10/12
最近のNetflixの流行り物を二つ見た。一つはこれ。
もう一つはこれ。
どちらもとても面白かった。ネタバレあるので嫌な人は飛ばしてください。
地面師たち
最近私が触れていた作品って、どれも人間の善性を信じているものばかりだったので、悪人ばっかり出てくる作品は良くも悪くも刺激的だった。ハリソン山中、かっこいい。ピエール瀧、品性をあまり感じさせない関西弁が良かった。北村一輝も小池栄子もまた、仕事は出来るけど金に汚く自分の欲に一直線な姿がまっすぐ描かれているのがグッときた。
ハリソンと拓海さん、この2人には品性と知性を感じた。それ以外の3人は中々絶妙なバランスになっていたなと感じる。品性はないようである、小悪党だけど己の仕事にプライドを持っている。ただの軽薄なチンピラ役のアントニーとの対比が効いていた。
オロチ、良かった。後先考えず暴れてるだけの役回り。ラスト、拓海さんを刺す時の「拓海さん、ごめんね」のセリフにオロチという人間の魅力が詰まっていたと感じる。基本北村一輝にボコられてたり、仕事でトチったりと損な役回りばかりだが、アホなのでそこまで気にしてない感じがなんか好きだったな。あとは買春してたホストにはゴリゴリ強く行けるところもグッときた。
リリーフランキー、ハリソンに殺されるシーンはかっこよかったな。「最後に自分の銃で撃たれると思ってはなかったよ」というセリフ、良すぎる。そのセリフを吐いた自分に少しだけ酔ってそうなところも込みで素晴らしい。
ダイハードの有名な小話からの引用のところも効いていた。ちゃんとめちゃくちゃびっくりしたし。
池田エライザ、序盤はちょっとうるさい可愛い後輩で、辰さんとのコンビでこの作品における一服の清涼剤になるのかと思いきや、辰さんの死後はずっと笑顔がなく、修羅の道に身を置いてしまったことが描かれていて、グッときた。
北村一輝が殺されるシーン、背景が美しすぎる。ずっと見ていられたな。
最終回、面白すぎ。ずっとハラハラドキドキが止まらなかった。麗子さんの咄嗟の演技、素晴らしい。落とした羊羹の袋が伏線になるかと思ったが、そんなことはなかった。
ていうか地面師たちの論点のずらし方にかなりグッときた。ピエール瀧の「どんだけ恥かかすの」とか、麗子さんの涙とか、そんなこと言われちゃあ疑問に思っていることを追及するのは野暮だよな…という状況を作るのが上手かった、とても。
個人的には拓海さんは改心しないで欲しかった。あのまま心を殺してハリソンと共に地面師を続けて欲しかった。
SEが微妙だった。一番最初のクマを撃つシーン(クマがCGすぎるのも面白かった)の、クマに噛みちぎられる時のSE、絶対それじゃなくない!?他にもハリソンが北村一輝を踏み潰す時のSEにも違和感。
という感じです!地面師、最高!!!!!
極悪女王
ゆりやん、すごい。面白い/か弱い/強い/怖いと色んな表情が出来る。三話の冒頭、デビルさんに指導されてる時の表情、全部面白かった。驚くのもすっとぼけるのも笑いを堪えるのも。あのシーン、面白すぎて10回くらい見てしまった。逆に三話のラスト、松本香からダンプ松本になるシーン、ベタベタでクサい演出すぎて笑いそうになったけど、ちゃんと様になっていたのはすごい。ゆりやんという人間のパワーが成せる技だなと感じた。
ちゃんとダンプ松本になってからのカタルシスは凄かった。今までずっと日の目を浴びなかった人間が輝いて(色んな意味で)いる。解放の気持ちよさ。
でも凶器でグサグサ行くのは普通にキツかった。これはドラマってのが分かっていてもグロいもんはグロい。目を逸らしてしまう事もしばしば。これを現実のテレビ放送でやってたの、すごすぎ。時代すぎる。
ラストもまた、ベタでクサいけどいい演出だった。いい意味で、とても日本のドラマ的だなと感じた。この作品はダンプ松本の物語だったけど、それぞれにそれぞれの物語があるのだろうなと、奥行きが感じられるのもまた良かった。
それと、昭和という時代が美化されていない感じも良かった。どの時代にも素晴らしい点と良くない点があって、それが混沌としている。今より熱いものはあったけど、その分ケアが行き届いていない感じがリアルだなと感じた。ただ野外でロケしているからだと思うけど、令和の日本っぽい背景が時々見えるのは残念だった。
あとはまあ、この作品に関しては語らねばならぬことがありますね。それは、ジャガー横田役を演じた水野絵梨奈氏のこと。
LDHに所属するダンサー/女優で、2021年頃からダブルダッチシーンに選手として参戦するように。2023年には1on1バトルの最高峰、DOUBLE DUTCH ONE'S FINALの女性部門にて優勝、2024年にはパフォーマンスの世界大会、DOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにて優勝。すごい人。
