Ableton Live9ノート その9-4 制作日記(Keyboardフレーズの打ち込み)
さて前回で楽曲のリズムパターンはある程度仕上がったので、ここからキーボードのフレーズを打ち込んでいこうと思います。
私が所属しているイワモリでもそうですが、リズムパターンの後は大抵シンセ等の鍵盤系のフレーズを作ります。これは
私→ドラマー
WACCHI(パートナー)→ギタリスト
という編成のため、リズムとハーモニーの両方を支えるBassフレーズがいつも難関になっているためです。以前はリズムパターンからBassフレーズの流れで制作を行っていましたが、どうもフレーズに行き詰まったり、その後のギターやシンセのフレーズが作りづらかったりという事が多かったので、試行錯誤の末、まずは自分たちの得意エリアを固めてから取りかかろうという流れに落ち着きました。
あくまで自分たちが作りやすい流れがこれだったというだけなので、皆様は好きな順序でよろしいかと。それよりもここで大事なのは、
ある程度ストレスを感じない状況で、行けるところまでいってしまう
点です。まだ制作の序盤ですが、ここで躓いてしまうと後のテンションにも響きます。まずはスタートダッシュである程度作り込める所まで進めていきましょう。
さて少し話が逸れましたが、今回はとある楽曲をサンプリングしている関係上、
曲のキー(Scale)を知る
必要が出てきました。例えば私がギタリスト等の音階を操る楽器に携わっていたら、耳コピで探すことが可能だと思いますが、なにぶんAbleton Liveを触るまでは生粋のドラマーであったため、苦手な分野なのが正直なところです。かといって今からスケールの勉強をして
「耳コピができるまで作らない」
と某空手家ばりに山篭りなどしてしまったら、楽曲が仕上がるまで何年かかるか分からないので、
文明の利器
に頼ることにします(勿論こっそり勉強はしていますが)。
というわけで今回は楽曲のKeyやBPMを調べてくれるアプリとして
beaTunes
を使っています。これでサンプリング元の楽曲のKeyとBPMを解析して、さらに確認として自分で実際に弾いて調べています。今回は特に違和感がなかったので大丈夫かと(笑)。
そしてフレーズを打ち込む前に楽曲のイメージを固めます。勿論リズムパターンの段階でもイメージを固める必要はありますが、音色でかなり楽曲の雰囲気が変わってきます。そのため頭で描いた風景や世界観を表現するのに適した音色を探すことが重要になってきます。
とはいえ、いきなりお気に入りの音色がパッと確定するケースも稀だと思いますので(お気に入り音源を常にストックしている場合を除く)、その場合は、ある程度使用する楽器を決めてみましょう。イメージとしてはピアノ系なのかオルガン系なのか、といった程度でOKです。私はどんな人がどんな楽器で弾いてるのかというところまでイメージしています(例:ビックバンドの端っこでやたらハイテンションにオルガンを弾いているキーボーディストのような感じ等(笑))。
なぜここである程度の音色を決める必要があるか?というと、例えば適当にInstrumentsを決めてフレーズを打ち込み、後で音色を選ぼうとすると、
最初のイメージが強く残ってしまい、後の差し替えが難しくなってしまうという事があります(体験済)。
なので最初は使用する音源を大まかに決めて、さらに細かな部分については、雰囲気をイメージして、プリセット名からイメージに近いものを選ぶ方法が良いと思います(そこから新たな発見もよくありますので)。
というわけで、私は今回オルガン系を使用し、アナログな雰囲気を出しつつ、スライスしたメインフレーズを後ろから支えるようなポジションを考えてみました。そしてフレーズを打ち込んだ後に音色の調整を行っています。
音色調整についてももう少し深く掘り下げてお伝えしたいなと思いますが、ここから更なる長文になる可能性が高いので、ここで一旦区切って、また次回に書いてみようと思います。
それでは今回も動画を用意していますので、ぜひご覧ください。どうぞよろしくです〜。
Ableton Live9ノート その9-4 制作日記(Keyboardフレーズの打ち込み)
https://youtu.be/x8R-R62WJds
でわまたお会いしましょう〜!