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コロナでも生きていけるけどめっちゃしんどい田舎暮らし

こんにちは、和歌山県の海辺の小さな集落に住み込んではや8ヶ月となりました。この半年でもいろんなことがあったのですが、何よりこの2ヶ月ほどのコロナショックデ東京に帰省する事ができなくなってから、田舎のいいところと悪いところがすごくはっきり感じられたのでここに書きなぐろうと思います。

とりあえず生きていける

うちの集落では稲作もやっています。インゲンなどの豆が採れごろです。
目の前は海でちょうどひじき狩りが始まりました。
山に登るとツワブキが生えていてそれを詰んで佃煮にしようかとか考えながら地元のおばちゃんは山を登ります。
柑橘も晩柑の収穫は続いており、竹林では筍がニョキニョキ生えています。

まあ死ぬことはありません。隣近所からの貰い物(日々の手伝いとの対価交換)や自分が百姓やっていればその分でなんとか生活していけます。

都心の1Kで一人暮らしの生活にない謎の安心感の中で暮らしています。

「密」は避けなくても避けられている。

今僕は、古民家ゲストハウスに居候として転がり込んでいますが、記事を書いている今も隙間風でちょっと肌寒い中で書いています。

外に出るのにも抵抗がありません。出たところで濃厚接触する可能性がまず低く、お互いすでに集落から2週間以上出ておらず、喋るときも外で風に当たりながらなんとなく近くに座るだけ、ソーシャルディスタンスなるものもだいたいクリアされています。

#自宅待機 とは

「もう1週間家から出ていない」と言っていた東京の友達がいました。ふと自分はどうしているかなと思うと、ゲストハウスにいるのに飽きたらとりあえず目の前の海に行って、集落を散歩して、縁側でボーとして、、、

家が集落の道や海と一体化していて、そこで「自宅」待機しているような感覚になっています。

ただめっちゃ緊張している

じゃあ、コロナの心配が一切なく、のうのうと生きているわけではないです。
この集落、6割ぐらいが60歳以上の高齢者。万が一コロナにかかったら命の危険に瀕する可能性が高いです。
万が一、うちの集落からコロナが出たら、無症状の若者が疑われるわけですが、ほぼ唯一の20代の「東京からきた」僕が真っ先に疑われます。いくら僕が用心して、ずっと集落にいたとしても「余所者がうろつくゲストハウス」に住み込んでいる「東京から来た大学生」が1番に槍玉に挙げられるのです。

なので最近は散歩してても不用意に話しかけることを避けています。
「あの大学生よー、この前まで元気に歩き回ってたけどよー、マスクもせんとあちらこちら喋り回ってるけどよー、どうよー」
「民宿ら、大阪とかから客来とんのちゃうかー、怖いよー」
と、ただ僕が散歩して話しかけるだけでも何を言われるかわかりません。

これがかなり辛いです。

和歌山では感染0!しかし、、、

和歌山では4月11日の新規感染者は0人でした。しかし、各飲食店、イベントは自粛、臨時閉店を表明しています。日本全体のコロナの世論と、和歌山の実態がずれて来ているような気がします。

「大阪での流行が落ち着いて、日本全体が解禁ムードになったとき、逆に和歌山ではやり始めないか。」

そう思うと、自粛ムードで一番皺寄せを食らうのは和歌山のような田舎なのかもしれません。

和歌山での暮らしは収入面では豊かじゃない人が大半です。
ゲストハウスのオーナーともひたすら、どうしたものかと途方にくれる日々。

生きてはいけるし、その分のんびり構えているけど、お店として、東京からの余所者としてはかなりしんどい「田舎暮らし」を過ごしています。

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Kii - Lab@和歌山県日高郡
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