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妊娠がわかるタイミング完全ガイド|最短でいつ?確実な判断方法は?

赤ちゃんを授かりたいなら、一日でも早く妊娠の可能性を確認したいものですよね。
「妊娠っていつわかるの?」「まだ検査しても早い?」と期待と不安を感じている方も多いはず。

本記事では、妊娠が分かる最短のタイミングから、確実な判定方法、最初に現れる症状など詳しく解説します。

この記事を読めば、妊娠がいつわかるのかベストなタイミングを知ることができます。
心配な気持ちを和らげるヒントがたくさんありますので、ぜひ最後までご覧ください。

妊娠はいつわかる?

結論からいうと、生理が定期的に来ている方は生理予定日から1週間たってから妊娠しているかどうかを判定します。
市販の妊娠検査薬で確認するのが一般的です。

それよりも前に妊娠検査薬を使用してしまうと、正しい結果が得られないことがあるので注意しましょう。

妊娠が成立するまで

受精から着床、妊娠成立までの期間は個人差があるものの、平均的には7〜10日程度と考えられています。

卵巣から出た卵子と精子が卵管内で出会い、赤ちゃんのもと(受精卵)ができます。
卵子は基本的に1ヶ月に1回だけ排卵し、寿命は24時間。
その間に精子と出会うことができないと、受精卵にはならないのです。

受精卵は3~4日ほどかけて、卵管から子宮へ移動します。
受精卵となり、5~7日目ごろに子宮内膜への着床を開始。子宮内膜は受精卵が着床しやすいようにふかふかのベッドのようになっています。

2~3日をかけ受精卵が子宮内膜に侵入し、着床が完了すれば、妊娠が成立します。

妊娠成立から陽性反応が出るまで

子宮内膜に受精卵が着床し妊娠が成立すると、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが分泌されます。

hCGホルモンは、妊娠を継続させ、おなかの赤ちゃんの成長を支える大切なホルモンです。
赤ちゃんが育つために必要な卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌を助け、胎盤の発達を促します。

妊娠直後はhCGホルモンは極めて少ない量ですが、生理予定日である妊娠4週目ごろには、血液や尿の検査で見つけられる程度まで増加。
妊娠検査薬は尿の中に出てくるhCGホルモンの量を調べます。
hCGホルモンが一定量以上あれば陽性(妊娠している)と判定します。

生理予定日から1週間すぎたころになると、尿中のhCGホルモン量が妊娠検査薬で感知できるレベルまで上がり、妊娠検査薬で確実に判定できるようになるのです。

性行為後は約3週間が目安

妊娠検査薬を使うタイミングは、性交があった日ではなく、次の生理予定日を基準にして判断します。

しかし、生理が不規則で生理予定日がわからない方もいるでしょう。生理予定日がわからない方は、性行為から3週間後を目安に妊娠検査薬を使用しましょう。

生理の乱れや不規則な出血は、子宮や卵巣の病気が原因かもしれません。早めに婦人科を受診することをおすすめします。

妊娠すると起こる体の変化

妊娠するとhCGホルモン・エストロゲン・プロゲステロンの3つのホルモンが大量に分泌されることにより、ホルモンバランスが乱れ、さまざまな症状が現れることがあります。

妊娠初期症状とは

妊娠初期症状とは、妊娠したばかりの時期にあらわれるさまざまな体調の変化のこと。妊娠初期症状は、一般的に生理予定日ごろから2週間すぎたころに確認されます。

妊娠初期症状がみられる場合は、妊娠している可能性があります。
しかし、妊娠初期症状には個人差があり、強い症状が出る方もいれば、ほとんど症状を感じない方もいます。

人によって妊娠初期症状のあらわれ方はさまざまです。症状の有無は妊娠経過の順調さを表すものではないため、心配する必要はありません。

妊娠初期症状の特徴

妊娠初期によく見られる症状をご紹介します。当てはまる症状がないかチェックしてみましょう。

  • 生理の遅れ

  • 着床出血:少量の出血が1~3日程度続くのが一般的

  • おりものの変化:個人差があるが、量が増えたり、サラサラとした形状になったりする

  • 吐き気・胃のむかつきなどつわりの症状

  • 腹痛・下腹部痛・おなかの張り

  • 腰痛

  • 胸の張り

  • 頭痛

  • 熱っぽい

  • 食欲がない・食欲が増す

  • ニオイに敏感になる

  • 眠気

  • めまいや立ちくらみがする

  • トイレに行く回数が増える

  • 便秘・下痢になる

妊娠検査薬を使おう

妊娠しているかどうかを知るには、妊娠検査薬を使用します。
妊娠検査薬は正しく使えば99%以上の精度があるとされています。病院の妊娠検査薬と比べても、精度にほとんど差はありません。

