修善寺プロジェクト ~地域振興と中小企業診断士 ~
はじめまして。いわわんと申します。
ラーメンが好きでご当地含め全国47都道府県、約5000軒を食べ歩いたラヲタ診断士ですが、この修善寺プロジェクトには、初期から関わっていることから、今回、ラーメン以外のお話でnoteへ書くことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。
1.地域振興と中小企業診断士とは?
4月を迎え、新たに中小企業診断士登録をされて地域の活性化や支援に興味を持ち、診断士として活動したい方も多いと思われます。
しかし実は、地域や産地、中心市街地といった「面的支援」と言われるノウハウや体系的な知識は、下記の通り「新しい中小企業診断士制度」となり、その後の約20年間で失われているんですよね・・。
参考:平成12年6月「新しい中小企業診断士制度」の小委員会報告
それ以前の診断士業務には、官による「指導」という位置づけの中で、行政や機関の要請に応じて「地域商業の発展とその実現策の提言」という形で中小企業診断士がチームとなり地域診断が行われておりました。
そこで今回はかつて26種類あった診断手法の「広域商業診断」と「産地診断」を参考に、昨今では地方創生も盛り上がってきているので現代版の地域診断の復活をすると言うのもプロジェクトの目的の一つです。
2.修善寺プロジェクトについて
当初は南伊豆町プロジェクトからのスピンアウト版としてスタート。
ちなみに現在、南伊豆町プロジェクトでは支援プログラムまで出来ました。
一方、こちらの修善寺では観光をメインとした地域診断・提言が中心。
すばらしい地域の資源や歴史背景、首都圏からの近い立地に加え、インバウンドの拡大などの様々な魅力や可能性が多く、報告会も実施できました。
そして現在では実行支援フェイズとなり、起業や地域活性化に取組むNPOと連携して進めています。詳しくは「はしもとさんの記事」を参考に。
3.地域と中小企業診断士のかかわり方を考える
そんな修善寺プロジェクトですが行政・政府系機関に勤める診断士が多く参加しているのが特徴です。企業内診断士と協働する中で様々な気づきや学びが得られています。
「VUCA時代」と言われる通り、不確実な時代の中で社会や企業の課題も複雑・多様化し、取り巻く環境も大きく変わってきています。
さらにITの加速化に加え、今、直面する新型コロナの影響でこれから地域や企業の支援についても今までとは全く異なる「パラダイムシフト」を迎える気がしてなりません。
修善寺も多くの中国人が観光に来て、インバウンドの恩恵などもありましたが今では観光客全体が激減し、厳しい状況です。
今できること、終息後にできること・関われること等を考えながら新たな変化への対応ができるように準備したいです。