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Tim Brown著「デザイン思考が世界を変える」を、miroを使って要約した話

長いこと忙しさにかまけて読書する時間を生み出せていなかった私が、社内有志の活動を通じてまじめに1冊を読み切ってとても良かった…ので、noteリハビリ的にその話を書いてみます。結論から先に言うと、miroとってもいいよ!という話です…ので、忙しい人はここで終わろう!(謎の誘導)

なぜこの本を読むことになったのか?


始まりは、社内PMが集まるゆるいラボ

こんなつもりじゃなかった。軽い気持ちで入会したんです。
そう、私が現在働いている会社=LINE株式会社にはProduct Managerの有志がマスターとなり、メンバーを募って3ヶ月単位の業務外活動をする「PMラボ」という活動がありまして。所属部門以外のPMとつながりを持ちたいPM達が、自発的にテーマを決めて集まる場…で、興味はあったものの、忙しすぎてとてもコミットできないな…!という理由でこれまでは参加していませんでした。

…が、今年7月に自分の成長のために社内部門異動させてもらったことにより、「コミットできないとか言ってる場合じゃない」状況になり、どこかのラボに入ろう…ゼロから始められるところがいい!あわよくばこの機会に社内PMともっとお近づきになりたいから!!と探した結果、「デザイン思考ラボ」にたどり着きました。

2022年7月に立ち上げほやほや、メンバーも部署が異なる全6名でちょうどいい感じ。…あれ、全6名の中には、上級執行役員の人がいるぞ…!でも、そういう「脈絡のない人間関係」ができそうなのもいい感じだぞ…!そんな感じで私のラボ活動が始まりました。

ラボ活動の進め方

PMラボの活動は、テーマこそ最初に決めてメンバーが集まりますが、具体的に何をするか?どのくらいやるか?は、ラボマスターを中心にメンバー同士で決めます。(極めて自律型の集合学習機会、といえると思います。いい感じ)

今回、デザイン思考については「やはり原典から学んでみるのが良いかもね〜」と話し合い、表題の通りTim Brown著「デザイン思考が世界を変える」を読んでみよう…!ということになりました。ラボ活動はだいたい2週間に1回、1時間の予定を組んで、みんなでupdateを共有しあうことに。

忙しすぎるラボメンバー

…がっ、うっすらお気づきでしょうが、なんだかんだ各プロダクトのPMは多忙で…突発的な対応事項も入るので、全然進まない!という事態が発生。このままでは私のあわよくば欲求が満たされない恐れがあるぞ…!

どこかのラボに入ろう…ゼロから始められるところがいい!あわよくばこの機会に社内PMともっとお近づきになりたいから!!と探した結果、「デザイン思考ラボ」にたどり着きました。

私の欲求。さっき上に書きました

私は考えました。世の中、何かを成し遂げたいときに、与えられることだけを希求してはだめなのである、と。つまりお近づきになりたいのならお前は何を差し出すんだ?という話ですよねそういうことですよね???と。
(単なる個人の思い込みです暑苦しくてすみません)

私はmiroで要約をすることにした

最初は社内wiki(Confluence)に要約をまとめていこう…と思ったのですが、「デザイン思考が世界を変える」は、私にとっては文章(日本語訳)がわかりづらく、型にはめて要約していくのがとても難しく感じました。(英語原文で読めばもっと理解しやすいのかもしれないね〜と後からラボメンバー同士でも語らいました…、翻訳って大事&難しいですね)

そこで、前後関係やグルーピングが簡単にできる…という意味でmiro上で要約作業をすることに。あくまで業務時間の一環として取り組んだものなので画像掲載等はできませんが、全11章それぞれに対して、多いときは154個もオブジェクトがあるような(それって本当に要約なの?と突っ込むのはヤメてくださいw)、壮大な巻物ができました。

読んでみてどうだったか

素人がいきなり全容を理解するには難しかった

この本、Tim氏が「概念的な話」と、「実例」の両方を語っているものの、「概念的な話」の説明の日本語訳文がやや難解で腹落ちしにくい印象を持ちました。えっ、それって前の章で言ってたこれと同じ意味?この話決着したの、してないの?と「わからなくなる」ことが何度もありました。

要約して学んだこと = miroっていいね

「やはりmiroで要約してよかった」でした…、(素人すぎて、デザイン思考の中身の話じゃなくてすみません…、、)上述の通り、今なんの話してる?この話どこで決着するの?がわからないので、

  • とりあえずmiro上に付箋で書いておく

    • 後から「これとこれは同じ話だ」とグルーピング

    • Timが特に繰り返し・強調していた言葉を目立たせる

…という流れで整理していきました。話が行ったり来たりするので、関係するもの同士はconnectorでつないだりして自分なりの理解が深まるようにしました。

miroの良い点は「曖昧さを受け止めてくれる」ことにあるように思います。社内の公式文書、PRDのようなものでは当然、整理されたもの・MECEなものが求められますが、今回のような「よくわからないがとりあえずやってみる」ことに対してとても許容力が広いです。また、UIが洗練されていて、「なんかかっこよく見える」のも個人的に気に入っています。

※付箋オブジェクト上にテキストを書いていて、半角スペースを入れると強制改行されてしまう…など、謎仕様もあるけど、そのへん細かいところは追々ってことで全然良いと思うし、それを上回る良さが他にたくさんあるな〜と思いますw

難しそうな本を読むときは、miroで要約してみよう

というわけで長くなってきた&中身の薄さが申し訳なくなってきたのでこのあたりで終わりにしたいのですが汗、私の結論としては上記の通りです。

この本を絶対に読まねばならないのだが腹落ちできない・理解できているか心配、というときに、従来であればテキストメモにまとめたり、手書きで情報整理したり…をしていたと思うのですが、これから…でいうとmiroを使って素早く・曖昧さを受け入れながら・書いてみることがオススメだな〜と思います。

後から書き換えたり組み替えたりするのが簡単だし、内容をシェアするのも簡単ですし。というわけで、結果的にmiroを礼賛する記事になりました…!noteを書き慣れていない感がすごいけど、書き終えることが大事なんだよ、と自分に言い聞かせてここで終わろうと思います。ありがとうございましたー!

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