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【プロ野球】準備の大切さを感じた6連戦 〜6月28日 ロッテ 6-5 オリックス〜

こんにちは、岩国です。
連日通うこととなっている渋谷。ハンズ前に「しんぱち食堂」がオープン。
焼き魚の定食が食べられるチェーン店で、大門勤務時代は重宝していました。肉ばかりになりがちな食生活にちょっと改善が見込まれそうで、あとは野菜をどう摂るかが課題です。

そんなことはさておき、今回はロッテ6連勝の最後を飾る28日の試合について、思いのままに綴ります。

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思えばこの6連戦、驚きの連続だった。

この日のオリックス先発は「神童」と一部で評されている山本由伸。仕事でちらりと見ることはあったが、実際にその投球をじっくり見る機会は、恥ずかしながら初めてだった。

「初見」の感想だが、150近くのカットボールと、ゲームかよと思うくらいに曲がる(多分)スライダーだけでも、度肝を抜かれる。改めてこりゃすごいと。その上でやり投げのような投球フォームから繰り出されるストレートもこの日は156キロ出ていた。これは本当にすごい。今すぐメジャーにいってほしいと思った。

そんな山本からロッテ打線はなんと5点も奪うわけだが、野球は本当に面白い。特に8番・田村の打席での粘りは素晴らしかった。対策の賜物なのだろうか。

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先に「驚きの連続」と書いたが、この試合でも数多くの驚きがあった。

オリックス3点リードの2回裏。レアードのヒットから、エラーとフォアボールがあって、1死満塁。ここで前述した8番・田村が追い込まれながらも、インコースのストレートにうまく対応し、センターへ2点タイムリーヒット。若干真ん中に近かったコースとはいえ、151キロを逆方向へ運んだ田村の打撃は見事だった。

ここで最初の驚き。確かに1点差。エラーや自分のフォアボールもあったとはいえ、このタイミングで平井コーチがマウンドへ行ったのだ。

オリックスにとって、山本と26日に離脱した山岡はWエースではないのか。そうであるならば、この程度の場面でいちいちベンチが干渉するのは、違うのではないかと思った。

投球を見ている限り、そりゃ多少のばらつきはあったが、球威も変化球の切れも十分だっただけに、正直「過保護」に見えた。昔の投手なら「俺のこと信用してねぇのか!?」と、コーチの顔も見なかっただろう。

とんでもなくすごい投手だと思っていただけに、自身のボールがコントロールできないないわけでもない、この状況でのマウンド集合には、驚いてしまった。

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この試合のもう一つの驚きは「挟殺プレーでの選手の動き」だった。

最初に挟殺プレーが起きたのは4回裏。2死1・2塁から9番・藤岡裕がライト前に逆転タイムリーを放ち、なおも1・3塁とした場面。

1番・荻野への5球目を投じたところで、ロッテがディレートスチールを敢行したが、3塁走者の田村は三本間に。ここで挟殺プレーとなるわけだが、この挟殺プレーに参加した野手すべての動きがとても緩いものに感じた。

その間に一塁ランナーも三塁へ。ここで三遊間の挟殺に切り替えたが、三塁ランナーが再び本塁へ向かうところを見て、三本間での挟殺にまたも切り替えようやくアウトに。

2アウトなのだから、1人アウトにすればチェンジの場面で、どの選手も「アウトにする!」という強い意志のようなものが見えなかった。結果アウトになったからよかったが、何か自己主張を恐れているような印象を受けた。連敗のせいかもしれないが、それは言い訳にならないと思う。

対してロッテの挟殺は8回。ロドリゲスのタイムリーで同点に追いつかれたところで、そのロドリゲスが1塁をオーバーラン。一、二塁間に挟まれている間に、代走起用されていた佐野が三塁を飛び出した。

それを見逃さなかったセカンド中村奨が、三本間で動けなくなった佐野めがけて一目さんにダッシュ。あっという間に間隔を詰めると、三本間の挟殺で最後は藤岡裕が(多少危なかったけど)佐野にタッチしチェンジに。ここで同点で踏ん張れたことが、直後のレアード逆転弾につながっていく。

この時の中村のものすごいダッシュからは「アウトにする!」という強い意志を感じたし、何より集中してプレーできているから、迷いなく瞬時の判断ができるのだと思う。その瞬時の判断に体も瞬時に反応できるのは、思考の部分と肉体の部分、その両方でしっかりとした準備ができているからこそのもの。

プロだから当たり前かもしれないが、オリックス側からそうしたプロとしての当たり前ができていないと感じることが多かったこの6連戦。悪い意味で本当に驚きの連続だった。

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やるべきことをやっておく。もしもの時を想像しておく。全力を発揮するにはどうすべきかということにどれくらい向き合っているのか。これは選手だけではなくベンチ、そしてフロントの意識の問題でもある。

山岡が緊急降板した時の西村監督はなぜ笑顔だったのか。そして、この日も山本が5失点で降板したあと、ねぎらいに行った表情も穏やかなもの。優しいことは悪いことではないが、何か気を使っているだけにしか見えなかった。そういうところがアダム・ジョーンズの体型にも現れてしまっている気がする。

笛吹けど兵は踊らず。これからオリックスがどう立ち直っていくのか。あるいは悲しい2020年のまま終わってしまうのか。

もともとは「勇者」の集団だったし、今は「猛牛」だったはず。チームロゴから「s」がなくなり「Spirits(精神)」がなくなったとネットで揶揄されていたが、今こそ見えない「s」をチーム全体が取り戻す時だと思うし、そうあってくれることを野球ファンとして、強く願う次第である。

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・・・・またオリックスへの思いを書いてしまいました。
でも、プロ野球が本当の面白さを発揮するのは、やっぱり、高い次元でのつばぜり合いだと思うんです。
立ち上がってくる猛牛勇者の姿を、私は本当に期待したいです!
いくぞ!ビーズ、スピリッツ!!!

あと、若月選手。やたらベンチばかり見るのやめて欲しいなぁ。正捕手なのだから、自分でサインを決めるべきではないかと思うのですが・・・。全部ではないでしょうが、この6連戦は、本当にベンチを見る若月選手とサインを出す鈴木コーチの映像を何度も見たので、これではダメだと思いました。ん・・・。

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