【出産】体験記3~病院へ~
マジパねえ。
初めての出産の記録。
当日
一睡も出来ぬまま、予定日当日と相成りました。腹の痛みに耐えながら、とりあえず無事に病院到着。
コロナウイルスの影響で、妊婦健診は付き添いが禁止されいたので夫は初めての産院入場となった。幸い分娩の立ち会いは許されたので大手を振ってそこに居て良いのだが、回りが女性ばかりなためか夫は肩身が狭そうにソワソワしている。一方の私も「一緒にエコーを見ることも出来なかったな…」などと考えている余裕はすぐになくなる。冷汗を流しながら受付で陣痛がきていることを伝えるとすぐに診察室に通された。
今日の診察担当はなんと院長先生だった。いつもの若い骨格ストレートであろう男性の先生ではなかった。院長先生による熟練の診察の結果、子宮口が4㎝開いている!熟練でも内診グリグリ痛すぎる!
これにて促進剤投与は一時見送り、そのまま分娩にむけて入院となった。待合室で待つ夫に伝えるとソワソワしながらも「いよいよか」と凛々しい顔をした。頼りがいがあるのかないのか。少し面白くなる。
すぐに助産師さんが来てくれて分娩室へ案内された。廊下を歩いていると先刻お世話になった院長先生が通りかかり「頑張りましょうね」と声をかけてくれた。痛くてしんどかったけれど、「もうちょっとだ、がんばろ」とやる気にさせられた。なにか良いオーラでも出ているのだろうか。院長先生様様である。
エレベーターで昇り何度か角を曲がって分娩室に入る。
ここが決戦の舞台。いざ。
用意された下着と院内着に着替えベッドに横になる。点滴や心音計などを身体にセットしてもらい闘いに備えるのだが、ここで第一の関門。
点滴の管が痛くて落ち込んだ。
元来、注射や採血は苦手なのだが陣痛と同じかそれ以上に点滴管の挿入が辛かった。左手首、しっぺで狙われるあたりに痛みを感じる。注射は一瞬で終わるし、採血も少し我慢すれば針を抜いてもらえるが、点滴は長いこと管を入れたままなのがイケナイ。これは私にとってかなり耐え難い。想像しただけで力が抜けるようである。案の定、血の気が引く。
このあと数日間この管は入れっぱなしになるわけだが、管が入っている左手を動かすのがとにかく怖くて次の日の朝までほとんど動かさずにいたら、めちゃめちゃ浮腫んで看護師さんに心配された。
話を戻そう。
お腹の痛みは続く。夫はずっと水をくれたり背中を押さえてくれたりと、かなり献身的に寄り添ってくれた。こういう時の優しさは本当に有難い。沁みた。
陣痛に悶え続け気が付けば正午。昼食が運ばれてきた。ご飯が美味しいと評判のこの産院、なるほど美味!しかし陣痛でほとんど食べられず。喉が渇いて水だけは飲むので、トイレとベッドを何度も往復したすることとなった。
これほんとに産まれる?
つづく。