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Live9ノート その6-1 Liveパフォーマンスを行ってみた。

Ableton Live9ノートをご覧の皆様あけましておめでとうございます。本年もこのLive9ノートをどうぞよろしくお願いします。

さて新年一発目の投稿は、昨年末(2015年12月30日)に私がソロライブを行った際のLiveSetについて少しお話したいかなと思います(便宜上Ableton Live9のLive Set等については[LiveSet]、実際に行うLiveに関しては[Liveパフォーマンス]と表記します)。

一番最後に僭越ながら皆様へプレゼントも用意しておりますので、どうぞお楽しみに。

今回のソロライブは場所が渋谷のRuby roomという所でバンド演奏もありのクラブで、時間が30分のジャンル指定なしというオファーでした。そして自身でも初のソロライブだし、何をやればいいのか?とずっと悩んでいたのですが、同時に

演奏が止まったらDOしよう…

という事も念頭に置いてLiveSetを考えていました。

30分のライブにパソコンを2台用意してサブ機を使用するのも割に合わないと思ったので、今回はパソコン1台で完結する方法を基本としています

結局悩みに悩んだ末、今回のライブは自分が作った曲(4曲)を演奏する方向に落ち着き、改めて曲順や構成等を決めたのですが、まずライブパフォーマンスに適したLiveSetにするべく、演奏が止まる主な理由の1つに挙げられる、

演奏中のCPU負荷

の軽減と、やはり本番中は色々と予想外のことが起きるので、そんな時でも落ち着いて対応できるように、

ディスプレイを見やすくシンプルにする

という2点の改善に取り組みました。

元々自分が作った曲はLiveパフォーマンス用に考えていなかったので、「AudioトラックとMIDIトラックが混在している」プロジェクトばかりであり、試しに今回演奏予定の4曲全てをそのまま1つのLiveSetに組み込んでみたら、CPUの負荷がとんでもない事になり、再生してもまともに聞ける状態ではなかったので、どうやってCPU負荷を掛けずに1つのLiveSetにまとめるかを考える必要がありました(Ableton LiveはLiveSetを複数立ち上げることが難しい為)。

という訳で最初のとっかかりとして具体的に行った方法は

・それぞれの曲のトラックを全てAudioの素材だけにする(一部例外を除く)

でした。

AudioクリップとMIDIクリップだけを比較すれば、MIDIの方が容量が小さいのですが、そこにMIDI InstrumentsやMIDI Effect、場合によってはPlug-inソフト使ってしまうと簡単にCPU負荷が上がってしまいます(パソコン内で処理する項目が多いとCPUに負荷が掛かります)。その為

「実際に自分がリアルタイムで弾くトラック以外」はAudioファイルにした方が、CPU負荷を軽減することが出来ます(自分が弾くトラックに関しては後程)。

でわようやく作業に取り掛かるのですが、やり方は簡単

①トラックを指定して右クリック(Mac:Control+クリック)で「トラックをフリーズ」

②フリーズしたトラックを更に右クリック(Mac:Control+クリック)で「フラット化」

これにより、MIDI Effect、MIDI Instruments、Audio Effect等含めた音がAudioファイルに変換されます(余談ですがこれによりメンバーや友人とのプロジェクトの共有もスムーズです)。

同様にAudioトラックに関してもAudio Effect等を使用しているのであれば、上記のフリーズ→フラット化の作業をすることで、エフェクトが掛かっているAudioファイルになるので、CPU負荷軽減に役立ちます。

と、ここでお気付きの方もいるかと思いますが、

「Sidechainが掛かっているトラックはフリーズできないけどどうしたらいいのか?」

という問題が発生してきます。

その場合私は一旦アレンジメントビューにクリップを貼り付けて、そのトラックのみをエクスポートして、エクスポート後、空のAudioトラックを作ってそこにクリップとしてはめ込みました。

今回の目的はCPU負荷軽減とディスプレイの見やすさ優先のため、どんな手法であれ結果的にCPU使用量を減らすことが出来れば御の字なので、この手法を取りました。

とまぁこういった作業をチマチマと各トラック行っていたのですが、大抵フリーズ⇒フラット化を行うとクリップの長さが倍になっていることがよくあると思います(例:4小節が8小節の長さになっていて、スタート1.1.1に対し、ループの開始位置が5.1.1の4小節ループと大分複雑なクリップ構成になっています)。

気にならない方はそのままにしているかもしれませんが、私後々の事を考えると、非常に面倒ではありますが、ちゃんと従来の長さにしてサンプルをクロップする作業を行っていました(スタートとループ再生位置を1.1.1に揃える)。

そんなヒヨコの雄雌鑑定ばりに黙々とスタート位置及びループ位置の調整サンプルのクロップを、日の出から日の入りまで延々と繰り返していたら、とあるクリップだけ長さがそのままでAudioクリップに変換されていたのです。

おおっ!新発見だ!とばかりに感動したので、その方法をお伝えしようと思ったのですが、少し長くなってしまったので、この話はまた次回(笑)。

という訳で冒頭でも記載した新年1発目の投稿を記念して、

①ソロライブを行った時のLiveSetをここからダウンロードできます(Live9のバージョンは9.5以上、エディションはIntro以上推奨)。

https://www.dropbox.com/s/nr6ckfd4uv6tdb6/Solo%20Liveset-Lovebirds%28Live9%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E7%94%A8%29.alp?dl=0

※参考として音源はこちら

https://www.dropbox.com/s/u1rms4q31r1efic/Lovebirds%28Live9%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E7%94%A8%29.mp3?dl=0

②フリーズ機能とフラット化についての説明動画はこちらから

Live9ノート その6-1補足動画 フリーズとフラット化について

https://youtu.be/pfsNqv3DInk


でわでわまたお会いしましょ~。


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