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OMM JAPAN 2018 StraightA ルート解説(Day1)
OMM JAPAN参加者&運営者の皆様、お疲れ様でした。過去最高難易度というだけあって、歯ごたえのある素晴らしいコースでしたね。ルートチョイスも多かったので、他のチームと比較するために簡単な解説付きでルートを記しておきます。画像はGPSで取得した実走データをQuickRouteで出力してます。ルートの濃い緑が4min/kmより速い、黄色=8min/kmくらい、濃い赤が12min/kmより遅い、です。
ではさっそく行きましょう。Day1から。
Start→CP1(14分28秒)
1年ぶりに25,000分の1で走るので慎重に...と思いつつもテンションが上がってしまい適当に走り出す。道の終わりからコンパスでピンクの尾根を狙うも、全体的にヤブが濃くて方向がやや右にずれる。傾斜変換(ピンク矢印の終わり)まで来て、左にある尾根に乗り換える。方向が正しいことを確認して下る。道があると思っていたのに、実は切り開きで踏み跡はなく焦った(画像では見にくいけど切り開きが書いてある)。が、バディが問題ないと判断したためそのまま下る。
舗装道路に出てからは尾根を下り、尾根の傾斜変換からコンパスで正しい尾根に下る。最初は枯れ笹がひどいがいったん抜けるときれいな林が広がった。最高の一日になる予感がした。
→CP2(75分52秒)
すげーながいロングレッグきた!これこそOMMの醍醐味。まずルートチョイスを考える。東回りは舗装道をつなぐと距離が長そうだし、山切ると登りが多そうなので却下。まっすぐめなルートも長い尾根辿り(ナビ的にリスキー)かくねくね舗装道(距離が伸びて登りも多い)なのでなし。西回りで考える。ピンクのルートと舗装道大回り(実際に走ったルート)で迷ったが、ピンクは100mくらいの登りが2回あるのでなし。つまんないけど舗装道大回りで。このレッグはチームによってかなり個性が出ると思う。
舗装道走りが計10kmはあるので覚悟して走り出す。「こんなことするためにOMM出てるんじゃねーよ」とかぶつくさ言いながら走る。プログラムには広葉樹林の沢が走りやすいとの記述があったのでそれに従って林を切り、林道を経てまた舗装道へ。しんどいけどまだ序盤だからちょろい。
最後は尾根直登でアタック。ミスってないはずだけどコントロールがない!と思ってうろうろすると、コンタ5m1本で描くようなピークにコントロールが。。。さすがに小さすぎる気がする。2分くらいのミス。
→CP3(41分39秒)
発達した林道をつないでいくようなレッグ。最初はピンクのルートで行こうかと思っていたが、バディが道回りを提案。即採用。
レッグ中盤のオープンで寄り道してるのは、そこで道が分岐してて違うほうに行ってしまったから。3分のミス。
レッグ終盤で速度が落ちてるのはかなり足場が悪かったから。登距離は増えるけど別の場所通ったほうが早いかもしれない。最後は植生界と道の交点から丁寧にアタック。
→CP4(68分13秒)
これは悩ましいレッグ。マーシャルポイントからは、立入禁止エリアと通過不可の柵があるから尾根辿りでアタックするのがナヴィゲーション的にも体力的にも楽だろう。マーシャルポイントまではピンクのルートと北の道巻きで悩んだが、やはり森の中はかなりスピードが落ちるであろうことを考えて道へ行くことに。
途中までの道走りはいいが、最後の尾根辿りはやはりナヴィゲーションの負荷が大きい。一つひとつ特徴物をチェックしながら慎重に進む。比較的きれいな林だが、ヤブもありスピードが上がらない。なんとかチェックポイントへ。ここまで難しいナヴィゲーションは避けてきたが、うまくいったときの達成感はやみつきになる。
→CP5(17分7秒)
とにかくガッツ。ひたすら下って登る。
川を越えるあたりで柳下&市岡チームに遭遇。15~20分ほどのビハインドであることを知る。
登りがつらい。
→CP6(82分22秒)
本当に今回のOMMはいいレッグが多い。まず北の道回りか真ん中の尾根辿り(青のルート)かのチョイスですが、このレッグは距離が長いので尾根辿りは止めた。距離の面では有利でもスピードが出ない。
道回りではピンクのルートと茶臼山高原道路まで登るルート(実際に通ったルート)の二つを考えたが、登距離で決めた。高原道路まで登ったほうが登距離が少なくなるはず。
しかしもう足が動かない。舗装道を走るだけなのに歩きを混ぜながらなんとか進む。途中でエネルギー不足に気づき、多めに補給するも膝も痛くなってきて不穏な感じ。。。ナヴィゲーションは完全にバディに任せて自分はとにかくついて行って回復に専念した。
舗装道からトレイルに入るところで1分くらい手間取ったが、それ以外はスムースにアタック。
→CP7(22分5秒)
これはルートチョイスはないと思うが、尾根を下るのがかなり難しい。難しいと予想して僕たちも二人でナヴィゲーションしながら特徴物をとらえて丁寧に下りた。特に尾根の乗り換えとピークから下りる方向が変わることに注意。しかしCPの数十メートル手前で地図に表記されていないピークに惑わされて2分くらいロス。1:25,000の地図はこういうナヴィゲーションが本当に難しい。
→CP8(54分29秒)
右か左か。かなり悩んだ。右のルートはアップダウンの少ない舗装道走りがある代わりに、オフトレイル区間が長い。一方で左のルートは下った後、舗装道とトレイルで登り返さないといけない。しかも最後は急登。オフトレイル区間が短いという理由で左ルートを選んだが、トレイルが思ったように走れなかったから右のほうが早いかもしれない。これも難しいチョイスだ。
ほとんど道をつなぐだけなので難しくはないが、最後にトレイルからアタックするところは明確なアタックポイントは定めづらかった。右手の沢が狭くなって左に折れるところから直登した。
→CP9(13分54秒)
ひたすら登るつらいレッグ。。。と思っていたらアタックが難しい。見通しはいいのに距離感覚が合わなくて手前でアタックしてしまった。疲労もあったのだろう。切り開きを見つけてリロケートし、もう一度アタック。
→CP10(29分47秒)→Finish(3分8秒)
舗装道で近くまで行ってから直登、または途中から切り開きを使い尾根下り。僕は疲労がピークに達しており、思考停止で走りたかったので道走りルートを提案。バディもそれに応える。
適当に舗装道を外れてしまい軽く現在地ロストするが、登れば道に出るはずなのでとにかく登る。意識が朦朧としながらも道を見つけ、最後のCPへ。スコアロングの人たちであろう渋滞を切り抜け、颯爽とフィニッシュ。。。するはずがもうへろへろ。こんなんで明日走れるのだろうか?