妊娠検査薬はの値段は1,000円前後、ドラッグストアなどで簡単に購入できます。妊娠検査薬を正しく使用し、正確な結果を知りましょう。

妊娠検査薬の正しい使用方法

妊娠検査薬は各メーカーによって形状が異なることもありますが、基本的な仕組みや使い方に違いはありません。
検査手順や判定結果の見方はメーカーによって異なるので、取扱説明書を確認してから使用しましょう。

妊娠検査薬の使い方は以下の通りです。

  1. キャップをはずし、決められた秒数尿をかける

  2. キャップをして水平に置き、待つ

  3. 判定結果を確認する

陽性・陰性の見分け方

妊娠検査薬の判定結果は「判定窓」を確認します。

検査が終了したことを示す「終了」と「判定」に両方サインが出ていると「陽性」となり、妊娠している可能性があります。

一方で、検査が終了したことを示す「終了」にしかサインがない場合は「陰性」となり、妊娠反応は認められません。

妊娠検査薬の偽陽性・偽陰性について

妊娠検査薬の精度は99%以上とされていますが、正しく使用しないと誤った結果が出ることがあります。

偽陽性の原因

  1. 尿のかけすぎ

  2. 尿中のタンパクや糖:糖尿病や膀胱炎によって尿中に高濃度の糖やタンパク質が含まれる方

  3. 不妊治療の影響:不妊治療の一環としてhCG注射を受けている方

  4. 特定の腫瘍:肺がんや卵巣がん、子宮頸がんなどを患っている方

  5. 流産後:流産直後は体内にhCGが残っているため

偽陰性の原因

  1. 検査時期が早すぎる:hCG濃度が低いため

  2. 水分をたくさん摂取したあと:水分を大量に摂取したあとは、尿中のhCG濃度が低くなるため

  3. 双子以上の赤ちゃんを妊娠している:hCG濃度が非常に高くなり、検査薬の測定範囲を超えてしまうため

  4. 異常妊娠:子宮外妊娠などの場合はhCGの増加が遅いため

こんなときは再検査を

妊娠検査薬の判定結果に確信が持てない場合は、数日~1週間後に再検査を行いましょう。
先ほど紹介したように、妊娠検査薬は正しく使用しないと誤った結果が出ることがあるからです。

妊娠検査薬で結果が出たあとも、なかなか生理が来なかったり、体調が優れなかったりする場合は、判定に誤りがある可能性があります。
体調の変化や心配な症状がある場合は再検査を検討し、それでも心配なら専門医に相談することをおすすめします。

妊娠がわかったら

妊娠検査薬で陽性反応が出たらどうすればいいのでしょうか。
妊娠の可能性があるなら、産婦人科を受診しましょう。
妊娠検査薬で陽性反応が出たとしても、その時点ではまだ妊娠が確定したわけではないからです。

妊娠が正式に確定するのは、産婦人科の検査で赤ちゃんの入った袋(胎嚢)のを見つけ、赤ちゃんの心拍が確認できたときです。
産婦人科を受診するタイミングなどについて確認しましょう。

産婦人科は生理予定日から2週間たってから受診する

生理が定期的に来ている方は、生理予定日から2週間すぎたころに産婦人科を受診しましょう。
この時期なら、赤ちゃんの様子もしっかり確認できるからです。

病院に早く行きすぎると、赤ちゃんが小さく心拍が確認できないことも。反対に遅すぎると、異常があった場合のリスクが高まります。

生理予定日から2週間すぎたころを目安に産婦人科を受診することをおすすめしますが、腹痛や出血があるときは、すぐに医師に相談しましょう。

産婦人科で必要なもの

妊娠反応があり産婦人科を受診するときは、以下のものを持参しましょう。

  • マイナンバーカード(保険証)

  • おくすり手帳(持っている方)