私は絵梨奈さんと2023年のONE'S FINALの前には週3~4くらいで練習してました。そんな戦友とも呼べるべき人がNetflixのトップに上がる昨日にに出てくる、しかもジャガー横田というプロレスに関しては完全な門外漢である私ですら名前を知っている人の役というわけで、流石に見ないわけにはいかないなと。
ジャガー横田、実力はあるけど華がないからイマイチ売れないプロレスラーだったそうで、その葛藤が丁寧に描かれていて良かった。なんというか、ダブルダッチャー以外のエリナさんの顔をそこまで、いやほとんど知らないんだけど、おそらく彼女自身のバックグラウンドと重なるところもあるんじゃないかなと感じさせられた。日陰でも歩みを止めない強さ。配役の妙。グッときました。あとは思いの外出番が多かったのが嬉しかった。出番が多いというか、重要な役回りだったように感じる。
見る前は5話しかないしダンプ松本のエピソードのみでいくのかと思っていたが、その周辺の人物のエピソードも掘り下げられていて良かった。それぞれの信条がぶつかり合い、やがて物語となっていく。素晴らしい作品だなと。
今見ている作品
今はこれ。結構前に全部見たけどどんな話かあまり覚えていないのでもう一度見ている。今は5話まで見た。フェイバレンタイン、こんなにチャーミングだったっけ? ちょっと良過ぎるな。いいキャラ過ぎる。
ちょっとだけネタバレをする。あまり覚えていないとはいいつつ、ラストが悲劇だったのは覚えている。見ていた頃は、最終回はビシャスを倒してなんだかんだでエドが帰ってきて、わちゃわちゃしているところにTank!が流れておしまい!になると思っていたので、ちゃんと悲しい終わり方をして驚いた記憶がある。改めて見直すことで、今の私が何を感じるのか楽しみですね。
見たい作品
First Love 初恋
めちゃ面白いらしいので。
The Holdovers
かなり素晴らしいらしいので。
ハラハラしたい。
映像研には手を出すな
忘れてた。これは見たというより読んだ作品だ。
まず、アニメを見た。2年ほど前だけど。アニメの時点で爆裂に面白い。で、原作5巻までがブックオフで叩き売りされてて、とりあえず買ったは良いものの全く読んでなかったのだが、最近重い腰を上げて読んでみたらね、
おもしれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!
のよ。本当にね。びっくりするくらい良かった。序盤はアニメを作ること通じて、創作について離れない喜びと苦悩を純粋に描く作品かと思いきや、だ少年漫画的情熱を孕んでいく。熱い。子供の心を忘れていない人間へ向けた作品という側面もある。素晴らしい。作者の思想が溢れ出ているんだけど、それが愛と希望を純粋に最後まで信じようとしていて、素晴らしい。本当に。
最近色々なコンテンツに触れて、改めて自分はイノセントな心を持って世界を描く作品が好きだなと感じる。映像研もきみの色も。純粋で人の心の美しさをまっすぐ描いている。そういうものが、好きだ。
普通の日記
普通の日記を書く。久しぶりに。ここ最近は教え子の大会が終わってかなり抜け殻というか、心に隙間風が吹きまくっている状況だ。熱いものを胸に携えたいなと思いつつ、そんなものはどこにもないんじゃないかという焦燥感に苛まれている。思えばこの夏は素晴らしいものだったな。熱く滾る日々。
そんな中で今私が一番ハマっているもの、みんはや。みんなで早押しクイズというアプリ。これ。
単純に早押しクイズを楽しめるアプリ。先日沼津でパフォーマンスと体験会をした時に、宿で9時から翌2時までぶっ続けでやっていました。それくらい熱い。
今のところ、知り合いにはほとんど負けていないので自信のある方は私にフレンド申請して、私のことを倒してください。何卒。
レコードプレイヤーを買った。
ある日、酔っ払って最寄りのブックオフで適当にレコードを買ってしまい、流石にそろそろレコードを聴く環境が欲しいなと思いヤフオクで買いました。安かったけど無論中古なのでカートリッジが壊れてたり若干ピッチが高いというトラブルもありつつも、回る円盤に針を落として音が聴こえるという状況に感動している。素晴らしき、製品。レコファンに行く喜びが強くなったと感じている。
カメラも、買った。楽しい、写真。出来ることが増えてより難しくなった気もするけど。
このような感じですかね、人生。ほな、また。