【プロ野球】ルーキー捕手・佐藤都志也の今後が楽しみ!(練習試合 6月5〜7日 ロッテ vs. 楽天)
こんばんは、岩国です。ちょっと疲れてました。
最近、身の回りに起きた出来事としては、J:COMのチューナーを新しくしました。
元々はJCNだったのですが、晴れてJ:COMになったことで、見られるチャンネルが増えたこと。そして、前のチューナーでは対応していなかった外付けHDDが使えるようになり、収録番組を残しておくことができるようになったのが、大変嬉しいです。本当はロッテ戦を試合まるまる残しておきたいところですが、さすがに家人に怒られるので、プロ野球ニュースは全部残しておこうと思います。振り返りは大事。
さて、先週末は昨年3位を争った相手であり、両チーム間で選手の移籍が多かった因縁の相手?である楽天との3連戦。いろいろ気になるところはありますが、やはりドラフト2位ルーキー・佐藤都志也選手について書こうと思います。
楽天戦初戦となった5日は、7番・指名打者でスタメン出場。楽天のエース・則本昂大との初対決となった2回。カウント2ボールからのストレートにしっかりバットを合わせて、ライトスタンドに同点ソロホームランを放り込みます。
さらに7回の第3打席。5番手・宋家豪投手が先頭打者に四球を与えた直後の初球。インコース、こちらもストレートを強振し、今度は右中間スタンドへ2ラン。1日2ホーマーで当日のテレビニュースや、翌日の新聞紙面で名前が踊っていました。
仕方ない部分もありますが、1月の新人合同自主トレから、マスコミがこぞって佐々木朗希ばかりを追いかけており、一般的な知名度はそこまで浸透していない状態だった佐藤。元々ポテンシャルの高さは評価されていた選手ですが、ここへ来て、正捕手・田村龍弘が腰痛で離脱。今、ロッテは開幕スタメン捕手争いは何気にほっと!ほっと!(by藤井隆)な状態なので、否応なしに今後の注目度は上がってくると思います。
翌6日には、捕手としてスタメンマスク。開幕投手・石川歩と初バッテリーを組みました。期待の現れと言えるでしょう。得点圏にランナーを背負う場面もありましたが、3回を無失点に導くと、打つ方でも5回に2試合連続となる2ランホームラン。この2試合では、存在感を大いにアピールできていました。
井口監督はリップサービスもあったと思いますが、開幕スタメンマスクの可能性を示唆したようで、マスコミ各社も「あるぞ、開幕スタメンマスク!」と盛り上げております。実際に井口監督は、一昨年、去年と開幕戦でルーキーをスタメン起用。去年は、高卒ルーキー・藤原恭大を1番でスタメンに抜擢していたくらいですから、ポジションを度外視すれば、全然ある話だと思います。
打撃に注目が集まりましたが、私はここ数試合を見て、彼に「捕手としての魅力」を感じています。
まずは石川と組んだ6日。本来、制球の良い石川が初回、微妙なコントロールがなかなか効かなかったのかボールが先行し、2番・ロメロ(!)、3番・島内に連打され、1・2塁のピンチを迎えた場面。
バッターは今季は4番起用が濃厚な浅村栄斗。カウント1ー2と追い込んでから、アウトローのシンカーとインハイのストレートを見切られ、フルカウントになってしまいます。
そこでバッテリーが選択した「アウトローへのシンカー」が絶妙なコースへ。浅村は、その見逃し方から、おそらくはボールだと判断したと思いますが、判定はストライク。どっちにも取れるような本当に絶妙なコースだったのですが、私には捕手・佐藤のキャッチングが審判にストライク判定をさせたんじゃないかと思いました。
佐藤には昨年12月、ファンへのお披露目会の前に行われたマスコミ向けの入団会見で初めて話を聞く機会がありました。そこで「キャッチング、フレーミングを含めて、いろんなことを勉強したい」という趣旨の話をしており、それが強く印象に残りました。佐藤のキャッチングを見た時、そのことをなんとなく思い出したのです。
