作家部「宣伝文を作ろう!の巻」開催
先日思いつきで、作家部で「宣伝文を作ろう!の巻」をやってみた。
自分も劇団を始めたて、作品を作り始めた頃は、
「自分の作品の売り文句を作る」
なんて、苦手でしかなかった。
「緻密な口語のやり取りで」
とか、
「見過ごしてしまいがちな日常の」
とか、
企画書やチラシに書いてみると、改めて自分のやっていることが、
「あれ?それだったら他にも同じことやってる人、いるよね?」
なことでしかなくて、めちゃくちゃショックを受けた。
(なんでショックを受けたんだろう。笑)
で、そこから、
「じゃあ、企画書やチラシレベルで、他との差別化ができないとダメじゃん!」
となり、
「同じ時間を2周する」
とか
「岩井自身の身に起きた出来事を」
とか
「不倫ばっかりしてる人を取材して」
とかって、デカめの言葉で伝えられるものを意識し始めた。
という経験の元、「宣伝文を作ろう!の巻」を、若手作家さんたちとやってみた。
お題は「あなたの好きなハイバイ作品」で。
不思議なもので、自分の作品の宣伝文(キャッチコピー)は作れないけど、人の作品、好きな作品のそれは、作れる。
当時の僕もそうだった。
8名ほどでリモートで開催して、みんなが考えたコピーを次々に披露していく。めちゃくちゃ面白い。
ただ作文みたいなのを書いてきちゃう人もいれば、
「おおお!」とみんなから声が上がるくらい、
作品の質感をダイレクトに表しているものもあったり、
めちゃくちゃ勉強になった。
そして肝心の岩井はというと、メンバーから
「岩井さんは、お客さん側に立ちすぎですよね」
とダメ出しを喰らう。
そう、
「ハイバイの代表作で、戯曲賞もとっちゃった!」
みたいなことを書いてしまう。
「社会的に評価されてますよ!」
みたいなことに頼ってしまう。弱さが出ましたすみません。
が、優秀なメンバーちゃまたちのコピーは、なんだか体感として、
「作品の中から叫んでくる」
ような感じがある。
「お前とお前とお前!嘘つくんじゃねえ!」
とか。笑
(よく思いつくよね、、汗)
この文章だけで作品は表されてはいないけど、
作品の体感はすごく感じるし、
「どうしたんだ!?何なんだ!?」
とは思わせられる。
そして、
「こういう「超体感」みたいな面白くて、
パンチがある「コピー」がやっぱりいいね」
という話から、
「でも、それだけだと訳がわからなすぎるよね」
という話になり、やはり「超体感コピー」の後に、
すんごくわかりやすい作品説明を入れるということになる。
その作品説明を「ブリッジ」と呼ぶことにした。
「超体感コピー」と「お客さん」を繋ぐ「架け橋」
という意味での「ブリッジ」だ。
以下が、その「ブリッジの使用前、使用後」です。
・ブリッジ使用前
お前とお前とお前!嘘つくんじゃねえ!!
「夫婦」発売中。
・ブリッジ使用後
お前とお前とお前!嘘つくんじゃねえ!!
岩井のメインモチーフであった父の突然の死から始まる、
「岩井自身の地獄家族シリーズ」最終章。
ハイバイ「夫婦」発売中。
以上。
こんな感じで、だいぶ雰囲気が違う訳です!
といったわけで、コピーが得意な人、不得意な人もわかりつつ、
でも、不得意なりに
「俺はブリッジが得意なんだ!」と逃げ道も見つかったり(わたすです)、上に書いた、
「コピーじゃなくてそれは作文」
書いちゃった人も、他のメンバーから、
「Yahooコメントみたいな括りで提示したら面白いかも!」
っていう、ウルトラCなアイデアが出たりもして、
非常にみのりのある「巻」になったのでした。
ということで、そんなみんなの勉強会から生まれたキャッチコピーは、
しっかりとハイバイの作品の宣伝に使わせていただいております。
主にTwitterにて。(Xってまだ呼べません。)
ハイバイのTwitterアカウントはこちら→@hibye_net
今までのコピーたち。
あ〜ほんと面白かった。。
そして、ハイバイの公演映像などの商品ページはこちら。
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