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ヘッドハンター
どうも、ヘッドハンターからのオファーを待ち続けているIWAOです。
この期の変わり目の時期になると、多くのヘッドハンターから連絡がきます。オファーではなくただの連絡ですw ヘッドハンターと言っても色々いますので、今回はどういうヘッドハンターと付き合えば良いかを解説したいと思います。
まずは、よく間違われる転職エージェントとヘッドハンターの違いを定義しておきます。
転職エージェントは求職者の職種・スキルを元にマッチする企業求人を探してくれるマッチングサービスを提供します。一方でヘッドハンターは人事や役員などを経由した非公開求人を中心に、マッチする人を引き抜く形になります。
このことから、ヘッドハンターのマーケットのほうがセグメントは小さいので、成立率は低くなるけど単価は高くなる傾向があります。
引き抜くといっても色々あって、個人的には3つのパターンに分類できると思ってて、それぞれで候補者ができる対策を考えてみました。以下、Hunterと略します。
リサーチしてリストアップするパターン
会社は人が必要になった場合、幹部に近いポジションであればあるほど外れを引くのを嫌う傾向があります。Hunterは付き合いのある会社と継続的に情報交換をしているので、組織課題を理解しているかと思います。
これを公開求人にすると高い報酬に釣られ多くの応募がくるので、採用コストは圧迫するけど外れを引くリスクは解消されません。つまりHunterに依頼して、Hunterが最適なカードを提案するほうが合理的です。
逆に最近はダイレクトソーシングという、企業の人事が自ら候補者をリサーチして、直接メールを送って採用につなげる方法なんかも出てきてますが、スキル判断ができるHunterがそれを代行する例もあるようです。
つまり我々候補者はその1枚のカードになることになります。そのためにblogやgithubなどポートフォリオや有益な情報を発信しておくことが効果的です。Hunterは公開情報を巡回してリストアップしているからです。
そして私たちはHunterの強みを理解して、自分のキャリアにフィットすると思ったらお付き合いすればよいかと思います。マーケット、ステージ、人脈など、Hunterの強みはどこか聞くとだいたい教えてくれます。
活躍が評判になるパターン
昨今、「うちで一緒に働かない?」系のリファラル採用の勢いが加速しています。リファラル採用は米国では求人サイトを超えて最も採用者数が多く、一般職からハイクラスまで幅広くアプローチできます。
Hunterはリファラル採用を超える価値を、企業にも候補者にも提供しないといけないので難しい課題です。しかしリファラル採用には大きな弱点があって「社員のエンゲージメントが低いと友人を紹介したいと思えない」のです。
目線を変えると、魅力のない会社にいる社員は潜在価値が大きく、そこで活躍している人材は界隈では評判になり得るということです。その噂を聞きつけてHunterは近づいてきます。
つまり我々候補者は、とにかく今の会社で活躍することが効果的です。特に劣悪な環境ほど武勇伝は効力を発揮します。Hunterに会って案件の提案がなかったら逆にチャンスだと思ってもいいかもしれません。
ご指名スカウトパターン
おそらくこれが最強で、「IWAOさんに声をかけてください」とピンポイントで指名を受けるパターンです。情報発信して有名になるか、元GoogleとかイケイケベンチャーのCTOやってます、みたいなキャリアでないとほぼ無理だと思います。
ただ著名な人は金額が高すぎるし仕事を選ぶので、なかなか引き受けてもらえません。ですから僕のような一般市民にワンチャンあるとすれば、ドラフト4位くらいの指名を狙う作戦です。
どういうことかというと、ドラフト1位で幹部候補じゃなきゃ嫌だとか変なプライドは捨てて、何か一つ突き抜けたスキル、自分の強みや優位性を出せる環境をキーにしてひたむきに案件を探していきます。
Hunterからくる無数のメールは、スカウトと見せかけてほとんどが案件ベースです。その案件に着目してHunterとコンタクトをとってみましょう。自分の強みなので役職や報酬などの条件は妥協しないようにします。
結果的に案件がうまくいって、近い将来バイネームでスカウトがくれば最高です。この人だからお願いする、このスキルに強みがあるというを知ってもらえた=実現できたと言えるでしょう。僕もここを目指しています。
まとめ
ヘッドハンターは儲かっている場所を探してそこに生息します。つまり儲かるマーケットを見分ける能力が優れています。それはすごくいいことで企業も候補者もWin-WinにするMatcherの役割を担っています。
そのためにはより正確にマッチングさせなくてはいけないので、会社と候補者、両方とコンタクトを取り続けて、それぞれの課題やら思考を理解する必要があります。
逆に言えば、よく会社が掲げている「ミッション・ビジョン・バリュー」の軸を、自身のキャリアに置き換えてプランニングしてみると、何か新しい発見があるかもしれません。