国防に必要なこと
仮に中国が本当に日本の脅威であるとしよう。しかしだからといって中国と軍拡競争をしても、勝てるわけは無い。中国のGDPは日本の3倍なのだから。
ではどうやって国を守るか。
昔マガダ国王がバッジ族という商業都市国家を攻めようとした。国王はブッダにその是非を問うた。ブッダはかつてバッジ族の都市を訪れたことがあった。そこでブッダはマガダ国王に、バッジ族は物事を決めるには必ず皆が集まって決め、上下は相和し、若い者は皆老人を大切にし、法は正しく守られ、一族は皆団結していることを語った。マガダ国王はそれを知り、バッジ族を武力で制圧することは困難であることを悟った。
中国の孫子も、戦争に勝利するには国の上下が心を一つにしていることが前提だと書いている。民の心が上から離れているのであれば、勝てる戦争はないという事だ。
さて、今の日本はどうだろうか。この国がせっせせっせと増税してアメリカから中古の武器を買い付けて、民の心は指導者と一つになるだろうか。
まあしかし、軍事費を増やしたい連中には、そんなことはどうでもよいのだろう。彼らは理由を見つけて増税し、軍産複合体やアメリカにこびへつらって私腹を肥やすのが目的なのだろうから。もういい加減、我々は彼らが狼少年であることに気づいてもよい頃である。