外国語活動でビスケット使ってみた!
今回は、週1時間ある外国語活動の授業で活用してみました。
外国語活動の特徴としては、活動が多いこと。しかし、紙でゲームなどすると、切ったり貼ったりが大変で、肝心の話すしたり、聞いたりする時間が十分に確保できないといった問題がありました。そこで、絵を無限に増やせるビスケットの特徴を生かして教材を作って、実践してみました。
1.活用した単元
4年生「What do you want?」のピザ作りの活動です。
A:What do you want?
B:I want ~.
A:How many?
B:~ please.
を使って、相手が希望したトッピングでピザをつくることが活動の目標です。
2.準備したこと
ユーザー会の「環境ツール」を使って、ピザの生地とトッピングの絵を描きました。
また、以下のようなブックを作りました。
1ページ目:トッピングの発音練習
2ページ目:切ったピザをつかって、みんなでお試し
3~6ページ目:ペアでピザ作り
3.授業の流れ
いつも通りの授業の進め方をしました。変えたところは、いつもは紙で行うところを、ビスケットで行っただけです。
4.よかったところ
①多くの単語を使って活動できた。
紙で行うと、トッピングが少なく、これまでに学習した野菜を使わせることができませんでした。しかし、ビスケットを使うと10種類ものトッピングを使って活動させることができました。
②活動の回数が多くなった。
前時の授業では、パフェバージョンの活動を紙で行いました。その際は、1回しかパフェを作ることが出来ませんでした。
しかしビスケットを使うと、どのペアも3回もピザ作りができました。会話する機会が増え、外国語を使ってコミュニケージョンをとらせることができました。
③数字の限定がなくなった。
紙の場合は、上限が決まっており、「同じトッピングは5個まで!」と指導していました。しかし、ビスケットは無限に増やせるので、子供たちからは、「Seven please.」と相手に言う子や「30個ってなんて言うんですか?」と先生に尋ねる子がいました。主体的に外国語を使って、自分の言いたいことを言おうと思える環境ができました。
5.もし、もう一度やるなら
①背景にトッピングも置いておく
トッピングが多かったため、下にスクロールしないとすべてのトッピングが分かりませんでした。注文しやすういように、ページの背景に、トッピングも載せておけば、さらにスムーズに注文ができたかもしれません。
②2回目以降は、違う人と行わせる
こんなにもスムーズにピザができるとは思っておらず、3まいとも同じ人と行わせてしまいました。いろいろな人の発音を聞くことも大切です。そのため、違う人と行わせるべきでした。
6.おわり
実際に作ってみて、絵を描いたり、ブックの設定をしたりするのに3時間ぐらいかかってしまいました。私自身の慣れが問題でしょう。もっと慣れることで、素早く教材を作り、子供たちに活動時間を確保してあげられると思いました。
また、「できたピザ印刷したい人!!」と聞いたところ、3分の1しか手が挙がらず驚きました。大人はなんでも紙で保管させたがるものですが、意外にも子供は求めていないのかもしれません。この話題は、ICTで活動し際のノート問題と重なる部分ですので、今後も考えていこうと思います。
ビスケットを使うことで、外国語活動に最適な教材ができることが分かりました。外国語活動だけでなく、同じものを増やして作業させる活動にも最適ではないかと思います。ぜひ、使って見てください。
7.子供たちの作品
子供の作品を参考に再現しました