2023,"SEIKYO SHIMBUN" & me.

インド・創価池田女子大学入学式への池田先生ご夫妻のメッセージ
試練に負けない生命力こそ 人類の歴史を変えゆく力

一、尊き誉れの24期生の皆さん、栄光のご入学、誠におめでとうございます!
 晴れの日を迎えられた、ご家族方にも、心よりお祝い申し上げます。そして、一年また一年、目覚ましい大発展を遂げゆく大学を担い、支えられるクマナン議長、ムルゲサン学長をはじめ、全ての教職員の方々に最大の敬意と感謝を表します。 

 一、貴国インドの知性の方々と私が、繰り返し語り合ってきたことがあります。それは、若き女性リーダーが、確固たる希望の哲学を持ち、いかなる試練にも負けない強い生命力を持つことこそが、人類の歴史を変える力であるということです。

 一、私たちの大切な友人であり、「インド近代農業の父」と仰がれるスワミナサン博士も、幼くして父を亡くすという逆境を乗り越えた経験を踏まえ、「人生の岐路に立つことで、私たちは責任感の強い感受性の豊かな人間となり、成功への決意をさらに強めることができる」(『「緑の革命」と「心の革命」』潮出版社)と強調されていました。

 希望の哲学とは、負けない哲学です。苦難を糧に強くなる生き方です。

 創立10周年のキャンパスで、博士が先輩方に贈られた言葉を、改めて皆さんにお伝えしたい。
 「前途には困難が立ちはだかるかもしれない。しかし皆さんは、人々の幸せのために、力強く生き抜いていってください!」と。 

 一、人間讃歌にも通じる古代タミルの一詩が、私の胸に響いています。

 「大きな海の深さも 広い大地の広さも 逆巻く風の動く方向も 虚空なる動かぬ天空も それらを測り知ることはできても 知と、愛情と、大きな恵み深さゆえに 汝は測り難い」(高橋孝信訳『エットゥトハイ 古代タミルの恋と戦いの詩』平凡社)

 皆さんの伸びゆく生命には、海よりも深く、大地よりも広く、そして天空よりも計り知れない無限の可能性がある。尽きせぬ知恵の泉があり、慈愛の陽光があり、勇気の翼があります。この希望と友情に満ち溢れたキャンパスでの奮闘の日々の中で、皆さんの力はいよいよ輝きを増し、福智の未来はいよいよ大きく開かれるでありましょう。

 一、インドの新時代、そして「女性の世紀」を担いゆく、尊き皆さんの健康と成長を、私も妻も日々、心から祈り、見守っていきます。 

 どうかお元気で! 朗らかな不屈の命で、黄金の青春の歴史を!

ⓒSEIKYO SHIMBUN 17/8/2023

〈創大祭・白鳥祭 記念フェスティバル〉
 池田先生のメッセージ

何ものにも屈しない勇気で「幸福の大輪」「平和の大連帯」を
 金秋の天高く、青春の凱歌轟く創大祭・白鳥祭、誠におめでとう!
愛する君たちの英知の歌声に、錬磨の音律に、団結の舞に、大喝采を送っております。なかんずく、尊き留学生の皆さん、本当にありがとう!
 また、宝の小中高生の皆さんをお迎えできて、うれしい限りです。さらに、充実の研修を行われているマレーシア国民大学の方々を、改めて心から歓迎申し上げます。ようこそ、お越しくださいました。
 21世紀の開幕に呼応して誕生し、21世紀と共に青春そして人生の年輪を刻みゆく君たちは、あまりにも使命深き一人一人です。私は満腔の信頼を込めて、「君よ、希望の巌窟王たれ! 『生命の世紀』の平和と人道の大行進を!」と呼びかけたい。
 60年前、「私には夢がある」と宣言したアメリカ公民権運動の若き指導者キング博士を先頭に、人種差別の撤廃を求める非暴力のワシントン大行進が行われました。平和と人道の人材群を渇望する世界の民衆に応えんと、私が創価大学の設立構想を発表したのは、その翌年の1964年です。

 キング博士の盟友で、高名な歴史学者であるハーディング博士と、私は対談集『希望の教育 平和の行進』を発刊しました。博士は「希望の回復こそ、私たちにとっての第一の挑戦」であると語られています。 

 ですから「私たちには希望がある」と謳い上げた創大祭・白鳥祭を、亡きハーディング博士もさぞかし喜ばれているでしょう。博士は創価教育を模範のモデルと評価し、最愛のご子息を創大の留学へ送り出してくださいました。 
 希望とは試されるものです。困難を越えてこそ強くなる。学び磨いてこそ深くなる。貫き戦ってこそ大きくなる。ゆえに、君たちは何ものにも屈しない「希望の巌窟王」となって、先人たちの見果てぬ夢を受け継ぎ、「幸福の大輪」を咲かせ、「平和の大連帯」を広げていってください。

 結びに、ハーディング博士と語り合った「全ては勇気から始まる」との信条を贈るとともに、「忍耐の今日、希望の明日、そこに栄光勝利の未来が生まれる」と申し上げ、私の祝福のメッセージとします。
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 紙面の写真に添えられていた文章は、『国境を超えた友情のスクラムが世界を照らす! 留学生が歓喜あふれる舞を』でした。

ⓒSEIKYO SHIMBUN 9/10/2023
ⓒSEIKYO SHIMBUN


 私自身への励みとして、今回記事をアップロードさせて頂いております。
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