岩内町郷土館お宝・珍品展パート7 ~昭和46年(1971)~公開展示(第6回)
「郷土館お宝・珍品展パート7~昭和46年(1971)~」の公開展示、第6回目となりました。今回は少々時代をさかのぼり、毎年恒例のお宝珍品展ならではの、初出資料をご紹介いたします。
年齢50代以上の岩宇地区の方であれば、タイトル上の写真の場所が分かるかもしれません。スゴイ写真です。泊方面から神恵内方面へ向かう途中、このような断崖絶壁に、半洞窟の道が掘られ、橋がかけられている場所がありました! 現在は廃道となっていますが、遺構は残っているようです。
この写真の橋の上に、小さく写っている人影は、なんと作家の幸田文さんと、道案内をした郷土館初代館長佐藤彌十郎氏(当時はまだ郷土館はできておらず信金の理事長でした)、他のスタッフ。
昭和37年5月7日付の北海タイムス記事です。雑誌「旅」に執筆する紀行文の取材で、幸田文氏は岩内~泊~神恵内に来られました。急遽、佐藤彌十郎氏に案内人オファーがあり、地域の歴史とともに道案内をされたということです。
この橋は弁財橋と弁財浅橋という名前であったそうです。現在の様子をドローン撮影した映像を見つけました、こちらのリンクもぜひご覧ください。
雷電刀掛岩。
幸田さんがお話をされているのは、旧赤石小学校の校長婦人の谷さんという女性だそうです。ということは、当時の赤石付近の写真と思われます。
「旅」という雑誌は、現在は休刊になっていますが、小説「飢餓海峡」の作家水上勉の紀行文も過去に掲載されています。また水上勉の回はテレビ番組にもなっており、映像資料も残されています。昭和30~40年代の岩内は、文学界にとって中々魅力的な場所であったようです。
昭和48年に開催された、文藝春秋文化講演会のポスター。
昭和46年5月、郷土館開館記念と合わせて開催された講演会には、講師として作家の故渡辺淳一氏が来町しました。
作家から反れますが、昭和53年に来町した著名人は細川たかし、芹洋子、NHKの金子アナウンサー。NHKのど自慢の公開録画(会場は出来たばかりの旧中央小体育館でした)があったときのスナップ写真です。宿泊先の万代うきよホテルにて(現在のベイホテルいわない)。
第7回に続きますよ~
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