いわなの10回転

くるりの25回転というライブを観た

ロックバンドくるりが25周年でその記念ライブだ

死ぬほど良かった 本当に良かった 最高だった

そして色んな事を思い出してた

僕とくるりの出会いは10年くらい前 僕が京都で生活をして本屋のCDコーナーで働いてた時

「言葉にならない笑顔を見せてくれよ」

というアルバムが発売された

なんとなく知ってたくるり、POPを作り店頭に並べる くるりは京都のバンドだからお店もめちゃくちゃ推してた 毎日のように聴いてるとどんどん好きになっていった 

そのCDコーナーでは上野さんという元々お笑いをやってて、辞めて小説を書こうとしてる先輩がいて秒速で仲良くなった

ほぼ毎日遊び 毎日ゲームして ベルセルクという漫画の話して くるりの曲とか色々教えてもらったり くるりが京都でやってる音博という野外コンサートを自転車飛ばして2人で漏れてくる音を聴いたりしていた まさに青春

僕が東京に行ってからも連絡を取り合って しばらくして上野さんも東京に来た

上野さんはなんか凄くて 京都の着物の職人になって すごい職人さんに気に入られて技を受け継いだり 写真も好きだから暗室をDIYで作ったり

東京でもなんか服屋で偉い人に認められたり道端で遭遇した浅野忠信に私服褒められたり ヴィレバンでなんか店長みたいになって店の売り上げを死ぬほどあげてたりしてた

とりあえずなんかもうすごかった

ただ生活とか性格は破天荒でホームレスみたいになってたり 死ぬほど借金してて借金取りからの逃げ方みたいなものを教えてきてた イカれてる

良いことも悪いことも教えてもらった人だった

だけど、ひょんなことから僕が嫌な気持ちになり連絡を取らなくなってしまった あんなに遊んでてあんなに何があっても離れなかったのに

連絡取らなくなって4.5年は平気で経ってるだろうか

生活してて2人で見た色んなものを見るたびに上野さんを思い出してた だけど連絡しようと思えなかったし、するタイミングとかきっかけがなくなってた 心のどこかではまた仲直りしたかったんだと思う

そしてくるりを観て「魔法のじゅうたん」という曲を聴いてる時に ずっと顔が浮かんでた

「言葉にならない笑顔を見せてくれよ」

このアルバムに入ってる「魔法のじゅうたん」

2人が本当に毎日遊んでた時によく聴いてた曲だ

ライブ終わった時に「連絡しよう」と思った

次の日 夜中に

この写真と共に「お久しぶりです くるり見て思い出して連絡してみました」と送った

正直もうブロックされてるんじゃないかと思ってた

でも夜中3時すぎに

こんな感じで連絡返ってきて

そこから3時間近く電話をしてた

「くるりかぁそら思い出すよなぁ」

思い出すよなぁくるり 良い思い出だもんあれ

そこからここ数年のお互いの出来事とかいっぱい話した

上野さんは関西に帰って、最近映画撮ってるみたいで なんか賞とか貰ったり 色々なイベントとかあとなんか漫画みたいな出会い方ですごい人と仲間になったりしてた

やっぱり凄い人だった

貸してた3万返してくれるって言ってくれた これはデカすぎる 

結婚もしてた

ホームレスみたいな生活してて本当に性格も破天荒なのによくできるなと思ったけど 本当に良かった

そしてあの頃と本当に変わらない感じで会話できた それが良かった 全く気まずくなかったし 相変わらず変な事ずっとしてたし ずっとゲラゲラ笑ってた

変わらず面白い人だった

俺の変わってなさにも驚いていた

本当にありがとうくるり

くるりのライブが無かったら 僕は連絡してなかっただろうし ずっと縁が切れたままだったかもしれない

そして3万返ってくるのデカすぎる

ずっと思ってた3万って ずっと

くるりはデビュー当時「すごいぞ、くるり」というキャッチコピーがあった

いや本当に3万返ってくるの

すごいぞ、くるり

3万返ってきた

まじですごいぞ、くるり3万すごいぞくるり

でもまだ口約束だ

安心はしていない

でも本当にありがとうくるり

また仲良くできる

それが一番嬉しいよ