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寒おこし日記|9日目(宮本)
お久しぶりです。宮本です。
これは2025年1月16日の日記です。
前回の投稿からちょうどひと月が経ちます。
この間にわたしがしていたことといえば、労働・生活・制作・風邪・確定申告でした。普通ですね。
宮本の寒おこし日記はこれを含めてあと2つ更新予定です。
どうぞ最後までお付き合いください。
今回は写真が多め。
9日目
前日の疲れを引きずってどろどろしていたので、スロースタートの日。
かろうじて朝と呼べる時間に起きる。
午前中は日記を書いていたようないなかったような。
もうこの辺の記憶があやしいぞ!
雨林と相談して、お昼は近所の和田屋食堂という定食屋さんに行くことにした。
オープンとほぼ同時に入店。
しようとしたけど店主が不在のため出直し。こういうこともあります。
そのままとも家に戻るのも味気ないので、おやつを買って帰る。
おやつ
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角屋で豪遊。
コーヒー生大福というもちとろのやつ、今思い出しながらめちゃくちゃ食べたくなっている。超おいしかった。
よりなれ餅は信玄餅みたいな見た目で、お餅の中にくるみが練り込まれている。
きんつばは上品な甘さでぱくぱくいけて、これまたよかった。
旅館でもお菓子屋さんでも、必ずお店の人に「どちらからですか」や「どこに泊まられてるんですか」といったことを聞かれた。わたしが余所者であることは、ここの人たちにとって明白なのだ。そしてこの地域がいち観光地であることも感じられる声がけだ。
そう聞かれ「とも家に泊まっていて」と答えると、誰もが表情を緩めて「ああ宮くんのとこね」と言う。対客から対ご近所さんに変わる魔法の言葉として、滞在中はよく活用させてもらった。
リベンジ
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和田屋リベンジ。成功。
お店の名物のひとつらしい、あつあつのあんかけスープにもやしがたっぷり入ったラーメン。寒い日にありがたい。
ただ半分に届かない時点で完全におなかがいっぱいになってしまい、目をぱちぱちさせながら苦労して食べた。
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食べていたら、お店の方がデザートを振舞ってくれた。
お手製の栗きんとんと、角屋のきんつば(再放送)。
胃袋を一時的に拡張することで事なきを得た。温かいお茶に合う。
🪑
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こんにちは、宮本です。
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椅子と一体化しています。
なんで?
わたしたちは『こんなとこ座れないよ…スペース』という名のアルバムを共有していて、街中で座りにくい場所に置かれた椅子を見つけては、写真に撮って報告し合っています。
たとえば…
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なんとなくお分かりいただけたでしょうか。
三枚目は雨林の撮ったものですが、ようく見ると向こう側にも同じように椅子が二脚置かれているのがわかります。
しかも、ひとつ下のフロアにも同様に配置されています。
これはなかなか芸術点の高い座れな椅子と言えましょう。
どういう気持ちで座ればいいんだ。
このアルバムを参考に、今度はそういった椅子を見つけるだけじゃなく、実際に街中のいろんな場所に椅子を置いてみる、ということを試すことにしました。
何か気づきがありそうだし、面白そうだったので。
そのためにとも家から椅子をお借りし、背負って一体化しているというわけです。
もう大丈夫ですか?説明になっていますか?
いざ
目的地を決めず、ふたりでぶらぶらと歩く。
昨晩は雪が降っていたけど、この日の日中は降らず、晴れ間も見えていて、椅子を背負うにはもってこいの日だった。
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椅子置き一発目、ホステルの前にある小さな駐車場。
とりあえず、置いてあったら違和感がありそうな場所に置いてみた。
雨林はそこに座って、そこから見える景色を写真に撮っていた。どんな写真が撮れたんだろう。
置いてみた感想としては、「なんでもないな」というかんじであった。
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バス停跡地のようなスペースがあった。屋根と壁があると、なんとなく人が居ていいような気がしてくる。すごい斜めだけど。
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ここはおあつらえ向き系。
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居た痕跡。
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足跡ひとつない雪原を見つけて、ど真ん中に置いてみたくなった。
椅子のある景色を演出しようとしていたのかもしれない。
椅子には座るためものという目的があるから、ただ置いてあることに強い意味が生まれると思う。椅子が置いてあるってことは大抵、置こうと思った誰かの意図があるから、椅子のある景色からは自然とその意図の方を考えてしまっている気がするな。
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自動車通行不能の隣なら居られるそうです。すごい斜めだけど。
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「ここじゃない?」と言って木と木の間に置いていた。わたしは(そうかなあ)と思ったけど、雨林は納得していたようだった。
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カーブミラー越しに、さっき自分が居た場所を見る。座っている彼女にとっては意味のわかる椅子で、何も知らない人が見たらたぶんちょっと怖い椅子。
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バス停の隣に座らせてみた。かなり座りづらそうだった。
わたしも座ってみたけど、ここから道見てもちっとも面白くなくて微妙な気分になった。
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見えていないけど、左手には川が流れている。川見椅子にした。
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雨林は山見椅子派だったらしい。
この調子で、2時間ほど椅子と歩いた。
そして終わりの地へ。
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岩室観光施設「いわむろや」内にある足湯。最高。
足を湯に浸けたまま、ふたりで何を話すでもなく、長いことぼーっとしていた気がする。
この気持ちよさをゴールに据えていたらいくらでも歩けちゃうな。
実際、滞在中でいちばん歩いた日でした。
そこそこの長さになったので、今回はこのあたりで。
次回、西蒲区観光編。恐らく最後の投稿。
絶対読んでくれよな。
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