そのキャッチング。捕球時に少し内側に寄せてはいましたが、ミットを動かすという感じではなく、捕球の一連の動きでその位置にミットが「クッ!」と収まるという印象を受けました。さらに捕球位置が決まったら、そこで「ピタっ!」とミットが動かない。これは審判の方も見やすいだろうし、何より投手が見ていて気持ちいいんじゃないかなと画面を見ていて思いました。美しい所作。印象大事。
実は、3日の2軍練習試合(@ロッテ浦和)でも、その「クッ!」&「ピタッ!」を見せてくれていました。
5回。投手は3番手のサントス。3月のオープン戦で四球を連発していたこともあり、私には制球の良いイメージがない投手です。1死一塁、対戦相手はDeNA9番・田部(たなべ)、2ストライクと追い込んでから、3球ボールでフルカウントとなっての6球目。アウトローへのおそらくストレートが絶妙のコースに決まって見逃し三振。こんな球投げられるのか!と思わず声を出してしまったくらいの素晴らしいボールでした。
他の捕手がどうかというのは、しっかり見たことがないので、なんとも言えないのですが、佐藤は「見え方、見られ方」を自分で意識して、所作を考えてプレーしているんじゃないか。もしそうならば、そういうことをこの段階から考えられる「人としての器量」というか、「視野の広さ」は大きな武器になるんじゃないか。そんなところで期待している次第なのです。
ただ、いいことばかりではないのが、やはりプロの世界なんでしょう。
7日には、元々開幕投手の予定だった美馬学と組んでのスタメンマスク。美馬の制球が回を追うごとに、ばらついていったこともあり、前日とは打って変わって3回6失点。4回から、おそらく予定通り(出てきたのが種市と柿沼だったので)だと思いますがバッテリーごと交代となっていました。
投手のボールが思うところにこない中でのスタメンマスクとなったこの日の佐藤。私の主観ですが、前日までのメリハリが効いた捕球動作も、少し鈍いように見えたほか、前進守備だったセカンドから、バックホームを受けてのタッチプレーで、ボールを握れずにタッチに行ってしまったり、正確性を意識しているというセカンドスローも上空へ大きく逸れるなど、捕手としてのミスも出てしまった厳しい結果となり、試合後自らのツイッターに反省のつぶやきを残していました。
田村が不在の今、佐藤を含めてロッテの全捕手にチャンスがあるのは間違いないのですが、今回の反省を次に繋げて、自分の信じるスタイルをしっかり貫いて、残り試合でアピールを続けて行って欲しいと思います。
去年、幾度も取材させていただいた柿沼捕手。先日、原稿を書かせていただいた「愛すべきエム」江村捕手にも、もちろん頑張っていただき、捕手陣全体がレベルの高い競争をした結果、里崎さんのような強烈な個性を持つ正捕手が誕生することを、気が早いのですが願っています。里崎さんにも清水(将海)さんという先輩の壁、橋本(将)さんというタイプの違うライバルがいたことでのあの結果だと思いますし。
入団会見から自主トレ、キャンプと何度かお話を聞かせていただいたが、本当に人間的魅力を感じさせてくれた佐藤都志也。いつか取材解禁となったおりには、「捕手・佐藤」の守備の考え方について、しっかり聞きたいなと思います。(その前に、現在出入り可能な大手メディアさんに先を越されるとは思いますが、それならそれで読むのが楽しみです)
ちなみに、石川投手の3回。楽天打者が2周目に入ったところで、1番・山崎、2番・ロメロの初球。それぞれカーブから入ったリードもいいなと思いました。
明日から再び6試合。お呼びはまだかかりませんが、CSプロ野球ニュースも再開し、いよいよ開幕が近づいてきています。
NPBの会見内容を読む限り、本当にこれで開幕して大丈夫なのかと思うところも多々ありますが、各自が緊張感を持ちながら、大きなトラブルなく、歩みを進めていただきたいと思います。自分のことはとりあえず置いといて。
では今回はこの辺りで。