10,000時間の法則(10,000 Hour Rule, Ten-Thousand-Hour Rule)
記事をお読みいただき、ありがとうございます。
俳優・アクティングコーチ
Hangout Acting Studio 代表の松﨑です。
今日は10,000時間の法則について、シェアしたいと思います。
皆さんはこの10,000時間の法則ってご存知ですか?
10,000時間の法則(10,000 Hour Rule, Ten-Thousand-Hour Rule)とは、物事を極めたエキスパートは練習や努力に約1万時間を費やしていたという事例から導き出された「人は何かを習得するのに1万時間の練習が必要である」という説、主張のこと。
一流のビジネスマンやスポーツ選手、アーティストが成功するまでに積み重ねた学習や練習が約1万時間であった、といういくつかの事例を元に導かれた説である。
実際にこれだけの時間が必要かどうかは人によって違うと思います。
しかし、人が何かを極めるまでは一定の時間とそれを継続するためにはそれなりの意気込みと熱量が必要だということは確かです。
10,000時間は・・・
1日1時間であれば28年かかります。
1日3時間であれば9年かかります。
1日8時間であれば3年半かかります。
あなたは俳優として、1日どのくらい俳優として努力をしてますか?
毎日、1時間ならできるかもしれない。
しかし、毎日8時間やるってとてつもなく大変なことです。
毎日8時間、台本と向き合う。
毎日8時間、4本(2時間の作品を4本)映画を観て、俳優の演技を分析する。
毎日8時間、心理学や裁判の傍聴をして【人間】を学ぶ
毎日8時間、アクティングコーチの本を読む。
現実問題、なかなか難しいことです。
しかし、そのくらいの思いで普段生きなければ、演じることの職人にはなれないということです。
私の話をすると、20歳でこの道を志した時、まさに朝から夜中まで演技のことだけを考えていました。
役になるって?
役作りってどうやる?
どうしたらハリウッド俳優のような人の心を揺さぶれる演技ができるんだろう?
私は早く【俳優】になりたかった。
この意味が分かる人はどのくらいいるでしょう・・・?
分からないことは腑に落ちるまで朝だろうが夜中だろうが何度も何度も何度も先輩に電話した。(ちゃんと許可をとって 笑)
アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ、ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、ケヴィン・スペーシー、ウッディ・アレン、エレン・バースティン、ハル・ベリー、シャーリーズ・セロン 、松田優作さん、緒方拳さん etc・・・
映画の内容よりも名優の演技を見るために映画を選んだ。
演じるプロフェッショナルになりたかった。
あの頃がなければ今の自分は無いと言える。
『誰よりも努力した!』というつもりは無い。
けれど、『もっとできることがあるはず・・・』と、がむしゃらだったとは胸を張って言える。
自信を持って
私は俳優です!
と言えるようになりたかった。
大袈裟な事を言えば、演じることで誰かの人生を救えるようになりたかった。
自分が映画やドラマに人生を救ってもらえたから。
俳優はアーティストではありません。
俳優はサービス業です。
お客様に喜んでもらってなんぼの仕事。
だからこそ、腕を磨く。
あなたは『俳優です!』自信を持って言えますか?
あなたは演じることのプロだと自信を持って言えますか?
10,000時間の法則。
この法則が本当かどうかは別として、こういった側面から今一度この法則を考えてみるとなかなか面白いと思います。
こうしてこのような記事を書いて、また自分に『もっとできることがあるはず・・・』と改めて戒めようと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。