  • 生理用ナプキン

妊娠している場合は保険適応外となりますが、一応保険証などを持参すると安心です。
検査後はまれに出血することが。生理用ナプキンを持参しましょう。

さらに、以下のような質問をされることが多いので準備しておきましょう。

  • 基礎体温は付けているか

  • 最終月経・生理周期

  • 妊娠・出産歴、生理が始まった年齢

  • 既往歴・服用している薬やサプリ・アレルギーの有無

  • 飲酒・喫煙歴

  • 現在の体調

産婦人科での検査

産婦人科で妊娠しているかどうかを調べるには、問診エコー検査が行われることが多いです。場合によって尿検査や血液検査を行います。

おなかの中の赤ちゃんを詳しく見るため、専用の細い機械を膣に入れてエコー検査を行います。エコー検査で、胎嚢の位置や赤ちゃんの心臓の動きを確認します。
このときに、赤ちゃんの心拍が確認されると、正式に妊娠と診断されます。

しかし、「胎嚢がよく見えない」「心拍が確認できない」といった場合には、1~2週間後に再受診を勧められることもあります。

産婦人科を受診するときは内診があるので、着脱しやすい服装にしましょう。
スカートやワンピースは下着だけ脱げばいいので、着替えに時間がかからずおすすめです。

妊娠の可能性があるなら

妊娠の可能性があるなら、おなかの赤ちゃんのためにも以下のポイントを注意しましょう。
これらの注意点を守ることで、ママと赤ちゃんの健康を守ることができます。

  • 飲酒や喫煙を控える

  • カフェイン摂取を控える

  • 薬を服用している方は医師に相談を

飲酒や喫煙を控える

妊娠の可能性があるなら、飲酒や喫煙を控えましょう。
妊娠初期の飲酒や喫煙は、赤ちゃんに影響を与える可能性があるからです。

妊娠中の大量飲酒や喫煙は、赤ちゃんの体重や頭囲が明らかに小さくなることが報告されており、流産や死産のリスクも高めます。
また、先天異常の発生率が高くなることや、赤ちゃんの成長が遅れ低出生体重になるリスクも。

喫煙は、喫煙期間が長い、または喫煙本数が多いほどリスクが高くなります。
飲酒に関しては、安全な飲酒量は明確には分かっていないのが現状です。
赤ちゃんを望んでいるなら、日ごろから飲酒や喫煙を控えましょう。

カフェイン摂取を控える

カフェインは大量に摂取すると赤ちゃんに影響を与えます。
妊娠初期の赤ちゃんはカフェインを代謝する能力が低いためです。

カフェインは胎盤を通り赤ちゃんへと進み、胎児の発育に影響を与え、流産などのリスクなどが増加します。

カフェインは適度な摂取であれば、リラックス効果も期待でき、完全に禁止する必要はありません。
妊婦のカフェイン摂取量は1日200〜300mg未満が望ましいとされています。これはコーヒーであれば約2杯分です。
エナジードリンクや栄養ドリンクは、カフェインが多く含まれているものがあるため注意しましょう。

薬を服用している方は医師に相談を

持病があり薬を内服している方は、かかりつけ医に相談しましょう。
薬によっては赤ちゃんに影響を与える可能性があるためです。

病気によっては、ママと赤ちゃんの安全のために妊娠中も薬の使用を継続する必要がある場合があります。
自己判断で薬の使用を中止すると、病気が悪化し、かえってママや赤ちゃんにに悪影響を及ぼす可能性があります。
赤ちゃんに影響を与える可能性がある薬は、妊娠中でも安全な代替薬への変更したり、用量の調整をしたりします。

内服中の薬がある方は、かかりつけ医に相談し、ママと赤ちゃんの健康を考えた適切な治療方針を立てましょう。

妊娠がいつわかるのかよくある質問と回答

ここでは、妊娠がいつわかるのか知りたい方からよくある質問と回答をまとめました。

Q、できるだけ早く妊娠しているか知りたい

「生理予定日から1週間後まで待てない」「早く結果が知りたい」と言う方も多いでしょう。
一般的な妊娠検査薬より早く使用できる「早期妊娠検査薬」もあります。

早期妊娠検査薬は、hCGホルモンの濃度が薄くても反応するようになっており、生理予定日に検査が可能です。
hCGの分泌量には個人差があります。時期が早ければ早いほど、精度も低くなると考えおきましょう。

