気持」を伝えたい。
まさに灯織にとっての”好き”とは他者を通じて獲得するものなんです。
だからこそ、Pに仕事の一環で最近の写真をなにかもらえないか?と聞かれた際に、最近の自分が撮った写真を見返した際に・・・
衣装も景色も、灯織が”良いな”と思うだけではまだせいぜいが趣味。
でもそれを(仕事の話とはいえ)Pにシェアする、という行為を通して
衣装も景色も。誰かに見せる。誰かとシェアする。
自分が、良いなと思ったものを、他者を通じて露出する感情こそが。
自分の”好き”という感情だということに気づいて。
それは、ただ綺麗な景色が好きというだけではなくて
自分の好きが詰まったキレイな景色が自分は好きだと
「自覚、それから」
今回も、GRAD同様に灯織のメインテーマである”好きなもの”に焦点を当てて”好きなもの”に一番近づいたうえで核心を付いたコミュになっています。つまりは灯織が、やはり次のステップへ進み、繰り返しになりますが”自分の好き”を”自覚”してようやく風野灯織が始まったコミュになったわけです
天晴です。こんなコミュタイトル良いことある?
これ恒常らしいです。本当に一回通して読んでくれ。頼む。
アイドル?運動会に出ることになったイルミネの3人が運動会に出る中で改めて自分たちの絆を深め合う尊いコミュになっています。
こちらの一枚絵のシーン
借り物競争で灯織が引いたのは・・・「友達」
変なところで真面目な面が出た灯織は2人とも連れて行くことには気づかずひおひおしてしまいます。
当然終わってから真乃とめぐるに言われますが・・・
ここの声にならない2人の声が!!!!!
とてもいいのでぜひ聞いてみてください。
ある意味では、ギャグコメディチックなコミュです。が、大前提として灯織は真乃とめぐるのことが好き、いえ、大好きです。
ここで友達のカードでふたりを――もしくはひとりを――連れていけばそれは友達として、好き。ということにならないか、と。
考えすぎかもしれませんが、もはや家族などを超えた存在となっているイルミネーションスターズの2人に対する”好き”を否定したくなくて連れて行かなかった・・・としたら急に激重感情ハルマゲドンコミュになりませんか?
信じるか、信じないかは。
あなた次第。
【STEP】本当の自分(GRAD)のプロローグでありエピローグ
ピークはGRADかもしれない。ターニングポイントはLPかもしれない。
でも風野灯織の最高のコミュは?と聞かれたら・・・
やはりSTEPになると思います。自分はそう答えます。
灯織の原点、そして集大成。
STEPはGRADのプロローグでありエピローグです。
コミュタイトルの対比がわかりやすいです。
シャニマスは本当にコミュタイトルが良い。ここまでもそうでしたが、引用画像はカード名やメインコミュ名だけでなくコミュタイトルも引用しています。ぜひ灯織に限らず、コミュタイトルにも注目して読んでほしいと思います。
GRAD編だけで5000文字以上を使いましたし、GRADがそこまでの集大成であることを考えればこのnoteの半分以上はこのために今まで書いてきたようなところがあります。
言葉で説明するのはもはや野暮だとは思いますが強いて言うのであればGRADが「私も、ふたりみたいに」で不穏な始まりに対して
STEPが「今は、3人」で明快に終わっています。
そして
GRADが「ひとりだったら見つからなかった」で結び
STEPで「ひとりでよ(くはな)かった」で始まります。
上はイルミネを示していますが下はPだったり同級生だったり灯織にとっての”明かり”だったり自分の周りすべてを表してるんじゃないかなと思っています。
これ以上の美しさ、自分は知ることはないでしょう。
前置きでメインディッシュみたいになってしまいましたが集大成のコミュに入っていきましょう。
舞台は中学生の頃の灯織
初期の頃の灯織の思考回路が端的に表現されています。
自分の中で結論を出してしまって、経過を全部すっ飛ばして出力してしまう
別に相手が嫌いとか、そういうことではなくて・・・
このときだけでなく、いつもこのように対応してしまう。ということが推測されるコミュになっています。
