見出し画像

大谷石地下採掘場跡である大谷資料館

【大谷資料館】大谷石地下採掘場跡である大谷資料館です。石の丁場跡とちょっとした資料館で構成されています。私は野外丁場は天草市でみたことがありましたが、坑道のは初めてです。大谷石は旧帝国ホテルに使われたというくらいしか知りませんでした。丁場跡の広さは、140m×150m、深さは平均30m、最深部は60m、温度は14度くらいでした。地下神殿?インディージョーンズの映画セットのような雰囲気でした。天井からは水がぽたぽた。石は凝灰岩です。採掘は江戸時代の中期頃からで、昭和34年頃まで手掘りをしていたとか。資料室にあった手掘りの道具は、つるはしというより、手斧のような道具が目につきました。これでどうやって切り出したのか、この大きな空間になるまで石をどうやって切り出して整形したのか不思議です。(目に沿って割ると割れたようですが)。電気も無いくらい中で石がきれいに切り取れるのかほんとに不思議です。また、切り出した石をどのようにしてこの地帯から運び出したのか、運搬の汽車があったようですが、それでも不思議。人力でがんばったのかなあ。大谷石はこの空間の中でも部分によって石の質が違うように見えました。軽石みたいに見えるのもあれば、目のつまった質の部分もあるし、ミソとよばれる爪でもけずれるような土の変質したような部分もありました。実際の建造物に使うには石の質を選んで切り出さないと使えないように思えました。全体としては、よくこれまでこんなに掘ってきたし、今もよく掘っていると思いました。ーここには舞台っぽいのもあるので歌は歌えそうです。湿度があるので楽器はどうなるかわかりません。

いいなと思ったら応援しよう!