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【葬送のフリーレン】アニオリ要素一覧:第5話・第6話

アニメ『葬送のフリーレン』は、基本的に原作漫画のストーリー・表現を忠実に再現していますが、幾つかアニメオリジナル(アニオリ)の描写が含まれています。

例えば以下記事のように、アニメに登場する世界地図は、原作漫画よりも詳しく描かれています。

本記事では、アニメ『葬送のフリーレン』第5話・第6話に登場する、アニオリ要素を紹介します。

原作漫画の表現の範囲内で、演出として差し込んでいる描写は、対象外とします。(境界線は難しいですが…)

あくまで私が気になった部分なので、全てのアニオリ要素ではないことは、ご了承ください。


漫画「葬送のフリーレン」の単行本全11巻107話までの記述内容を含むので、ネタバレを避けたい方は読むのを止めて下さい。



第5話

扉の小麦の飾り

第5話はフリーレン達がアイゼンの家を去る場面から始まりますが、その家の扉に小麦でできた飾りが吊るしてありました。

アイゼンの家のドアにある小麦の飾り
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第5話より

これはフリーレン達が次に訪れた町にも飾ってあって、おそらく近隣の地域の風習なのだと思います。

このように、同じ季節であることや、近い地域であることを示すために、背景美術が設定されており、フリーレン一行が地続きに旅をしていることを表現していると考えられます。

幻影鬼が近隣に出現した村の家にある小麦の飾り
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第5話より

同様の表現は前の話にもあって、例えば第1話にて王都を訪れたフリーレンの横を、鴨を捕まえる少年が通る描写がありますが、鴨は蒼月草を探した村にも登場していて、近隣の地域であることを示しています。

王都にて鴨を捕まえる少年
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第1話より
蒼月草を探した村にも鴨が登場した
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第2話より


幻影鬼の倒し方

フェルンが幻影鬼を倒す場面で、一般攻撃魔法の発射角度的に、幻影鬼の頭を狙っているように見えます。

幻影鬼の姿
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第5話より
幻影鬼の頭を狙っているように見える
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第5話より

一方原作漫画では、ハイターの幻影ごと一般攻撃魔法で攻撃しているので、アニメのフェルンは幻影だとしてもハイターを攻撃したくなかったことが表現されています。

ハイターの幻影ごと攻撃するフェルン
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」 第9話より


竜に大慌てのフェルン

紅鏡竜に一般攻撃魔法を当てた後に、フェルンが竜から逃げる場面で、かなり大慌てで逃げている様子が、アニメでは表現されていました。

それまでのフェルンはクールな感じだったので、ちょっと新鮮でしたね。

大慌てのフェルン
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第5話より


石人形のダンスが激しい

回想にてフリーレンが、石人形を操る魔法を披露する場面で、その人形が結構激しいダンスを披露していました。

激しいダンスを披露する石人形
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第5話より
原作漫画での石人形
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」 第10話より

シュタルクの修行

シュタルクが人知れず崖に向かって斧を振り、修行をしていた場面で、その斧を振った後の崖の断面が赤熱していました。

原作漫画でも威力は相当なものだと表現されていましたが、岩が赤熱するほどだとは思いませんでした。

赤熱した岩の崖
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第5話より
崖で斧を振るシュタルク
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」 第10話より


第6話

師匠アイゼンのパンチの威力

師匠のアイゼンが弟子のシュタルクを殴る場面で、原作漫画の表現以上にシュタルクが吹っ飛ばされていました。

アイゼンの強さを考えると、アニメの表現のほうが合っているかもしれませんね。

アイゼンのパンチで吹っ飛ぶシュタルク
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第6話より
アイゼンに殴られてもシュタルクは家の中
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」 第11話より


宿屋での会話

シュタルクの修行の様子を見たフェルンが、宿屋に帰ってその様子をフリーレンに報告する場面が、アニオリとして追加されていました。

シュタルクの修行の様子を見た後に宿屋に帰ってくるフェルン
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第6話より

セリフは以下の通りです。

フリーレン:どうだった?
フェルン:わかりません。わかりませんが、きっと大丈夫だと思います。

原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第6話より

この追加は、その後の場面でシュタルクが約束の場所におらず、フリーレン達がガッカリするのを際立たせるためです。

さらにその後に、遅れてシュタルクがやってきた際に、フェルンが笑顔になっていたところも、アニオリとして追加されていました。

シュタルクがやってきたことで笑顔になるフェルン
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第6話より


紅鏡竜との戦闘

紅鏡竜とシュタルクが戦闘する場面は、原作漫画ではアッサリでしたが、アニメでは盛られていました。

紅鏡竜と戦うシュタルク
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第6話より

あと紅鏡竜と対時するシュタルクには、原作漫画ではオーラみたいなものが見えていましたが、アニメでは無くなっていました。

このオーラの表現はこの話にのみ登場し、かつ体外から漏れ出る魔力との区別がややこしくなるので、削って問題ないと思われます。

何らかのオーラを放つシュタルク
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」 第11話より


フワフワのかき氷

回想にてフリーレンが、かき氷を出す魔法を披露する場面で、そのかき氷がシャリシャリではなくフワフワであることが、アニオリで追加されていました。

フワフワのかき氷
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第6話より

シュタルクの体を支えるアイゼン

回想にてアイゼンがシュタルクに、勇者一行の冒険の話をする場面で、塀から身を乗り出すシュタルクに対して、アイゼンが手で体を支えている描写が、アニオリで追加されていました。

アイゼンの優しさが垣間見える場面でしたね。

身を乗り出すシュタルクを手で支えるアイゼン
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第6話より
勇者一行の冒険をシュタルクに語るアイゼン
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」 第12話より

大慌てのフリーレン

北方の関所にて、衛兵と城代に謝られるフリーレンが、大慌てで返答していた場面が、アニオリで追加されていました。

原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第6話より
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第6話より

原作漫画では、たった一コマのシーンでしたが、その慌て方が可愛かったので良かったです。

原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」 第12話より


まとめ

本記事では、アニメ『葬送のフリーレン』第5話・第6話に登場する、アニオリ要素を紹介しました。

他に紹介していないアニオリ要素がありましたら、コメント欄にて教えていただけると有り難いです。


長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

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