見出し画像

直感投資#2 三菱重工


この銘柄は、、、非常に勉強させて貰った株です。
この直感投資というものを信じる根幹がこの銘柄にあります。

時は2012年まで遡ります。今から8年前です。
当時、株を勉強しようとしていまして、もちろんテクニカル指標や財務分析なんかも勉強していたのですが、「人と同じことをしていたのでは勝てない。」という思いに強く引っ張られ、こういうことを思いつきました。

過去のデータも含め、これから一年間、特定の銘柄に絞って、売買せずに株価を追ったら、何かセオリーが見つかるのではないか?と考え、一定数の銘柄を業種ごとに選定して追っていました。
その中でも特に注目していたのが三菱重工で、とにかく当時の日経新聞に社名が出てくるんですよ。
 やれ、この国で特急列車を受注したとか、やれあの国で宇宙事業を手掛ける事になったとか。詳しくは忘れてしまいましたが、世界中で三菱重工が仕事をしまくっていたのです。

それなのに株価は、低位株と言っていい300円台。

当時、そのギャップに非常に違和感を覚え、「なぜこんなに仕事をしているのに、株価はこんなにも安いのだろう。経営陣の評判がわるのだろうか?」と、素人ながらに頭を捻っていました。

そう考えているうちに、気になり出してしょうがなくなり、一年間は見に徹すると誓ったにもかかわらず、どうしても「お買い得」だという直感が拭えず、禁を破って購入する事にしました。
当時はまだミニ株で買えず、1000株単位だったので、300円とは言え、投資額は一発30万円。まだ30代だった私には、万が一でも紙屑になるかもしれない証券に30万円を悠々突っ込めるほどお金持ちではありませんでしたので、相当悩んだ上で321円で購入しました。過去のデータから年間推移は把握していましたので、ほぼほぼ底値で買うことが出来たと思います。

問題はそこからです。
三菱重工は順調に株価を伸ばし、日本株の好調も相まって、どんどん含み益は積み上がっていきました。
そして、株価は1.5倍に。

ここだと決めた私は、売りに出しました。150%ですからこの時点で大満足の出来です。
しかし、ここから更に株価は伸びます。
株価は3年もの歳月を掛けて、3倍近くまで伸びました。

自分の直感を信じて、最後まで追っていれば、まだ宝はあったのに。
頭は取れないとよく言いますが、そういうことではなく、直感を信じきれなかったことが悔しいのです。
上がっている時は、グーンと一段と伸びるその時まで手放してはいけなかった。

しかも、それがデイトレードでの一瞬の瞬発力なら騙されるかもしれませんが、3年もの歳月を掛けてどんどん上がっていったことを見過ごしたのは、仕込んだ張本人として激痛でした。

ここでは、私の三菱重工への直感で動いていますが、その直感の根拠となる事実は、実は全く見当外れの事実だったかもしれません。それでも「この会社は伸びる!」と思わせる直感が働いたということが大事なのです!

アンテナを張って、周りをよく見渡して、直感を信じる。

これこそが、私が大事にしている感覚です。


いいなと思ったら応援しよう!