【葬送のフリーレン】貨幣・路銀事情について
漫画「葬送のフリーレン」では、多くのファンタジーと同様に、金貨や銀貨などの貨幣が存在します。
本記事では、この作品での貨幣について、作品中の記述を参考に、交換性などを整理するとともに、フリーレン一行の路銀事情について紹介したいと思います。
ただ正直言って、この作品において貨幣は重要なテーマではなく、明確な記述は少ないので、以下の内容には多少粗い推定も含みます。
また、貨幣については、正確に把握するためには、もっと複雑な議論が必要なものなので、本記事の内容は簡易なものだということを、ご了承下さい。
漫画「葬送のフリーレン」の単行本全11巻107話までの記述内容を含むので、ネタバレを避けたい方は読むのを止めて下さい。
貨幣の種類
葬送のフリーレンの世界では、以下の4種類の硬貨が存在します。
・銅貨
・銀貨
・シュトラール金貨
・ライヒ金貨
シュトラールは中央諸国にある聖都の名前なので、おそらくシュトラール金貨は、主に中央諸国で価値が保証されている金貨だと考えられます。
一方以下にある通り、ライヒ金貨は主に北側諸国で最も信用のある金貨です。
硬貨以外では、一応借用書というものも存在するので、広く流通はしていませんが、それが交換可能な紙幣のようなものと言えます。
モノ・サービスとの交換性
次に、上述した硬貨と、モノ・サービスとの交換性を整理します。
パン1個
作品の中で、最も明確に記述されていた物品との交換性は、以下のパンとの交換の描写です。
フランスパンの形をしたパン1個に対して、銀貨1枚の交換が、相場の10倍以上とのことです。
つまり、ざっくり銀貨1枚でフランスパン10個買える感覚ですね。
1年間の生活費
また、シュトラール金貨10枚は、冒険者4人が1年間は三食おやつ付きで生活できるくらいの価値になります。
300年の鉱山労働
さらに、若干価値が分かりづらいですが、ざっくりシュトラール金貨500枚は、鉱山で300年働くくらいの価値になります。
封魔鉱
あとは、小石ほどの大きさの封魔鉱が、金貨数枚の価値とのことです。
硬貨同士の交換性
一旦銅貨・銀貨は、大陸全体で共通の価値(共通の含有率)を持つと仮定して、硬貨同士の交換性について考察します。
シュトラール金貨 ⇔ ライヒ金貨
まず、ほぼ明確なのは、以下の描写にあるように、ライヒ金貨がシュトラール金貨の約1.7倍の価値があるということです。
銀貨 ⇔ 銅貨
銀貨と銅貨の交換性については、作中に明確な記述はないため、粗い推定になります。
粗い場合分けですが、銀貨1枚あたり銅貨10枚の場合と、銅貨100枚の場合の2つを考えます。
また上述したように、銀貨1枚でパン10個程度買えることも考慮します。
その上で勇者一行が旅立ちの際に、王様から貰った銅貨10枚のことを考えると、銅貨100枚で銀貨1枚だと、4人の冒険者にパン1個分の資金しかないので、さすがにそれは王様がケチ過ぎるのかなと考えています。
つまり、銀貨1枚あたり銅貨10枚くらいが、妥当な交換性なのかなと考えています。
なお上記の推定では、約90年前の銅貨の価値をベースにしているため、現在までに貨幣のインフレが起こっているケースは無視しています。
シュトラール金貨 ⇔ 銀貨
シュトラール金貨と銀貨の交換性についても、作中に明確な記述はないため、粗い推定になります。
上述したように、シュトラール金貨10枚は、冒険者4人が1年間は三食おやつ付きで生活できるくらいの価値です。
また以下リンクより、フランスパン1本のカロリーは684kcal程度で、人間の一日に必要な摂取カロリーが約2000kcalなので、おおよそフランスパン3本分が、1人あたり一日に必要な食料だと言えます。
4人分だとフランスパン12本で、銀貨約1枚くらいの出費になりますが、パンだけでは栄養不足になるのと、おやつという単価の高い食べ物も含まれるので、一日あたりのパーティーの食費は銀貨3枚程度だと概算します。
それが1年分あるので、ざっくり銀貨1000枚がシュトラール金貨10枚、つまりシュトラール金貨1枚あたり銀貨100枚が、妥当な交換性だと考えています。
