多様な発信によって、一貫性のあるコアを伝える。第3回 #インハウスエディターコミュニティ での覚え書き
#インハウスエディターコミュニティ 第3回のレポートです。
インハウスエディターにちょこっと興味のあるあなたに、この記事が届きますように。
▼第1回の記事はこちら。(私が参加するようになったきっかけの記事です!)
インハウスエディターコミュニティとは、メルカリのさいまるさん(@saimaru310)が主催する、まじめにゆるく、インハウスエディターのあれこれを語る会です。
第3回は、サイボウズ式編集長の藤村さん(@saicolobe)、SmartHRのふじじゅんさん(@fujijun89)、せっちん丸さん(@OKB460)をゲストに迎えて開催されました!
インハウスエディターとは、企業の一貫したメッセージを正しく伝える役割
「インハウスエディターって何?」いつもこの質問から始まるコミュニティです。(笑)
今回は、SmartHRのふじじゅんさんが参加にあたり、事前にnoteを書いてくださっていました。
ふじじゅんさんの考えるインハウスエディターの役割は、
マーケティング観点でSaaSのサービスを長く使ってもらう”カスタマーサクセス”の考えが前提にあるからこそ、正しく期待をもってもらうコミュニケーションをとることを重要だと考えているそうです。
もちろん、採用広報でも同じように考えられていて、どれだけ長く活躍してもらうかを考えると、盛るのではなく”ありのまま”を伝えることが一番大事。SmartHRのオープンな情報開示からくるイメージは、マーケティングも採用も通ずるところがあるんだなと気づきました。
サイボウズの藤村さんも、企業価値を上げる上であらゆる接点でのコミュニケーションを最適化しながらも、一貫性を保つことが重要だと話していました。
社長、社員、退職者ーー発信は企業に関わる一人ひとりから
インハウスエディターの役割は、あらゆる接点で、一貫性のあるコミュニケーションを行っていくこと。しかし、その発信する主体となるのはインハウスエディターだけに限りません。
たとえば、社長からの直接の発信として、SmartHRの社長ブログでの情報公開が秀逸だと話題になりました。
宮田社長はブログ執筆の際に、周りにフィードバックを求め、それを素直に吸収・反映する方だそうです。記事案が思い浮かんだら、骨子を10行程度で整えて、関係する人に素早く意見をもらってから、書き始めている。
秀逸なブログの裏には、そのテーマが社会の流れにあっているのか、この構成で伝わるのか、そして社内のリアルと合っているかといった企画へのこだわりがあるのだと強く感じました。
下記の記事でも紹介されています。
ほかにも話題になったのはTwitterやnoteを通じて個人の発信力が強くなっていることです。メルカリの社員も活発なイメージがありますが、それは「個人の発信力が採用には必要だ」という価値観がベースにあるからとのこと。個人の発信が求職者にとっては一番身近な情報源だからこそ、希少価値が高く尊重したい、という共通認識があるんだそうです。
そして、アルムナイ(退職者)による退職エントリの発信も、今や最強の採用コンテンツとも言われるまでになってきています。転職に対する世の中のイメージの変化などの背景もありますが、「卒業も応援する姿勢を示している」というある種の気概を持つことは、これから選ばれる会社に求められるんじゃないかという話に発展しました。
どうやってコミュニケーションの一貫性を保つの?
さまざまな発信…とくに個人の発信力が強くなっている今、企業イメージの一貫性を担保するのは”ルール”なのか、それとも”組織”なのか。個人の発信力は会社のブランドにつながるものの、同時にコントロールできないという心配もあります。ただ、今回話していた結論としては
ルールを作りすぎず、それぞれが”考えて”発信している状態が理想。
なぜならば、その企業に関わるそれぞれのメンバーが考えることで生まれる+αがあるから。
組織で一貫性を担保するならば、一つひとつの発信だけではなく、メンバーに背景がどれだけ共有されているか―コアにある想いや考えが共通しているかが大事だと改めて思いました。組織としてのあり方がメッセージやブランドにもにじみ出てくるという話です。
そして組織運営と発信は切っても切れない関係。つまり正常な状態で発信をしてもらうために、組織や会社がどうあるべきかを考える必要があります。「イイコト」を発信してもらうには「イイ組織」でなければいけない。当たり前ですがハッとしました。
ただ、もちろん個人によっては発信に対する不安もありますし、例えば多国籍企業になると”なんとなく”が伝わらない可能性も大きいです。個人の発信は自由だけれど、「社名を出す寄稿や登壇などの発信の場合は、広報に一応伝える」というルールを設けるなどの工夫も勉強になりました。
「発信が強い会社」の裏には、細部のこだわりがある
組織で一貫性をつくりながら、社員一人ひとりに発信をしてもらう。とはいえ「発信すること」が得意な会社ばかりではありません。会社全体で発信の文化を根付かせるためにはどうすればいいのか?
今回の会に参加していたみなさんの工夫で共通していたのは、
発信によって何が変わるのか?
を伝え、さらには仕組みになっているところだと感じました。会話の中ででてきた、細部のこだわりをご紹介させてください。
他にも、Twitterの社名エゴサチャンネルでSNSでの反応をみんなで見られるようにしていたり、社内のSlackでバリューに沿っている発言にスタンプをつけるとその投稿が集約されるチャンネルを作っていたりといった工夫がありました。
ただ発信だけを促すのではなく、発信によって周りがどう変化したのか伝え、どんな発信がバリューに沿っているのかを考えられる仕組みを作っていることが大事だと感じました。
なぜ発信するのか?をもう一度考えたい
今回、メッセージの一貫性と組織のあり方、そして個人の発信を根付かせる工夫について学び、改めて組織のあり方や発信の目的を見つめ直していきたいと思いました。
私自身、会社のファンを少しでも増やしたいと思っていろいろな発信をしていますが、まだまだ試行錯誤中です。なぜ、どんなイメージをもってもらうために、だれに発信してもらうのか、どんな仕組みや工夫をしていくか、考えていきたいと思います。(そして藤村さんのツイートに励まされました…!)
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。まじめにまとめましたが、オフレコ話やチャットの模様などの魅力はここでは伝えきれていません…!(笑)
ゆるく面白い会なので、よかったらご参加くださいね♪
▼Togetter
引用しきれなかったので、Togetterにまとめました。
▼インハウスエディターを考える、おすすめ本
▼今後の #インハウスエディターコミュニティ 活動予定
コーポレートブランディング、採用、広報、デザイナー、マーケティング…さまざまな職種の人が越境して”インハウスエディター”を語るコミュニティです。もしご興味あればぜひ、参加メンバーのどなたかか私にお声がけください^^
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