早期妊娠検査薬は価格も高く、薬剤師のいる薬局でしか購入できないので注意しましょう。

早く妊娠が分かっても、そのぶん早く妊娠を管理できるわけではありません
妊娠が確定するのは赤ちゃんの心拍が確認できる生理予定日から2週間すぎたころです。
陽性反応が出ても、異所性妊娠や流産などの可能性もあります。
それまで心配で落ち着かない日々が続く可能性を考えたうえで、早期妊娠検査薬を使用しましょう。

Q、妊娠検査薬で陰性が続くのに生理が来ない

妊娠検査薬で陰性なのに生理が来ない理由として、以下のような原因が考えらえます。
3か月以上生理が来ない場合は婦人科を受診し、適切な検査を受けましょう。

  • 生理不順:ストレス・疲労・ダイエットなどによりホルモンバランスが乱れるため

  • ストレス性無月経:就職・失恋・受験など強いストレスが原因

  • 体重減少性無月経:過度なダイエットによる栄養不足が原因

  • スポーツ性無月経:激しいスポーツを続けることで、体脂肪が減少することが原因

  • 早期閉経:30代で閉経を迎えること

  • 甲状腺の病気:バセドウ病や橋本病など、甲状腺の病気が原因でホルモン量のコントロールが乱れるため

Q、妊娠検査薬で陽性反応が出たのに出血した

妊娠検査薬で陽性反応が出たのに出血した理由として、以下のようなものが考えられます。

  • 着床出血:受精卵が子宮内膜に着床する際に起こる軽度の出血。少量の出血が1~3日程度続く

  • 絨毛膜下血腫:妊娠初期に出血が起きる主な原因。出血量が多くてもほとんどの場合4〜7日程度で止まる。少量~大量で赤や茶褐色の出血

  • 切迫流産:流産のリスクが高い状態。少量〜大量で茶色・黒っぽい赤・赤色の出血

  • 化学流産:受精卵が子宮に着床せずに排出される場合で、妊娠検査薬が一時的に陽性を示すことがある

  • 異所性妊娠(子宮外妊娠):子宮以外に受精卵が着床した状態。少量〜大量の赤色の出血。早期の発見・処置が大切。

  • 胞状奇胎:子宮内に胎盤をつくる絨毛細胞が異常増殖した状態。少量の茶褐色や赤色の出血が確認される

妊娠検査薬で陽性反応が出たあとに出血した場合は、早めに産婦人科を受診し、適切な診断と対応を受けることが大切です。
出血の量・色・腹痛の有無などの症状を医師に伝え、詳しく診てもらいましょう。

妊娠しているかどうかは正しい時期に正しい方法で確認しよう

妊娠しているかどうかは、生理が定期的に来ている方は「生理予定日から1週間たってから」判断できます。
生理が不規則・生理予定日がわからない方は「性行為から3週間後」を目安にしましょう。

妊娠しているかどうかは、妊娠検査薬を使用し判定します。
妊娠検査薬は正しく使用しないと誤った結果が出ることがあります。
妊娠検査薬を正しい時期に正しい方法で使用することで、正確な結果が得られるのです。

妊娠検査薬の判定結果に確信が持てない場合は、数日~1週間後に再検査を行いましょう。

また、このような症状(妊娠初期症状)がある場合は、妊娠している可能性があります。

  • 生理の遅れ

  • 着床出血:少量の出血が1~3日程度続くのが一般的

  • おりものの変化:個人差があるが、量が増えたり、サラサラとした形状になったりする

  • 吐き気・胃のむかつきなどつわりの症状

  • 腹痛・下腹部痛・おなかの張り

  • 腰痛

  • 胸の張り

  • 頭痛

  • 熱っぽい

  • 食欲がない・食欲が増す

  • ニオイに敏感になる

  • 眠気

  • めまいや立ちくらみがする

  • トイレに行く回数が増える

  • 便秘・下痢になる

妊娠検査薬で陽性反応が出ても、妊娠が確定したわけではありません。
妊娠が正式に確定するのは、産婦人科の検査で赤ちゃんの入った袋(胎嚢)のを見つけ、赤ちゃんの心拍が確認できたときです。

妊娠検査薬で陽性反応が出たら、生理予定日から2週間後を目安に産婦人科を受診しましょう。
気になる症状や不安なことがあるなら、産婦人科の受診をおすすめします。

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