ウサギと猫
何かがおかしい台風10号。
来るぞ来るぞと脅かされながら広島には一向に来ませんでした。
はっきり言って天気予報より占いの方が当たります。
さて、人生にも台風はやってきます。
これは先日出会ったある独身男性の空模様です。
私はこのホロスコープを見て
「どんな困ったことがありましたか?」
と聞いたところ
「実は、ウサギが・・」
「ウサギ!?ですか」
犬や猫なら占ったことはありますが、ついにうさぎを占う日がやってきたのかと思いました。
話を聞くと、その彼は無類の動物好きでした。
ほとんどの動物は飼ったことがあるらしい(カラスさえも)
彼は猫を2匹飼っていました(オス4歳とメス3歳)
ある日のこと、彼はペットショップで運命の出会いをします。
赤ちゃんウサギでした。
彼はあまりの可愛いさに思わず赤ちゃんウサギを即買いしたのでした。
ウサギはみるみるうちに大きくなり猫と同じくらいになりました。
室内で放し飼いのウサギは2匹のネコと毎日仲良く遊んでいます。
それどころかウサギは自分のことを猫だと思っているらしく、猫を見習って猫のトイレにちゃんと丸いフンをするそうです(感動的)
それはそれは幸せな日々でした。
ところが、そんな平和な日常に台風がやって来ます。
突如ウサギが豹変したのです。
メス猫を背後から激しく抑え込んだのです。
どうやらそのウサギはオスだったようです。
「何するの、いやらしいわね!」
「いいじゃないか、一回くらい」
嫌がったメス猫はウサギの顔に強烈な猫パンチを放ったそうです。
その猫パンチの鋭い爪はたまたまウサギの目を襲いました。
ウサギの目からは血が・・
もともと赤い目のウサギですが目は血で真赤になりました。
彼は大慌てでなじみの動物病院へウサギを救急搬送。
治療後、今日まで投薬も続けていますが傷は化膿するばかりで失明は免れないだろうとのこと。
悪ければ眼球を取り出す必要さえあるらしい。
彼は獣医に叱られました。
「ウサギと猫は一緒に飼っちゃだめですよ!」(なかなか普通の意見です)
私は重い表情の彼の胸中を思うとやりきれませんでした。
あなたなら彼にどんな言葉をかけてあげられるでしょうか。
現在ウサギはケージの中で猫とは別居生活を送っているらしい。
心から良くなって欲しい。
おしまい