ひとりでいい、と強がるけれど自己嫌悪にも悩まされる。
そんな自分が嫌いだけど、だからってどうしたらいいかもわからない。思春期特有の苛立ち、のようなものが垣間見えます。
そんな折(話のきっかけも同じでしたが)学校にアイドルがやってきます。
ステージを見たのはたまたま、偶然、あてもなく、ふらふらとしていただけ
たとえ偶然でもアイドルを見た灯織は
アイドル本人ではなくアイドルの放つ輝きに触れた灯織は
STEPの主要登場人物のひとりである”女子生徒A”
アイドルが好きで元気をもらえる。自分も頑張ろうって思える。
灯織にとってはアイドルは手段であり目的
”自分が成れなければ意味がない”
コミュタイトルにある通り「ふたりの違い」が描かれています。
また、この描写の違いはきっと灯織ももしかしたら”女子生徒A”だったんじゃないかなとも思います。
人と接することは得意ではないけど、人並みに友達はいて、よく話す親友もいて、音楽が好きで、最近はアイドルも好き。
そんなあり得たかもしれない可能性そのものなんじゃないかなと、STEPを読んでいると感じるときがあります。
風野灯織と女子生徒Aは対比であり、表裏一体なんじゃないかなと感じます
だからこそ、女子生徒Aはきっと懲りずに毎回灯織に話しかけるし、卒業間近だったのかもしれないけど文化祭後も灯織と話すようになったのではないかなと思います。
また、これまでのすべてのコミュで同じなんですがやはり興味を持ったコミュがあったらぜひゲーム内で見てほしい。切に願ってます。
「ふたりの違い」のこの場面。本当に灯織Pだったら、いや違ったとしてもこのnoteを読んだような人であれば尋常じゃないカタルシスを感じられると思います。本当にBGMがいい。初見のとき自分は号泣していました。
もうひとつのカタルシスポイントは個人的にはここです。上もそうだけどこの場面だけ切り取ってもあんまり伝わらないけどあえて載せています。もしSTEP読んだ人も、このnote見終わったら通して見返してみてほしいです。
またSTEPも終盤ですが視点変わってP視点
灯織がアイドルになるためのはじまりが語られます。
笑顔が素敵な子を探していたがなかなかうまくいかない日々
書類選考で全くうまく笑えていないのにふと、目が止まる
灯織STEPで初めてイルミネの結成秘話が語られました。
このあと灯織は同じ練習生としてめぐるに、そしてPは真乃と劇的な出会いをしてlight up the illuminationへ繋がっていきます。
このとき灯織STEPを初めてみたとき、なんとなく自分のなかで落ちていなかったことがすべて合点がいきました。
なぜlight up the illuminationでは灯織を中心に物語が進んでいったのか。
Catch the Shiny tailより先に灯織を中心とした話をしたのはなぜか。
何よりなぜイルミネとしての最初のイベントが灯織を中心としていたのか。
シャニマスリリースから至るところに伏線を張りまくってたってことか?
本当に正気か?感服しました。本当にありがとうございました。
本当にすごいコミュです。シャニマスの構成力にただただひれ伏すだけの素晴らしいコミュでした。
本当にWINGからLPまで、Pカードなども含めた全ての集大成がSTEPです。
風野灯織の全てがここに詰まっていると思います。
しかし例えば”終わり”を感じてしまうような、悲壮感は全くありません。
ここが新たな出発点、灯織の物語は常にそうです。
まだまだ理想のアイドル(自分)には程遠いのだから―――
STEPは最後、Pと昔話をする場面で終わります。灯織の志望動機は聴いていたでしょうが全容を話すにはSTEPで語られた長い話をする必要があります。
用意したのはコーヒーか、それとも・・・・・・
自覚した好きという感情その2
早速各カードとともにコミュへ
LPとSTEPを経た灯織はアイドルとしてはもうムキムキです。最強です。
この【足りない隙間】というカード、SRカードなのにコミュが結構長めになっています。文量もなおのこと内容ももちろん良いですしコミュ的にも結構重要なものになっています。プチセレチケでも取れるのでぜひ!
