【葬送のフリーレン】アニメのキャスト&スタッフのインタビュー①
アニメ『葬送のフリーレン』は、既に放送を開始していますが、制作に関わったキャスト&スタッフのインタビュー記事を読むことで、再度見返した時に感じ方が変わる可能性があります。
インタビューなどのメディア情報は、以下のリンクにまとまっています。
本記事では、アニメ『葬送のフリーレン』のキャスト&スタッフのインタビュー記事を参照し、その内容がアニメの中でどのように実現しているかの、具体例を紹介したいと思います。
以下ではアニメ『葬送のフリーレン』の内容に触れますので、ネタバレを避けたい方は読むのを止めて下さい。
本記事では以下リンクにある、雑誌「日経エンタテインメント!2023年11月号」、及び雑誌「月刊Newtype 2023年11月号」に掲載されている、スタッフやキャストのインタビュー記事を参照します。
監督&脚本の視点
アニメ『葬送のフリーレン』の監督は斎藤圭一郎さん(以下斎藤)が務め、脚本は鈴木智尋さん(以下鈴木)が務めています。
原作との距離感
上記の引用から、セリフは最大限原作を忠実に再現する形で演出するようにしたそうです。
正確な統計は取っていませんが、現時点までのアニメを観た感じだと、99%以上のセリフは原作と同じものだと思います。
そのような演出により、主に原作漫画の読者がどう感じるかを意識した映像作りを目指したのだと考えられます。
原作から付け足した部分については、以下の記事にてまとめていますが、概してストーリーの理解を助けるもので、かつ原作の雰囲気を損なわないくらいの付け足しだったと思います。
空気感・テンポ感の描き方
上記の引用から、主に2つのことが読み取れます。
1つ目は、作品の構成が全体として均質になるようにしていることです。
この発言はアニメを観ている方だと、なんとなく感じることだと思います。
例として、第2話で病床につくハイターにフリーレンが、最後の時間はフェルンと過ごすべきだと伝える場面で、そのセリフを言うテンポは、他のセリフのテンポと同じくらいに演出されています。
ドラマとしては感動する場面なので、例えばもっとテンポを遅くして感動を誘うような演出もできたと思いますが、全体の作品の空気感を保つために、他のセリフとテンポを合わせたと思われます。
2つ目は、回想シーンに特別な処理をしていないことです。
そうすることで、フリーレンの中では過去も現在も地続きだということを表現しているそうです。
地味ですが、オシャレな演出ですよね。
アニメを見返すと、確かに勇者一行の回想シーンでも、通常シーンと特別変わらない画面構成になっています。
引用にある「回想のなかの回想」の例としては、第5話にて回想でのアイゼンが、自身もシュタルクと同様に臆病者で、故郷から逃げ出したことがある、ということをフリーレンに伝える場面で、その際に挿入されたアイゼンの墓参りの場面は、周辺をボカすような処理がされていました。
劇伴音楽の視点
アニメ『葬送のフリーレン』の劇伴音楽は、Evan Callさん(以下Evan)が担当しています。
キャラクターのテーマ曲
上記の引用から、各キャラクターのテーマ曲が、劇中にて登場しており、フリーレンには古楽器を中心に編成した演奏が使われていることがわかります。
例としては、以下にあるように、魔王討伐後にフリーレンがヒンメルたちと別れる場面で、橋を渡るシーンの直後に響く弦楽器が、おそらく古楽器だと思われます。
他のフリーレンの旅のシーンでも、テーマ曲が流れている可能性があるので、見返す時は注目してみるといいかもしれません。
フェルンなど他のキャラクターのテーマ曲についても、雑誌に書かれているので、購入をオススメします。
まとめ
本記事では、アニメ『葬送のフリーレン』のキャスト&スタッフのインタビュー記事を参照し、その内容がアニメの中でどのように実現しているかの、具体例を紹介しました。
インタビュー記事の参照はほんの一部で、他にもまだまだ面白い内容が掲載されているので、気になる方は購入をオススメします。
内容的には「月刊Newtype」の方が濃いと感じたので、金銭的に選ぶ必要がある方は、そちらを購入することをオススメします。
長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
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