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仕事で使えるマインドフルネスの思考法
どうも、スピリチュアルが生理的に無理なIWAOです。
仕事の疲れを酒の力でごまかしてきましたが、リモートワークでその習慣がなくなり、どうやって発散するか悩んでいます。そこで働き方を追求する Googleさんが取り入れたマインドフルネスについて調べてみました。
マインドフルネスはもともとは仏教がルーツらしいですね。数年前から海外で普及してメジャーになっている印象ですが、日本に比べると海外は宗教的な存在に抵抗は少ないので、認知され易いのかなと思っています。
そこで働き方改革おじさんの僕が、マインドフルネスを実践する書籍と言われる「反応しない練習」を、仕事に活用できそうな思考法としてまとめてみました。
ちなみに、「反応しない」とは疲れない働き方だと思っています。ではいきましょう!
理解に時間をかける
最初のワードは「理解」です。人につきものなのは悩み、ビジネスにつきものなのは課題ですかね。理解することは、ビジネス上の課題を理解するかなと思っています。
たとえば医者は、患者の病気に向き合い治療することが目的です。患者の課題を聞いて、なぜその問題が発生したかを捉えて処方します。理解不足で、違う病気として処方されたら困りますよね。
課題の質を高めることは、仕事の価値を高めることという定石があります。解決を急いで数を捌くよりも、なぜ発生して、どのように解決するのかを理解するようにしてみましょう。
果たして、それは本当に今、答えを出すべき問題なのか?
「やってみないとわからない」に逃げない
アンチパターンは他責思考にならないことです。問題が発生したときに慌ててしまうと、すぐに誰のせいかと考える人がいます。理解には、誰がではなく「なぜ」問題が発生したかと考える癖は大事ですね。
課題にはなぜその問題が起こったかを理解する
課題には誰のせいでその問題が起こったかとは考えない
他責にすると解決策は人の入れ替えになり、課題未解決のまま不幸になる人を増やす
事実と解釈を分ける
次の反応ワードは「良し悪し」です。A案かB案の選択など仕事上の判断は良し悪しを基準にしないことです。決めつけや思い込みなどのレッテル貼りが良い例です。それってあなたの感想ですよね?ってことですw
たとえばダイエットをするときに、バナナが効果的みたいな情報を聞いても、糖分がーと思って理解できないですよね。仮に効果があっても事実がないと選択には至りません。感想よりも事実がほしいですよね。
仕事でも同じように選択や判断、意思決定には事実を捉えるようにします。事実と解釈を分離して、自分の経験則や真実の数字など、事実を提示しましょう。
事実と解釈つまり意見・主観・感想は分離する
判断、意思決定には事実だけを用いる
解釈は意味を調べて理解する
仕事の集中力を最大化する
ブッダは目の前のことに「集中」して、結果はあとからついてくるという考え方です。たとえば、優勝と練習、合格と勉強みたいに、目標を立てたら、結果は気にせずに、目の前に集中することかと思います。
集中する方法は千差万別ですが、僕は時間を忘れる状態をつくります。インターバルタイマーを使って、1時間単位で集中と休憩を繰り返します。小学校のチャイムみたいな感じなので、身体が覚えています。
あとは、ノイズを除去していきます。僕が実践する、仕事を効率よく進める3ステップに沿って解説してみます。あらかじめゴミを捨てて無駄を取り除くことが集中力を左右します。
1.ゴミを捨てる
2.区別する
3.重要なことから順番に進める
だからなに?を捨てる
ゴミを捨てることとは「執着」を捨てることです。ある事象や感情に執着して仕事をしている状態では、パフォーマンスが上がりません。組織にはあらゆる執着が存在していますが、その中でも評価制度は執着の根源あると考えています。
別に嫌な思い出があるわけではないですがw
というのも、組織内の評価は他人の匙加減なので、努力や才能などでコントロールすることは不可能です。忖度による出世や、同調圧力による妨害なども生みます。「失敗したらどうしよう」という損失回避傾向が作用しがちです。
執着を捨てるには、内側から外側に目を向けることだと思っています。組織での評価を捨てて、市場価値を目標にすることです。面接では役に立てる人ほど評価は高くなります。つまり市場価値とは何かの役に立つスキルかと思っています。
個人の市場価値を発見する方法は、ロジカルシンキングでいう「だからなに?」を問いていきます。出世したり、いくら組織に評価されたとしても、何かの役に立つとは限りません。
前職で出世しました > だからなに?