コミュは様々なアイドルがランダムな行き先に行ってリポートをする番組に出る・・・という仕事になっています。(景勝地リポートしたりマルチタレントとして活躍しすぎじゃないですか灯織さん)
仕事の説明の際にPと事前相談をしますが・・・
STEP後のカードで自他共変わったことを認めるような姿勢で、読んだ当時私の首は落ちました。
また文量の話ですがよくある3択かと思ったら全部内容が全く違います。
もうこの時点でそこらへんのPSSRくらいの文量あります。(知らんけど)
コミュタイトルがすでにかわいいですよね。
個人的イチオシがここ。灯織の可愛さが無限大で顔面終わりました。音を聞け。音を。
また、お土産を買いすぎてトランクが閉まらなくなる、というシーン
もうPのセリフが全てを物語っていますがその通り灯織の好きとか楽しいが溢れているのを例えるコミュになっています。STEPを経た灯織は無敵。
このカード、コミュもやばいんですがタイトルもやばい。
まだ読んだことない灯織Pは絶対読み終わったら頭抱えるのでセレチケ買ってでも見てほしいところです。
まぁ1コミュ目はね、前菜みたいなもんでPとイッチャコライチャコラしてるわけでs・・・
ちょっと待てぇい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
灯織さんだんだん家を感じる瞬間に居合わせてる人数が減ってきていませんか?Pとふたりっきりで”家”感じちゃっていいわけ?
いいんです、STEP経てるからね。
また、何気ないワンシーンではあるんですが「はこぶものたち」などイルミネのイベントコミュを彷彿とさせるセリフ
銀曜日もそうですが、常に、というよりは当たり前に、こういうことを考えられるからこそのイルミネであり、風野灯織なんだと思います。
また、小話でも触れた灯織の舞台装置としてのコーヒーについて
灯織はコーヒーではなくロイヤルミルクティーにします。
Pはいつもどおり(安牌として)コーヒーと何かを注文しようとしますが・・・
ここ!Pも言っている通り灯織は他人の決定にめったに口を挟みません。だからこそPも(おやっ)となり同じくロイヤルミルクティーを注文します。
これはコーヒーが舞台装置であることを前提にすれば、灯織はPにも頼んでほしくなかった。なぜか。
仕事をするためでも会話のきっかけのためでもなく!!!!!!!!
自分たちが話すのはもう、自然体で十分だからと!!!!!!!!!!
おい何だこのセリフは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そういう間柄に進展させたかったからコーヒー止めたってことですか灯織さん!!!!!!!!!!!!!!!
各コミュこんな濃度でマジで頭おかしくなるかと思ってました。当時。いや今もまだおかしいか。
また次も普通にヤバいです。全部ヤバい。
「だんだん『私』になっていく」
こちらも一部スローモーションの歌詞を引用したようなタイトル
ここの灯織の、イルミネの、「言葉にする」という姿勢はマジで”シャニマス”そのものなんですよ。これを個人コミュでも出してくれる、これは本当にすごいことです。すごいことなんです。
また、コミュがヤバいカードはガシャタイトルもやばいというのが個人的な通説なんですがこの「あの夜は確かに今日に続いている」は流石にやりすぎだろ!って叫んでしまいました。いやだってヤバすぎるだろ。
アイドルになるために一歩踏み出したあの日
自分の一歩がわからなくなり挫折したあの日
すべての「日々が明日の彼女を作っている」
俺は一体灯織に何回泣かされるんだ
ちなみにTRUEコミュはガチで付き合ってる男女の距離感なので絶対に読んでみて下さい。
また、【ひとりじゃない夜のこと】がPと灯織のはなしであるならば
【ふたりといる夜のこと】がイルミネとしてのアンサーになります。
まさに「あの夜は確かに今日に続いている」からの
「今はこんな夜もあって」なんです。説明不要!!!
なんでもないイルミネの日常、ですがSTEPを含め灯織のことをずっと見てきているとこの何気ないワンシーンも致死量の尊さ、即ち尊死を迎えてしまう
スローモーションその2
本題に入る前に色んな話を挟んでいるので簡単にその1の振り返り。
目次から見返すのもおすすめです。
スローモーションは進行に合わせて段々と歌詞が未来から過去へ過ぎていきます。そして成長する灯織はどんどん未来へ向かって進んでいく。
【伸ばす手に乗せるのは】TRUEで灯織は
「これからも一緒に歩んで下さい」
そして、「もし私が先に行くことがあっても、こうやって・・・」
「絶対に・・・」
「絶対に待っていますから・・・!」
そして!
その交差点の!!!!!向こう側で待っていた灯織が!!!!!!!!!
