日本のODAはトンデモナイ事を繰り返している

 ブラジルでのユーカリ植林だ。製紙企業が紙パルプ用原資としているものだ。その植林で環境を破壊している。環境対策の一環として善意的にアピールしているが、実は周辺環境を著しく破壊している。その被害は地域住民が住めない状況を生み出すまでになっていて、現在、原住民の政府に対する抗議活動にまで拡大している。
現地に飛んだ印鑰 智哉さんのレポートにその詳細が述べられている。日本の「緑の砂漠」化運動は、既に中国でほぼ失敗している経験則を全く考慮せず、相変わらずODAは正義の味方式で継続されている。端的に何が問題かと言うと、この「緑の砂漠」化は、大量の水がいるということだ。

中国の場合は、貴重な地下水をくみ上げ過ぎ、反って地域を完全砂漠化する結果を招いてしまっている。ブラジルの場合は、『水資源が影響を受け、農業生産が困難になる。ユーカリ植林は生物多様性を破壊し、地域に住む動植物の多様性が激減し、狩りも、また漁業も困難になる』。つまり周辺の人々は、生活できないことになっているという現実だ。日本は有数の紙消費国である。先ずは国民の紙消費に対する固定概念を覆す試みも必要だと考える。
遅きに失した感があるが、これからだ。


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