非常勤講師はex.となりの家の口うるさいおじさん③みんながんばれ俺もがんばる
昨日は河原学園声優タレント科の卒業式と謝恩会でした 僕は見送る立場でした
今回含めて卒業のタイミングは3回あったんですが いつも自分が公演中だったりで行けなかったのです 今年はやっと参加できました(これも地域に根ざしてこれているということかな)
毎年卒業生はかわいいのだけど 今年はひときわ、かわいかったように思うこれまでの卒業生ゴメンなんだけど たぶん、生徒に対して僕の角みたいなものが取れてきてるんだと思われる
さて、声優タレント科という学科ということもあり、声優志望が多い それはそれで大いに結構なことだ でも、ほんとにごく少数、役者になりたいというトンチンカンなキラ星のやうなのが現れる 僕は役者なので、そういうやつは特にまたかわいいというのはここだけの話
今年は男子生徒のひとりが文学座演劇研究所62期生の入所試験に結構な倍率の中、合格してこの4月から東京で新生活を始める
昨日の謝恩会ではなにやら、目を真っ赤にして、バサバサのまつげを濡らして、泣きながら話してくれた 泣いているのがメインだったので何を言っているのかはわからなかったのだが、想いは伝わった
たぶん十中八九、「としじ先生に会えてよかった、としじ先生に会えたからこそ、芝居の道へ進むんだと思う、としじ先生サイコー、だいすきです」みたいなことと解釈して、それを額面通りに受け取った
で、僕は水面下で完全依怙贔屓(えこひいき)活動の一環として、その生徒に僕の大好きな映画のDVD(Blu-ray)をプレゼントすることに決めていた
「カッコーの巣の上で」1975年僕の生まれた年にできたアメリカ映画 監督:ミロス・フォアマン 主演:ジャック・ニコルソン 超名作なので見ておいてほしくて、それにきっとこれから映画の話とかになることも多いだろうから、これを知っておけばきっと知ったかぶりもできる強力な1枚だ
残念なのはそいつがBlu-rayを見る機械を持っていないことだった(ガーン)
そしたら近くで聴いていたもうひとりの男子生徒が「なら、おれんちで見ようや」そいつもこの春から東京だ
うんうん、見ろ見ろ 君らは女子の中たった二人の男子生徒だ 永遠に仲良くしろこれは命令に近い あ、もちろん女子生徒もみんなだいすきだよ
がんばってほしいなぁぁぁ、いろいろな人にいろいろなことを言われて、揉まれてほしいな 傷つくこともあるだろう が、時間が経てば芸の肥やしになるからねきっと
あとですね、生徒の入所する文学座演劇研究所62期生の入所試験、僕が昨年 劇団サラダボール「マクベスdialogue」(写真©︎2021 Kato Shinpei)でお世話になった、西村和宏さんの教える四国学院大学の学生さんも入所らしい これもうれしいニュース 当然僕の生徒には「西村チルドレンに負けるな」とハッパをかけてある
きっと君なら大丈夫 僕も芸を磨いておくのでいつか2人芝居をやろうね
芝居やっていてよかったと思うことでした 改めて卒業おめでとう