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日常の自由な芸術ー宮脇綾子のアプリケ


東京ステーションギャラリーで「宮脇綾子の芸術~見た、切った、貼った」で見てきた。(写真禁止)。建築家・宮脇檀はこの方の次男。綾子はアプリケ(アップリケ)作家。戦後直後の40歳から作品を作り始めたとのこと。日本でいわゆる’アップリケ’というと、私は紋切型の子どもっぽい“かわいい”キャラクターデザインとフェルト生地、子ども向けバックなどにつけるものというステレオタイプの印象しかなく、子ども子どもしていて嫌だったが、綾子作品は違った。民芸作品に見えた。自由な布選び、自由な発想とデザインで自らの生活の中にあるものを表現していた。非常に良かった。布の色彩や質感と組み合わせ、配置がいいのかなあ。アップリケは子ども向けではないし、ほんとは自由でいいんだと思った。トマトは半分に割ったあのジュルジュルのところを描けばいいし、カレイは、煮るか焼いたものの身だけくりぬいて食べたようなの(これは親から怒られる食べ方のような気がするが)を作品にしていいのだとわかった。ボタニカルアートのような精密画ではないけど、どこか精密で、対象物の大きさや見せ方・その組み合わせは、突飛なようで、デザインなようで、日常生活の常識の範囲内に納まっているので安心感がある。民芸の食器とか、箪笥とか持ってる方は、宮脇綾子作品が一つほしいと思うのではなかろうか。作品には小ぶりの衝立もありましたよ。ー私は宮脇作品ほしいです…。https://www.ejrcf.or.jp/.../exhibition/202501_miyawaki.html

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