【独立リーグ】8月31日 神奈川フューチャーズ vs. 栃木ゴールデンブレーブス で感じたあれこれ
こんばんは、岩国です。
連投です。まとまりない文章ですが、思ったことを残しておきます。
きょうは、栃木ゴールデンブレーブスの村中恭兵投手が久々に先発すると聞きつけ、小田急線秦野駅からバスで20分。星瑳中井スタジアムで行われたBCリーグ公式戦「神奈川フューチャードリームス vs. 栃木ゴールデンブレーブス」の試合を見てきました。
遠かったですが、のどかないいところでした。しかし試合を見ていたらそんな気分がどこかへと・・・。
その試合について、つれづれと。
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価値観は人の数だけ存在する。そんなことを考えながら帰路に着いた1日だった。
1回裏。村中がマウンドへ登る。天候や選手、関係者のコロナ感染の影響で試合中止が重なり、実戦登板は8月9日以来となった。
先頭バッターを2球で打ち取る。ショート正面への何でもないゴロだったが、送球がファースト手前でバウンドし、捕球できずに悪送球。いきなり出塁を許した。
続く打者にバントの構えはなし。2球で追い込むと、最後はおそらくフォークで空振り三振。続く3番の外国人選手も変化球を引っかけさせてサードゴロ。味方のミスをしっかり投球でカバーして見せた。
2回表に神奈川の先発・山本が大乱調。二塁打から3つの四球で1点を先制する。しかし、その後は捉えきれず、攻撃は1点どまりとなる。
その裏の村中。4番・5番は2ストライクと追い込むも、決めに行った外角のボールにバットを合わされ、連続ヒットで無死1・3塁。
ここで6番打者はどんづまりのショートゴロ。
おそらくホームを狙ったプレーだったのだろう。高く弾んだバウンドに果敢に前進し、なんとか合わせて捕球を試みたショートだったが、これを後逸。結果、1アウトも取れずに同点とされた。
その後、暴投とフォアボールでノーアウト満塁のピンチ。
ここから、8番・9番を低めの変化球(おそらくフォーク)で連続三振に切って取り2アウトまでこぎつけるも、1番には制球が定まらず押し出しのフォアボール。2対1と逆転を許した。
続く3回裏。3番から始まる神奈川打線に対し、ボールに強さを感じるストレートと、村中曰くツーシームのように、左打者の外角から少し中に入るチェンジアップ、そしてフォークなどを駆使し、簡単に2アウトを取った。
しかし、2回にヒットを許した5番・左打者の工藤には、外角の速球系をまたも合わされ、レフトへ。続く6番の右打者にも同じような打撃で繋がれ、1塁3塁。そして7番の右打者には速球系を引っ張られて、ライト前タイムリーを許した。
前述した左打者への外角から少しゾーンに曲がるチェンジアップ?や、空振りを誘えていたフォーク。そして何より、両サイドのコースに決まったストレートなど、いいボールも多かった。
しかし時折、大きく制球を乱す。6月20日に小田原球場で見た時には、ほとんどなかった引っかけるボールや抜け球が、7月以降、応援TVで見ていても多かったが、それがこの日も出ていたように見えた。
そして4回。先頭打者ヒットで無死1塁から、驚くようなことが連続して続くこととなる。
1番は普通に送りバント。一塁方向へ転がった打球は、一塁手が捕ってベースカバーの二塁手へ。何でもない普通のプレーだったが、投球が届いていなかったのか、二塁手が捕球できずオールセーフ。これで無死1塁2塁。
続く2番も送りバント。三塁方向だったが、今度はこれを三塁手が一塁悪送球。これだけ続くと投手が気の毒でしかない。特に二塁手は前回見た時、体が小さいながらも、守備でいい動きをしていたという記憶があったので、驚いてしまった。
先に書いたように、天候やコロナの影響で、おそらく調整も難しかったと思う。しかし、これだけエラーが重なるのは・・・。
続く4番は投手強襲の内野安打。村中の胸部に激しく打球が当たり、ひやりとしたが、治療を終えて出てくると、失点を重ねたもののこの回、最後まで投げ切った。
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スタンドのおそらく神奈川ファンからも「栃木どうしちゃったんだろう・・・」と、心配されるようなプレーが続き、記録されたエラーは7つ。
先日、沖縄で見てきた社会人チーム「エナジック」の守備練習は素晴らしすぎた。送球1つ1つのボールに力がこもっていた。そうしたものをきょうの栃木から感じることができず、その差に驚いてしまった。
エナジックの選手たちは、都市対抗という大きな目標があった。
それだけでなく、ライバルチームに大敗したことで「自らが足りないものは何か」を本当に突き詰めて、突き詰めて、考え抜いた結果、スタンドから見ていても伝わってくるくらいに、練習から選手全員がいい緊張感を持って、ボールと向き合っていた。
日々に埋没してしまうと、野球をやっている理由を見失ってしまうのかもしれない。
なぜ、グラウンドにいるのか。その答えを持っているんだろうか。
その瞬間は今しかない。その今をどう捉え、どう向き合うのか。
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村中は「投げられるという自分の状態があるから現役を続けた」と、昨年10月は話していた。
投球後、少しだけ挨拶することができた。その時「打たれてはいるが、自分のボールは投げられている。去年は状態も思うようにいかないところがあったが、今は楽しい」と、柔らかい表情で話してくれた。
野手のエラーも多く、先発投手にとっては、とにかく気の毒でしかない試合の直後だったが、受け答えでは、そういうことを全く感じさせなかった。結果では動じない確固たるものが自分の中にあるからなのだろう。この人は強い。
打球が当たった胸部については「イレギュラーで捕り損ねた。大丈夫です」と、いつもの調子で本当になんともない感じで答えてくれた。
沖縄で見せていた堅さのある表情とは、少し違った面持ちの彼を見た時、今の「投手・村中」を、もっと多くの人に見てもらえたらなと、そんなことも思った。
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価値観は人の数だけ存在する。何かを続ける目的もおそらくはそうだろう。
この日、NPB支配下選手登録が締め切られた。
NPBという場所はどういう場所なのか。そこを目指すということはどういうことなのか。
「プロ野球」って何なんだろう。
8月は本当に色々なことを考える月になったが、これがいつかの役に立てばいいなと、夏休みの最後に、小学生みたいな終わり方で締めたいと思う。