佐々木朗希投手のシート打撃について
こんばんは。岩国です。
先日、NPBは延期されていた今季のプロ野球について、6月19日(金)に開幕させることを発表。世の情勢を見渡せば「オールOK!全て解決!」というわけではないですが、やはり好意的に捉えられるニュースになっているのかなと思います。
各球団が全体練習を再開する中、5月26日にはロッテ・佐々木朗希投手がシート打撃に登板。3月27日の打撃投手以来、約2ヶ月ぶりにZOZOマリンのマウンドで投げる「令和の怪物」の姿が、映像で全国に流れたと思います。
3月後半に行われた2度の打撃投手とは違い、打者は投げ込まれるボールの球種を知らされず「より実戦的な投球」となりました。
打者3人に対し、投じたボールは11球。菅野にホームランを打たれたことと、160キロを2球投げたことが大きく報じられましたが、私は2つのことが気になりました。
ます1つ目は、変化球解禁となった3月27日の投球で投げていた「スライダー」を投げなかったこと。
3月27日の段階で制球できていたスライダーをあえて投げずに、制球に苦しんでいたフォークのみを投げていたところに、なんらかの意図や理由があるのではないか。
今回のシート打撃登板は、取材可能なメディア記者の方々も、実際に自分の目で見てから質問できたという環境ではなかったようで、そういう質問が出なかったのは、仕方ないと思いますが、そこは非常に気になりました。
次に、対戦した3選手(菅野・藤岡・福田光)はいずれも左打者でしたが、藤岡への初球(160キロ・空振り)と、福田への3球目(159キロ・見逃し・ボール)に投じた外角高めのストレートが、ともにシュート気味に外へ逃げていったこと。
新人合同自主トレ時、同期ドラフト2位入団の佐藤都志也捕手が、初めて佐々木朗のボールを受けた際「神宮での侍JAPAN高校代表壮行試合で、ベンチから投球を見ていましたが、相手捕手のミットの動かし方などを見て、あの時はシュート回転のボールが多かったのかなと感じていました。それが今回は、そんなにシュート回転していなかったので、自分が思っているより悪くなかったなと思いました」と、話していました。
ストレートがシュート回転すること自体は、全くダメということはないと思っていますが、意図して投げているのかいないのかで、だいぶ捉え方が違ってくるんじゃないか。同じ外角でも、藤岡への結果球(160キロ・空振り)と、福田光への結果球(155キロ・空振り)に投じた低めへのストレートは、そういう動きをしていないように見えたので、そこが気になりました。
明日6月2日から、対外チームとの練習試合が始まり、そのどこかで佐々木朗希投手の登板が、報道されています。
私は取材に入ることはできませんが、今回のシート打撃の登板を踏まえた、実際の試合での本気の対決で、どんな姿を見せてくれるのか。
その後の報道でしか知ることはできませんが、各記者の方々のそれぞれの目線での記事を注視しながら、あれこれ思いを巡らせたいと思います。