『今日も世界で誰かが嘘をついている。リベンジ編』
『今日も世界で誰かが嘘をついている。リベンジ編』
3年ぶりだな、探したよ亀。
爺さんになって誰か分からないか?
俺だよ俺、浦島だよ。
お前の事をずっと探していたんだ。
乙姫と話がしたい。
もう一回俺を竜宮城に連れて行ってくれ、頼む。
え?復讐 ?
バカ言うな、復讐なんて考えてないよ。
ただ、どうして亀を助けたお礼に竜宮城で接待して、帰りに玉手箱を渡したのか理由を教えてほしいだけなんだ 。
え?信じられないだって?
爺さんになって、もう復讐する気力も体力も残ってないよ。
え?杖?
この杖は・・・
足腰も弱くなって杖が無いと歩けなくなったんだよ。
杖の中に刀を忍ばせてるんじゃないかって?
馬鹿言うな、座頭市みたいな仕込み杖じゃないよ。
本当だって。
本当に仕込み杖じゃないし、復讐なんて考えてないよ。
頼むよ、もう1度だけ俺を竜宮城に連れて行ってくれ。
絶対に誰にも危害は加えないって約束するから。
『今日も世界で誰かが嘘をついている』