【葬送のフリーレン】アニオリ要素一覧:第11話・第12話
アニメ『葬送のフリーレン』は、基本的に原作漫画のストーリー・表現を忠実に再現していますが、幾つかアニメオリジナル(アニオリ)の描写が含まれています。
例えば以下記事のように、アニメに登場する世界地図は、原作漫画よりも詳しく描かれています。
本記事では、アニメ『葬送のフリーレン』第11話・第12話に登場する、アニオリ要素を紹介します。
原作漫画の表現の範囲内で、演出として差し込んでいる描写は、対象外とします。(境界線は難しいですが…)
あくまで私が気になった部分なので、全てのアニオリ要素ではないことは、ご了承ください。
漫画「葬送のフリーレン」の単行本全11巻107話までの記述内容を含むので、ネタバレを避けたい方は読むのを止めて下さい。
第11話
戦士の弔い方
グラナト伯爵の息子の遺体を、部下が見つけた際に、その遺体の前で両手を合わせて祈る場面が、アニオリとして追加されていました。
細かいですが、原作漫画では、部下は右手を左胸に当てる形で祈っていました。
また、後日にグラナト伯爵の息子を含めた、合同葬が行われた際は、参列者全員右手を左胸に当てて祈っていたので、おそらくプライベートな祈りは両手を合わせる形、パブリックな祈りは右手を左胸に当てる形というふうに、祈り方を区別したかったのだと推察しています。
小屋が一緒?
フリーレン一行が雪の中で遭難し、なんとかシュベア山脈の麓の小屋へ辿り着いた際に、以下のような小屋が左に映る場面が登場しました。
なんか見たことあるなと思ったら、第1話の魔王討伐後のフリーレン一人旅にて、吹雪の中を歩くフリーレンの場面とほぼ一緒でした。
第11話自体が、作画枚数を工夫して削減した描写が多いため、おそらくこれもその工夫の一つだとは思いますが、もしかしたらフリーレン一人旅の中で、シュベア山脈の麓に来ていた可能性があるかもしれません。
ただ、フリーレン自身は中央諸国を巡ると言っていたので、やっぱりシュベア山脈の麓に来ていた可能性は低いですね。
ジャンボベリースペシャル
シュタルクが雪山の冷気で体温が低くなり、小屋の中で気を失っていた際に、夢の中でジャンボベリースペシャル(と師匠)が映る場面が、アニオリとして追加されていました。
これはシュタルクが気を失う前に呟いた、以下のセリフを受けてのことだと考えています。
食事前の祈り
シュベア山脈の麓の小屋で、クラフトとともに冬を過ごす際に、フリーレン一行が徐々に食事前の祈りを始めていく場面が、アニオリとして追加されていました。
原作漫画では、女神様を信じているクラフトとフェルンのみが祈っていますが、ともに過ごすに連れて、その習慣がシュタルクやフリーレンにも伝染していくのは、面白いアニオリでしたね。
動物の死骸とそれを食べるキツネ
フリーレンとクラフトが、女神様を信じるかどうかの会話をしていた際に、会話の途中で動物の死骸が映る場面が、アニオリとして追加されていました。
また、その死骸を食べようとするキツネも登場し、最後は落ちてきた雪で逃げていく場面も追加されていました。
原作漫画では、特に動物が映ることもなく、2人の姿のみで会話が進行しています。
この一連の場面の解釈については、長くなりそうなので、後日別記事にて説明する予定です。
シュタフェル①
フリーレンの勇者一行での冒険の回想の後に、屋根の上で作業するフェルンとシュタルクの場面が、アニオリとして追加されていました。
絶対制作陣の中に、シュタフェルガチ勢がいると思います。
クラフトへの別れの挨拶
クラフトとの別れのシーンで、シュタルクとフェルンが別れのセリフを言う場面が、アニオリとして追加されていました。
よくよく考えれば、2人にとっては今生の別れですもんね。
第12話
フェルンがフリーレンを背負うまでの流れ
話の冒頭で、フリーレンが雪山を歩いている途中で、眠気により倒れ、誰が彼女を背負うのかを、フェルンとシュタルクが話し合う場面が、アニオリとして追加されていました。
フリーレンを背負うと言った時の、シュタルクの手つきがなんか怪しかったので、結局フェルンが背負うことになりました。
原作漫画では、いきなりフェルンがフリーレンを背負う場面が登場しますが、その背景となるストーリーを、アニオリが補完していました。
勇者一行の笑顔
フリーレンが眠気で倒れた際に見た、勇者一行との旅の回想にて、その最後にヒンメル・ハイター・アイゼンが、互いに笑い合っている場面が、アニオリとして追加されていました。
たぶん実際の記憶なのだとは思いますが、多少幻想的にその笑顔の場面を描くことで、その直後のフリーレンの「夢か」というセリフに、説得力を持たせる意味があったと考えています。
その夢の中の笑顔は、もしかしたらフリーレンの作り出した記憶なのかもしれませんが。
フリーレンとシュタルクのフラッシュバック
聖域の中に、まだ勇者の剣が刺さっていることが判明した際に、その事情を話した後のフリーレンの頭の中に、一瞬だけヒンメルの回想がフラッシュバックする場面が、アニオリとして追加されていました。
またシュタルクも、勇者の剣を見ながら、頭の中で兄のシュトルツの顔がフラッシュバックする場面が、アニオリとして追加されていました。
両者のフラッシュバックともに、それぞれの「本物の勇者」が映されており、フリーレンは過大評価されたヒンメルを、シュタルクは(その時点のシュタルクの記憶の中で)過小評価されたシュトルツを、勇者として思い浮かべているのが、対比となっています。
その後のハンバーグのエピソードの中で、シュタルクはシュトルツの偉大さや思いやりに気付いて、彼への尊敬を深めます。
トランクの中の指輪
フリーレンがトランクの中身を整理をしようとした際に、そのトランクの中にある指輪に気付く場面が、アニオリとして追加されていました。
これは漫画「葬送のフリーレン」第30話の「鏡蓮華」というエピソードと関係しており、ヒンメルとの繋がりを表す描写でもあります。
ヒンメルだったらきっと逃げなかった
シュタルクが過去に故郷の村が魔族に襲われた際に、自分だけ逃げてしまったことを、フェルンに伝えた場面で、「ヒンメルだったらきっと逃げなかった」というセリフが、アニオリとして追加されていました。
これはシュタルクのヒンメルへのあこがれを示すとともに、この時点では兄のシュトルツを過小評価しており、魔族に対して逃げない存在として思い浮かべなかったことを、強調したかったのだと考えています。
シュタフェル②
おい、手が近えよ!!シュタフェルガチ勢が絶対にいるだろ!!
原作漫画では、そんなに手が近くありません。
ちょっと場面は戻るけど、街の中でフェルンがシュタルクを見つけた時の表情も、恋してる表情だったよ!!
フェルンの「えっち」発言が多い
シュタルクへの誕生日プレゼントとして、服だけ溶かす薬を渡そうとするフリーレンに対して、フェルンが妨害しますが、それが何かを聞くシュタルクに対して、2回「えっち」と言いました。
原作漫画では、「えっち」発言は1回だけです。
まとめ
本記事では、アニメ『葬送のフリーレン』第11話・第12話に登場する、アニオリ要素を紹介しました。
全体的に第11話・第12話は、本記事で紹介していない細かいアニオリが大量にあったので、ちょっと選定に苦労しました。
他に紹介していないアニオリ要素がありましたら、コメント欄にて教えていただけると有り難いです。
長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
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