ホラー小説について、個人的に紐解く。
お休み期間中はホラー小説とミステリー小説、他もガンガン読んでた。そうすると、今度は疑問に思う。
ホラー小説、って難しいな……。
幽霊がでました!ハイ、怖いですね!というわけにはいかない。
大量の髪の毛が落ちてたくらいではちょっと弱いし、暗闇から双眸(そうぼう)がギョロリとこちらを覗いていたくらいでも、まだ怖くない気がする(そうか?
というか、背筋がゾクゾクするような怖さって、なんだろう?
ホラー小説を執筆する方って、そう考えたことありませんか??
夏だから、いろんなサイトでホラー小説を特集したり募集したりで、「怖さ」って何だろう、って、そう思ってしまい。
それで、ホラー小説をがっつり読みました。
そもそもホラー小説のホラー要素って何なんだろう、って。
いや、がっつりというほどじゃないけれども。
ここ最近で読んだ小説を列挙すると
・るんびにの子供
・角川ホラー文庫ベストセレクション×2種
・火のない所に煙は
・私の骨
・夜市(これは昔読んだピックアップだけど
上記はどれもよかった。
というか、ここで結論いうと……
これ、最終的には幽霊より生きてる人間の方が怖いヤツじゃん……
これだった。
名作のホラー小説を読んでるのに、どう考えても生きてる人間の方が怖い。
なんだこれ。
正直、うっすらとそうじゃないか、って予想はしていたけど。
まあ、そこはひとまず置いておこう。
じゃあ、ホラーの名作って?
上記はベストセレクションというからに、本当に名作を集めている。
ここから紐解くと、ぶっちゃけ、ホラーといえどミステリーが混じってくるとグッと面白さが増す。結局は、謎がはじまると解決まで読み進めてしまう。
ホラー×ミステリーが名作ということになる。
角川ホラーベストセレクションの綾辻行人先生の「再生」が好きかな。
あとは、すでにあらすじから謎めいている”私の骨”も好き。
上記の結論は面白かった。なるほど、だからか”私の骨”かと。
そして、火のない所に煙は、などは人が怖い。
未読の方は読んでいただきたい作品だと思う。
じゃあ、ホラーの描写って?
人間ならわかりやすいけど、幽霊だと難しい……
なんとか、生きている人間を怖がらせなければ(使命感
でも、たとえ翌朝ガラス戸に赤い手がババーッとついていても、そうかあ……という程度に思えて、また難しい。
リアルであったら、確かに怖いけど、掃除が面倒だなあと思うかもしれない。というか、違うな?掃除する側の気持ち考えろや!と叫びたくなるかも。そういう地味にダメージくる嫌がらせやめてくれ、と。(いじめか?
なかなかリアルでゾッとする、というのは難しい。
ただ、いくつかホラーを読んだ中でも、上記の『るんびにの子供』のあるシーンでは背筋がゾッとした。後にも先にも、幽霊の描写でゾッとしたのはその一度きりだったので、珍しい、なんとも面白い体験をしたなあと読んでて嬉しかったです。
読書の醍醐味はそこですよね!
じゃあ、他は?
あり得ない話だけど、ホラーで好きな話
あとは最近読んだネット小説で、そうそう、こういうのがファンタジーホラーだよ!と思ったのがコレ。
短篇だけど【水を飼う】という大胆な発想が好きです。
え、水を、飼うの???
超短編で読みやすいし、ミステリーではないけど、こういう不思議な怖さは個人的に好みです。
結論=ホラーとは生きている人間であるけど、例外もある
ここ最近ガンガン読んだホラー小説を要するにまとめると……幽霊よりも、結局は人の心の闇の方が基本的には怖いっていう結論になった。
※ちなみに幽霊は信じていない。
ただ、まだ読み切れてない名作が多いから、それを読んだら幽霊こええええってなるのかもしれません。
ということで、ホラーって何だろう?を研究してました。