ただし上記の推定は食費のみを考慮しており、「生活できる」を他の出費も含むと解釈すると、銀貨100枚よりかは上振れすると思いますが、本記事では一旦食費だけ考慮した場合の推定とさせてください。
硬貨同士の交換性まとめ
上記の議論をまとめると、以下のようになります。
銀貨1枚 ⇔ 銅貨10枚
シュトラール金貨1枚 ⇔ 銀貨100枚
ライヒ金貨1枚 ⇔ シュトラール金貨1.7枚
日本円で換算すると…
上述した硬貨同士の交換性を考慮すると、大体銅貨1枚でフランスパン1本であり、以下リンクより、現代の日本の物価を考えると300円くらいなので、ざっくり銅貨1枚300円くらいだと考えています。
ただ、フリーレンの世界だともっと安価な材料を使っている、または物流網が整っていないので、現実世界よりも希少性が高い、などなど、フランスパン1本でも価格を左右する要素は、様々にありますので、あくまで参考程度と捉えてください。
路銀を稼ぐ方法
葬送のフリーレンの冒険者は、主に討伐依頼を熟して路銀を稼ぐのが一般的らしいです。
また上記と似ていますが、街や村の住人から仕事を紹介してもらって、宿代などを稼ぐこともあります。
あとこれは想像ですが、フリーレンの荷物の量を考えると、報酬でもらった魔導書も、魔法を覚えた後に売却して、路銀を稼いでいると推察しています。
(特殊な用途過ぎて、価値はあまり高くないと思われますが…)
路銀の分配・管理方法
上述した方法で稼いだ路銀を、フリーレン一行はどのように分配・管理しているのでしょうか。
以下の描写にあるように、ある程度は個人の財布に分配しており、それぞれの裁量で支出しているみたいです。
またフリーレンに関しては、ヘソクリという表現をしているので、もしかしたらフリーレンの財布はフェルンが握っているのかもしれません。
また以下の描写にあるように、パーティー全体の路銀の状況については、フェルンが把握しているようなので、共通の財布は「お母さん」であるフェルンが管理していると考えています。
フェルンが共通の財布を管理していることもあり、安心できるお金の残量の目安は、「毎日おやつを食べることができる」ことらしいです。
主な路銀獲得イベント
魔導書の解読
フリーレンとフェルンが旅立つ前に、ハイターから賢者エーヴィヒの魔導書の解読の手間賃として、ある程度の路銀は手に入れたと考えられます。
具体的な金額は不明です。
オルデン卿の依頼
オルデン卿から、シュタルクが彼の息子になりすますことを依頼され、その報酬としてシュトラール金貨10枚を手に入れました。
皇帝酒の封印解除依頼
ドワーフのファスから、皇帝酒のある部屋の封印を解除するよう依頼され、その報酬としてライヒ金貨20枚を手に入れました。
ただし、そのライヒ金貨20枚は、勇者一行がノルム商会にした借金の形として、ほとんどが没収される形となりました。
上記だけでは、ライヒ金貨が本当に没収されたかは不明ですが、ノルム商会とのイベントから1年もしないうちに、船代が払えないくらい路銀が少なくなっていることが、没収された証拠と言えます。
(魔導書を買い過ぎたとはいえ、ライヒ金貨20枚は出費しないだろうと考えています)
聖雪結晶の採掘場での魔物討伐依頼
聖雪結晶の採掘場にて、魔物討伐の依頼を受け、その報酬として路銀を手に入れました。
具体的な金額は不明です。
ただしその報酬は、フリーレンが物価の高い土地で魔導書を買ってしまったことで、すぐに消えてしまいました。
まとめ
本記事では、葬送のフリーレンの世界での貨幣について、作品中の記述を参考に、交換性などを整理するとともに、フリーレン一行の路銀事情について紹介しました。
繰り返しになりますが、本記事での推定は簡易的なものであり、もちろん公式の見解でもないので、参考程度だと捉えてください。
長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
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