3Dプリンターで暮らしが整う
6月ぐらいにBambu Lab A1という3Dプリンターを購入。思いついたものをすぐに形にできて大変重宝しています。
3Dプリンターで自分だけの実用品が作れる
プリンターを購入して最初に作ったのがこちら。雨水が通る排水管の中に取り付ける仕切り板です。なんのこっちゃ、ワカランですよね。
中央の太いパイプは屋根の雨水が流れてくる排水管(パイプを外した状態)。右奥に写っている細いパイプは、雨水をタンクに流すために排水管に穴をあけて取り付けたもの。仕切り板によって水がせき止められて雨水タンクに流れ、満タンになってタンク側に水が流れなくなると、排水管にたまった水が仕切り板を超えて排水されます。
これまでは雨水タンクに水を流すために手動で切り替えていたので手間はかかるし、タイミングが悪いと水を貯められなかったり、逆にオーバーフローして周りが水浸しになったりと色々と大変でしたが、この薄っぺらい仕切り板によって仕組みが自動化できました。
排水管の下側は雨の勢いでパイプが抜けるので端材を入れていましたが、こちらもプリンターで作り直し。こんな実用的なものが寸法どおりにサクッと作れるのが、3Dプリンターの最大の魅力です。
DIYには最強のパートナー
3DプリンターはDIYをする人にとっても心強い存在。Amazonで売っていた直径5mmの丸棒を接続するためのジョイントを制作。
ジョイントで長くした丸棒の取付具を端材にネジ止めし、クランプで作業台に固定。塗装中のステンレス球を乾かしておくための台を作りました。
以前はダンボールの隙間に丸棒を突き立てるという原始的で不安定なやり方だったので随分と文化的になりました。
ステンレス球に電動ドライバーで穴あけするための治具もこのとおり。重く、巨大なボール盤は不要になり、手放しました。
デスクに置いていたSSDも、モニターアームに取り付けられるようにしたのでデスクの上もすっきり。
最新の作例はこちら。ツーバイ材に棚板を取り付けるための棚受け。市販品だと1セット600円ぐらいするのかな。3Dプリントのフィラメントは1キロで3,000円ぐらいですが、この程度ならわずかな量で作れます。
こんな感じで使います。強度的にも問題なし。
ガイドを付けたことで縦側のツーバイ材に取り付けるときに傾きを調整する必要がありません。市販品では見栄え重視のためかガイド付きのものを見たことがないので、このように思ったとおりに改善できるところも自作のよいところですね。
アートも楽しめる
3Dプリンターは実用品制作にも役立ちますが、アート作品を楽しめます。こちらは彫刻家の萩原 亮さんが手掛けられた作品。なんとわずか1,000円でプリントデータを販売されています。
映画やアニメのキャラクターなどを造形・プリントした作品はよく目にしますが、このようなアート作品のデータそのものが販売されるのは結構珍しいのではないでしょうか。美しい作品をあらゆる角度から堪能できます。
3Dプリンターを取り巻く環境は超絶進化
実は3Dプリンターを購入するのは今回が2度目。9年前に初めて購入したプリンターは定価30万円ぐらい(半額で入手)と高額でしたがクセが強く、作ったデータをまともにプリントすること自体が難しく、すぐに調子が悪くなってメンテに時間がかかるため使わなくなりました。
一方、Bambu Lab A1はセールだったとはいえ価格は6万円弱(プリントできるサイズが小さいA1 miniは現在なんとセールで3万円を切ってます)。にも関わらず高性能で、当たり前のように高品質に形にできて驚きました。
初めてのプリンターの1/5の価格で、当時感じた不満をすべて解消してくれた上に、データはWIFIで飛ばせるし(以前のはSDカードでした)、内蔵カメラで造形の様子をスマホで確認したりタイムラプス撮影できたりと、期待すらしていなかった機能も備わっています。
最近はBlenderやFusionなど無料のCG・CAD系のソフトが豊富で、データ作りの敷居も下がっており、これまでCGソフトに触れたことのなかった人達が3Dプリンターで造形しているのを目にすることも増えました。いや〜わずか9年で変わるものですね。
3Dプリンターは思い描いたものをすぐ形にできて生活を豊かにしてくれるので、特にものづくりが好きな人には超お勧めです。