これ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そして対応するスローモーションの歌詞
灯織が成長し、Pとともに歩み、ときに引っ張るようになったことで
歌詞は過去へ過ぎていきます。
最初からずっとずっと、本当に、文字通り。
Pはずっと最初から見守っていました。
GRADを乗り越え、LPで己と向き合い、STEPを経た灯織は、本当の意味で一人前のアイドルになりました。
だから「ヒカリを追いかけていた」
スローモーションという楽曲が織りなす物語は。
アイドルを目指した灯織が、「普通」だった自分が『特別』に。
小さな灯りだった自分が光に。
変わっていくこの物語は。
ゲーム最初期から始まり、5年の歳月をかけて完成しました。
【耿耿】こう‐こう 光が明るく輝くさま。
この単語の意味で灯織Pが突っ伏す確率、100%―――
【耿耿】のコミュはスローモーションの収録と、とある仕事の相談の2本立てとなります。コミュはずっと仕事の詳細は伏せられたまま進んでいきます。分かっているのはSNSを使うこと・283プロのなかで閉じた仕事・灯織に直接何かをしてもらう、ということでした。
自宅で読み合わせかと思いきや唐突にその爆弾は投下されます。
まさかの #シャニマスミュージックシェア !!!!!!
2022年4月にシャニマス公式アカウントを各アイドルがジャックして行われた企画です。
まさかの現実の流れを逆輸入となりましたが、灯織はPと、この一件を相談されて色々と試行錯誤を重ねてきた・・・という叙述トリック的なコミュになっています。
びっくりされると思うのですが、進行はTwitterで投稿されたほとんどその通りです。
今回、灯織が直接SNSでリアルタイムで投稿していくスタイルにしたようで
事前にPに予約投稿やカンペの相談をしています。
実際はカンペを用意して進めたようですね、生真面目な灯織らしい事前準備です。
御後が宜しいようで
そして最後にPカップの金手紙の紹介です。
まずは5.5thから
ありきたりな文章に見えて、スローモーションの歌詞から「だから私はここまで来られたんだ ここまで」を引用しているニクい演出です。泣きました
そして6th
まさに今まで触れてきた【耿耿】の内容のようで、共に歩んでいくPとの決意の再確認になっています。続けてみると5.5thを踏まえたような内容になっており6.5thの内容もとても楽しみです。
また手前味噌ではありますがPカップを走るための情報をほとんど網羅させたnoteを書いています。結構好評?なようなので金手紙をみんなも取りに行きましょう!
自分の好きとそれを通じた他者との関わり方その3
灯織にとって自分の気持ち/相手の気持ちというのはたびたび出てくる「くもりガラスの銀曜日」で語られているとおりだと思う。
そしてこれは、逆説的に言えば自分の気持ちは相手に全部は伝わらないし、相手の気持ちは全部はわからない。ということが根幹にある。
それは、善意が時に悪意を引き出してしまう「はこぶものたち」でも
それは、同じものを同じ時に見ても全く違った受け取り方をしてしまう「For your eyes only」でも
語られてきた、灯織にとっての自分の一本芯の通った考え。
また、「ヒカリと夜の音楽、またはクロノスタシス」では誰の目にも、そしての本人たちからしてもとても仲の良いイルミネの3人が誰よりも「ずっと」「一緒」なんてことはないということを理解している、というコミュ。
下記の記事が上記の流れとともに簡潔にまとまっています。
でも、いつか終わりがあるからこそ「輝きをみんなに届けよう」
きっと、いつか終わりがきてもそれは残るものだから。
そのあたりを踏まえてまた各カードコミュに入っていきたい。
自分の”嫌な記憶”をここ最近夢に見てしまう灯織。そんな折にもらった仕事で昔自分が大好きだった絵本に再会して・・・そんなお話。
灯織にとっては悪夢級の初期イルミネでのすれ違い。不安になっている灯織にかけるPの言葉がこれ。いや100点満点すぎる、ドーダンかよ。
特に後者はイルミネのスローガンは言いすぎですが、まさにイルミネを体現する言葉だと思うのでよく言ったPって感じです。
ちなみに小話というか閑話休題なのですが「手が届く 目が届く」では灯織の初期SRである【手作りの心遣い】と選択肢が同じになっています。
こういうところも灯織との付き合いを時間経過で感じられて結構好きです。
話を戻すと、やはり何度も何度も嫌な記憶の夢を見ます。
