雑談であなたを救うことができたなら
不要な外出を避けて。
と言われてきた2020年。2021年もたくさんそう言われるだろう。
不要な外出を避けるならこの1年、とにかく不要な思考を書き溜めようと思う。そして不要な思考でちょっとの人を救いたい。そんな気持ちも芽生えてくる。
戦争の裏には人間の欲があるがウイルスの前には欲はなく、ただただ命の危険と向き合うだけ。
それが2020年にはあまりに丸裸になってしまった。色気もなく真実だけがそこにある感じだ。
2020年冬、私の脳みそは正直少し停止していた。
本質って、
命は大事。
愛がいちばん。
幸せになりたい。
くらいなところに落ち着いてしまう。そしてそこに異論はない。
ジョンレノンの素敵な歌も
演歌も最新のJ-POPのヒットソングも要約したらそうなると思う。
本質について考えたところで自分がどう生きたら幸せなのかは教えてくれない。
自分の感覚や視点がどこにあったのか、何を大切にしていたのかは本質や核心を睨み倒してもそこにはないと気がついた。
それに気が付かず悩んだ時に、いい人生はこっちよ、と導いてくれる人もいた。よくよく考えたら違和感だらけで、導かれてなるものかという感じで引き返した(実際カリスマ性のあるお方に導かれかけた)
結局のところ、自分の価値観みたいなものがないと、命は大切とかあまりに大きな概念に弾き飛ばされてしまう。
だから、この春はいらないことをたくさん考えようと思う。
そしてそれを書き溜め読んでもらいたいと心から思った。雑談で心が救われるなら。
自分の好きなミックスナッツとか
黒板の落書きで1番気に入ってたのはとか
ビー玉はどの色のどんな模様が好きかとか
プールの時に目を洗うあの水道でちゃんと目を洗えた記憶がないあいつ、元気かなとか、ていうか名前は?
秋の味覚選手権(芋栗かぼちゃは禁止)とか
好きな木目とか
人はあなたの好きな木目をしっても何も役に立たないかもしれない。でもあなたの好きな木目の話はあなたの好きを浮き上がらせてくれる。
きっとその中に自分の価値観が詰まってると思う。
そしてそれを受けた相手は「自分はこの木目が好きだ」と相手の価値観も浮き上がらせる。
この連鎖を作りたい。
価値観というと大袈裟なのだが、雑談しているとどうやったら自分が楽しくなるのかわかる気がするのだ。
雑談であなたを救うことができたなら。
この春、そしてこれからもそうありたいなぁ。
今後とも、雑談にお付き合いいただけたら幸いです。