〇〇賞を受賞しました > だからなに?
お皿を洗うことが得意 > 家族が気持ちよく食事できる
人を楽しませるのが好き > チームの雰囲気を良くできる
これがブッダのいう「自分への動機付け」です。マネジメントでは、内発的動機づけと呼ばれるやつですね。執着はほとんどだから何?かなと思います。それらを捨てていくと、おのずと頭は整理できるかと思います。
重要なタスクを知る
やることを区別するために、「快」と「不快」の状態を認知します。お金を稼ぎたいや出世したいという煩悩でもよくて、それを目指すことが快ならばやりましょうとのことです。つまり快は達成感と読み取れます。
とりわけ達成感を得られる仕事は、有益で役に立つことです。すなわち重要度の高いタスクを指します。マネジメント力の低い上司の指示を待つ前に、自発的に重要なタスクを知り、達成感を目指しましょう。
一方で緊急度の高いタスクは、後回しになった結果なので重要でないことが多いです。なんならやらなくてもいい可能性すらあります。重要でないタスクは重要なタスクがあるからできないと断ることがコツです。
優先度は緊急度が低く、重要度が高いタスクを選択する
自分で優先度を決めて、重要なタスクを選ぶ
絶対にイエスと言い切れないタスクはノーであり、重要なことを知っていれば断る事ができる
職場は納得感で選ぶ
最後のキーワードは「納得」です。仕事でもプライベートでも、自分が納得できないことがあると不満が生まれ、不満な状態が続くと心が腐っていきます。
労働者は勤労の義務があるので、組織は働きやすい環境を提供します。そして労働者は自分の意思で環境を選択することができます。環境への価値観は人それぞれですが、より納得感を得られる環境を選択します。
実際にキャリアをつくるために、まず仮説を立てます。働く環境に対して条件と優先順位をつけます。駅近とか南向きみたいな物件探しと同じ感覚です。理想や妥協ではなく、納得できる環境を考えます。
これから伸びそうな業界、同年代の社員◯%、離職率◯%、年収◯、リモートワーク週◯日
資本金◯円、土日祭日は休み、通勤時間◯時間、ボーナス実績、喫煙所の場所
など
実際に働きながら、納得できないことを検知したら、納得できる範囲で自分の目標を変えることを考えます。経営者でも他人はコントロール不可能だからです。それでも納得できなければ転職を選択します。
例外として、ハラスメントや労働基準法違反、賃金未払い、契約違反など社会的でない組織に出会ったら、すぐに逃げることを勧めています。個人的な納得ではなく、社会的な納得を得られてないためです。
結果的に納得のいく環境に辿りつくことがゴールだと思っています。メンバーシップ型雇用が納得できるなら勧めませんが、ジョブ型雇用の時代には、キャリアの仮説検証は合理的かなと思っています。
仕事環境の選択は納得感を基準にする
転職は専門家のアドバイスより自身の納得感で判断する
すぐ転職と考える前に自分の目標を変えてみる
ハラスメントや労基違反は反社会的なのですぐに逃げる
まとめ
分析してみて、マインドフルネスの本質は「感情知能を鍛えること」かと思いました。感情知能とは、自分も含め人の感情や感覚を理解することができるようになるスキルのことです。IQに対してEQと呼ばれるやつですね。
これまで書いてきた思考法で、2人のペルソナに分類するとEQの違いが明確になります。知能もいいですが、知性のある人と働きたいですね。
悩みを理解してくれて、事実ベースで提案し、高い視座で市場を分析しながら、黙々と仕事に没頭して、社会の役に立つ業務を選ぶ、紳士的なビジネスマン
問題はすぐ他人のせい、感情的に仕事をして、組織内の人間関係に執着しながら、忖度・根回しに必死な、無駄な業務に追われる、反社的人格のビジネスマン
EQは性格より人格の部分なので、トレーニング可能です。そしてEQを鍛えることが、疲れない働き方につながると理解しました。EQが高いと評判のゲーテの言葉、
「あらゆる階級を通じて、目立って気高い人は誰か。どんな長所を持っていても、常に心の平衡を失わない人だ。」
を思い出します。仕事の邪魔には反応しなようにしたいですね。参考になれば幸いです。ではまた!