それでも。
絵本の仕事の際に幼少期大好きだった本と再会します。
このときばかりは最近の嫌な夢も忘れ、思い出を反芻します。
忘れていたわけではないけれど、きっと見えにくくなってた部分。
その仕事の後。
Pとふたり、ここ最近の夢と絵本のことを振り返ります。
灯織のどうしても変えられない部分。
時系列は逆転しますが、それだって欠点ではないとPは知っているし、伝えます。
それでも、と
灯織の口からこの言葉を聞くために、ずっとPをやってきたのかもしれない
アイドルが手段であり目的である灯織にとって
アイドルとは楽しいだけじゃない、嬉しいだけじゃないところから始まった灯織にとって
それでも「アイドルになってよかった」って―――
完全にこれがフラッシュバックして私は倒れました。
なんかずっと泣いてるな。俺。
イルミネの日常回。雑誌でロシアンたこ焼きなるものを見つけた灯織は3人でお店にいかないかと誘います。
これ、先程の前提がないと違和感抱くんじゃないかなと思います。
イベントコミュなどでも、よっぽどイルミネは色んな困難であったり理不尽に立ち向かってるしイルミネそのものもお泊り会も毎晩ビデオ通話をつなぐくらい仲がいいのに、いまさら?と
でもきっと灯織は、反省はするけど同じことはきっと続けるんだと思う。
だって、今この瞬間も当たり前ではなくて。
色んな奇跡の上に成り立っているのだから。
ちなみに小話的ですが粉ものマスターは初出は灯織のカードでなく
【サンシャインシエスタ】八宮めぐるになります。地味に期間限定なので手に入れるときに手に入れておきたい。
また、少しだけ絆光記にも触れておきたい。
映画のPR活動を通して、人に何かを伝える、ということの難しさを痛感するイルミネ。そしてルポライターとして言葉でこそ世の中の”真実”を暴けると信じて活動するも現実との兼ね合いに苦慮するライター。この2軸で物語は進んでいきます。コミュ全体の感想などはまたの機会にしますが、イルミネの3人にそれぞれ取材を行う下記のシーン
人にうまく伝えることが苦手だからこそ、ずっと考え続けてきて、ずっと探し続けなきゃいけないと思っている灯織。
輝きを「届け続ける」ためにも、言葉を探し続けなきゃいけない。それは、立場や手段が違ってもルポライターが目指した姿勢そのもの。
決してイルミネのように表舞台に立って、自ら光を届けることができなくても。わたしたちには”言葉”があるから。
そろそろ筆を置こうと思いますが、灯織noteの更新は常に考え続けてきたとはいえこの1ヶ月、全体構想からほぼ全編の書き直し、書いては消してを繰り返しようやくゴールが見えてきたころに絆光記というコミュが来て本当に、なんというか、言葉では形容し難い感情に襲われました。
でも本当にこのタイミングで灯織noteを出すことができて幸せです。
みんなの「言葉」も聞かせてほしい。
シャニマスnote企画中に絆光記が来るの本当に完敗です。
そしてさいごに
ここまで、長い長いnoteを読んでくださり本当にありがとうございます。
反応、感想、励みになります。
これは以前SNSで話したことなんですが、これを見て自分の担当アイドルのことをまとめた方もいて、灯織を知るきっかけだけでなくシャイニーカラーズのことを振り返ったり、担当アイドルのことを(もちろん灯織も含めて)noteなどにまとめるきっかけになったらこれ以上の喜びはありません。
というかめっちゃおすすめです。コミュとかをまとめるいい機会になりますし担当と向き合う時間にもなるので。
また、シャイニーカラーズのライターさんには最大限の感謝の気持ちと
参りました、まじで。
本当にこのゲームのコミュは恐ろしいほどの密度と構成になっており、今回自分がかなーり!深くまで掘り下げなおした自信はありますが、じゃあ灯織の魅力ってここに全部まとまってるの?と聞かれると「いや、それはやっぱりゲームでコミュを読んでもらって……」となるわけで。
シャニマスってコミュの良さが一番に語られて、それは合ってるんですがビジュアルノベルとして本当に突然変異的な快作だと思っています。フルボイスで選択肢やBGMを本当にうまくソシャゲとして落とし込んでいて、それぞれ単品で語れるくらいの素晴らしいクオリティです。(好きな劇中BGM座談会とかしてみたいですね)
ここまで拙い自分の言葉でしたが冒頭触れた通り、シャニマスっていうゲームの凄さ、それに狂うオタク。そして風野灯織さんのこと、少しでも伝われば良いなと思います。
それでは、また。