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Android XR OSについて12月13日時点でわかっていることをまとめる

2024年12月12日、Googleは新しい空間OS「Android XR」を正式に発表しました。このOSは、XR(拡張現実)ヘッドセットやスマートグラス向けに設計されたAndroidのコアブランチで、既存のAndroidアプリを活用しながら、空間コンピューティングの新たな可能性を広げることを目指しているそうです。

このnoteでは12月13日時点で私が調べてわかっていることをまとめます。

Andoird XR "OS"ということ

前提になりますが、今回の発表はOS (operating- sytem) ということになります。PCで言えば「Mac OS」「Windows」「Linux」ですね。
XR系のOSでは

  • visionOS (Apple Vision Proなど)

  • Meta Horizon OS (Meta Questなど)

などがあります。
特にHorizon OSAndroid基盤ですから、対抗して出してきたことが想像できます。

Andoird XRとは

XRとはextended realityの略で、virtual reality, augmented reality, and mixed realityなど、realvirtual worldsを融合させるあらゆる技術を包括する言葉です。

Android XRは、ヘッドセットやメガネなど、これらの技術を使用するextended realityデバイス用のオペレーティングシステムである。 Android XRは、これらのデバイスに、ユーザーインターフェース、人気アプリへのアクセス機能、GeminiによるAIアシストを提供する。

公式ホームページをDeepLで和訳。一部英語のまま。

個人的には「XR」という言葉を採用したのと、その定義を「extended reality」と明確に示しているのが印象的でした。

ちなみに他社は

Spatial Computing: Apple
MR (Mixed Reality): Meta
XR (extended reality)Google

という言葉を採用しています。

これはブランディング的なものだと思っています。
(アカデミック的な意味の違いとは別軸の話)

Andoird XRの特徴:推しはAI連携

https://www.android.com/xr/

Android XRはAI統合型の次世代オペレーティングシステムで、ヘッドセットやスマートグラス向けに設計されています。このOSはデジタル情報と現実世界を融合させ、ユーザーが視聴、作業、探索をよりスムーズに行えるよう支援します。

ChatGPT日本語訳

AI-poweredというところが推しみたいですね。

特にGemini (Google製の生成AI) との連携は強みになるでしょう。そして、既存Google製品やAPIとの連携をすることで強固なものになります。

例えば、ホームページに紹介されていたのが

  • 見たものをアシストするAI (地図の案内AR)

  • 音声での対話アシスタントAI (リアルタイム翻訳など)

  • 囲ったものを画像検索する「Circle to Search」

地図案内をAR的に行うデモ
韓国語で話されたものを、英語に変換するデモ

個人的には「Circle to Search」が面白そう。

囲ったところをGoogle検索してくれる。バーチャルでもリアルでもOK

空間上のインターフェイスは、visionOSとMeta Horizon OSのいいとこ取りをしようとしたような印象を受けます。(あまりこだわりがなさそう)

https://www.android.com/xr/

対応デバイスはいつから?

公式ページには2025年に対応デバイスが発表されると書かれています。

他の記事を見てみます。

サムスン: MRヘッドセット "Project Moohan"

サムスンは、新たに発表されたAndroid XRをベースにした新しいMRヘッドセットを正式に発表した最初のパートナーである。 コードネーム "Project Moohan "と呼ばれるこのデバイスは、2025年に消費者向けにリリースされる予定だ。 私たちはその初期バージョンに触れてみた。

韓国のスマホなどを開発している会社「サムスン」が新しいMRヘッドセットを出すみたいです。2025年消費者向け。初のAndroid XRのヘッドセットとのこと。

XREAL:透過型ARデバイス

いつ対応するかは書かれていないですが、XREALが対応するとのこと。これは楽しみです (今までもAndroidベースのアプリ開発でした)

まとめ

XRに関して動きを見せていなかったGoogleが、ここにきてAndroid XRという新しいOSを発表したことは、非常にインパクトがありました。

既存Googleサービス (Gemini, Youtube, Google Map) との連携が楽しみです。
また、過去のXR系アプリでAndroidベースのものは、リプレイスが早いと見込めるのも楽しみポイントです (コンテンツの充実が早そう)

開発者としては、開発フローで新しい要素がどれだけ出てくるのか、
他社のOSやプラットフォームとの比較、スキルアップをどのように戦略立てていくのかなど、楽しい悩みが増えました (ワクワク)。今後noteにまとめていきたいと思います。


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