宇宙の恋
もし地球がなくなって
この宇宙に生き物がいなくなったら
宇宙はとても静かで
何の音もしなくなって
ただ太陽と星と隕石だけがあって
星座とか流れ星とかいう人もいなくて
時間も1日の長さもなくなって
1秒の長さもなくなって
時は進んでも気にする人もいなくて
隕石がぶつかり合っても騒がれなくて
流星群とかがみられることもなくて
何が起こっても何も起こってないのと同じで
何があっても何もないのと同じで
物理的に存在しているものだけがあって
静かで無機質で無意味で
そう考えると
人が人に恋をするということは
今恋をしているということは
とても壮大で晴れやかで
美しく偉大で神秘で
物はなくても心があって
喜びがあって悲しみがあって
笑顔もあって涙もあって
心がうねるように動かされて
それがうまくいってもいかなくても
きっとこの宇宙でとても素敵なことなのだろう
僕は君が好きだしあの子も好きだ