見出し画像

新ビスケットを使って、4年算数「垂直、平行と四角形」でしきつめしてみた。

今回は、渡邉先生の実践を参考に4年生バーションでトライしてみました。

内容的にやるしかない!

 ビスケットでやるしかない理由は2つあります。

①教科書にしきつめの活動が載っている。
 教科書の一番後ろにも、平行四辺形が大量にあります。ミシン目がついていますが、切りにくい!! 時間がかかる!!。すべて切るまでに、10分以上かかりました。切ってる時間がもったいない。

②方眼紙を使って、平行四辺形を書くことを学習する。
 自分で作った平行四辺形をしきつめたい。しかし、同じ形の平行四辺形を大量に作るなんて、大人でも難しい。
 そこで、ビスケットです。ビスケットには方眼紙モードがあります。子供たちがこの単元で学習したことを生かして、自由に形を作ることができます。また1つの形を作るだけで、無限にコピーできるので、時間の節約にもなります。

環境の設定は

 せっかくのビスケットユーザー会員なので、環境も作りました。

FireShot Capture 006 - 平行四辺形 - develop.viscuit.com

授業の流れは

①プリントで平行四辺形の書き方を復習
②ビスケットで方眼紙モードの使い方を説明
 (作るときは真ん中、並べる時は一番左)
③自分で作って並べる
④めがねを使ったアレンジを説明
⑤自習制作
⑥「なぜ敷き詰められるのか?」の確認

工夫した点 その1「書く前にプリントで復習」

 子供たちに書かせる前に、プリントを作って練習しました。絵を描くところを切り取り並べただけの簡単なプリントです。方眼紙モードは、真ん中に設定して作図しました。
 同じ傾きで線を引くと平行になることや点をつなげると書きやすいことを復習しました。
 この工夫は、児童のビスケットの練度や学習の定着具合によって、不要かもしれません。

画像2

工夫した点 その2「下絵を作っておく」

 最近、プログラミング活動を実践してみて思うことは、「学習基礎ができてこそ、プログラミングができる」ことです。楽しい活動をしているはずなのに、学習内容が身についていないがために、静かに困っている子がいる気がしています。
 そのため、今回平行四辺形が作図できない子のために(本当は全員書けなくてはいけないのですが)下絵を作りました。点だけの下絵と平行四辺形の下絵です(写真の上3つが私の作った下絵です。)。
 これは大成功でした。急遽単元の途中でやることになったこともあり、書けない子が多少いましたが、下絵を使うことでばっちり作ることができました。

画像3

工夫した点 その3 「ブックを授業前に配る」

 本校のネット環境は、よいとはいえません。Chromeブックを30台使うだけで、0.02Mbps(これって、時速100kmの高速道路を時速何kmで走っていることになるのですかね?知っている人教えてください。)。
 新ビスケットは本棚を開くまでが少し時間がかかります(ネット環境が悪いからだと思います)。そこで、時間差でブックを配ることにしました。
 これも、大成功。さくさくいけました。

反省点 「時間はなくとも、活動を明確に」

 時間がないために「ゴールを示さなかった」のがよくなかったです。
しきつめずに間を開けて置いたり、辺同士を重ねずにのっけて置いたり、いろいろありました。
 対策として
 1.たくさんの敷き詰め方を見せて、ゴールを明確にする
 2.お弁当の様に敷き詰めるのを練習させてから、違うページで書かせる
などができそうです。

もう一度やるなら

①辺と中身は別の色で作らせる。
  →すべて同じ色は見にくい
②敷き詰め方のレパートリーを見せる。
  →どれも同じような作品になってしまった
③ビスケットの書き方を丁寧に
  →まっすぐはさっと・中身は筆を太くして・点を描くと描きやすい
④ページ構成 [しきつめ(お弁当型)→自由制作ページ(3ページ以上)]
  →違う形で作りたい児童もいたので、自由制作ページは多い方がよい
⑤めがねを使ったプログラミングの時間が少ない
  →プリントは別の時間に、めがねはそもそも不要かもしれません

画像4

画像5

画像6