日向坂46東京ドーム公演全方向感想
はじめに
2024年12月25日・26日の二日間、日向坂46全国ツアー「HappyMagicalTour2024」東京公演が行われました。
私は初日を配信で、二日目を現地東京ドームで観させていただきました。
日向坂46史上最高と言えるライブ、その感想を綴った文章になります。
毎度長文で申し訳ございませんが、よろしければお付き合いください。
帰ってきた約束の彼の地
冒頭で「日向坂史上最高」と書きましたが、私が行ってない・観てないライブなんて沢山ありますね……
なので、「私が観たライブ史上最高」とさせていただきます。
さて、時は遡り2022年3月30日。
日向坂は好きだけど在宅ライトのままでいるはずだった私が当時まだ卒業発表する前の渡邉美穂ちゃんのブログに導かれるように参戦したライブ「3回目のひな誕祭」。
「約束の彼の地」とは、日向坂の代表曲の一つ、「約束の卵」に登場する歌詞で、ビッグエッグの愛称で呼ばれていた東京ドームを指しています。
多くの方がご承知の通り、ひらがなけやき時代から東京ドームでのライブ開催を目指すんだというグループの目標を歌った曲なのですが、その目標が結実した瞬間を見届けることができました。
ただ、その数日前に濱岸ひよりちゃんが新型コロナウイルスに感染し、メンバー全員での出演は叶わず……
ライブで披露された「青春の馬」ではセンターを務めた金村美玖ちゃんとひよたんがバックステージに移動してペアダンスを踊る演出が用意されていましたが、当日は美玖ちゃんが出演できなかったひよたんがその場にいるかのようなペアダンスを一人で踊ることになりました。
それはそれでとてもエモいシーンではあったのですが、やはりその場に居なかった事実は変わらず、ひよたん自身の無念も相当な物であったことは想像に難くないです。
これは今年開催された日向坂46展示会「WE R!」でひよたんが書いたメッセージにストレートに表されています。(下はWE R!を観に行ったときの私のポストです)
ようやく到達した「約束の彼の地」でしたが、忘れ物が残ってしまったのです。
また、2023年はそれまで連続出場していた「紅白歌合戦」への出演を逃すなど、「日向坂は人気が落ちた」「勢いがなくなった」などの声があちこちから聞こえた年でしたが、昨年の最後のライブ、「HappyTrainTour2023」追加公演ではキャプテン佐々木久美ちゃんから「私たちはもう一度東京ドームを目指します」という宣言がありました。
再び約束の彼の地へ辿り着くことが、グループがより高みを目指すための試金石となったのだと認識しました。
そして2024年9月。
宮崎で開催された「ひなたフェス」にて全国ツアー「HappyMagicalTour2024」の開催と、東京公演の会場が東京ドームであることが発表されます。
個人的には今年の東京ドームライブ開催は性急に過ぎるのではないかとも感じてもいたのですが、その前月にはひよたんを含む4人のメンバーのグループ卒業が発表されていました。
こうなると順序・段取り云々よりもひよたんを含む全員で東京ドームに立って欲しいという気持ちの方が強くなります。
ただ卒業発表メンバーの内、腰痛が卒業の理由となった丹生明里ちゃんは全国ツアー全休を発表。
ひよたんの卒業セレモニーは出身地の福岡公演で行われることとなり、二人を含む卒業メンバーのドーム出演は「各方面と調整、協議中」という告知がされました。
全員揃ってドームに立ってこそ意味があるのではないか?と思いながら、12月26日の最終公演のチケットを取りました。
そしてついに12月25日を迎えることになります。
25日は卒業発表メンバーの内、加藤史帆ちゃんの卒業セレモニーが開催されることになっていましたが、私は仕事の調整が難しかったこともあって早々にチケットを取ることは断念。
配信ライブも観れないつもりだったのですが、当日仕事をこなしていて17時55分頃になったときに「これならライブ観れるかも?!」と思い急ぎ配信チケットを購入。
18時03分から配信を観ることができました。
(ただし、卒業セレモニー中の「君しか勝たん」の披露中に離脱を余儀なくされたのですが……無念)
26日は無事現地に行くことができました。
私としても、再びの約束の彼の地です。
……ここまで既に長いな〜、読んでくれてる方、スミマセン。
感想その1 今年の日向坂のいいとこ取り
タイトルに「全方向感想」と書いたのですが、「最高」の中身は多種多様な方向での良さが詰まっていたという事で、それらを一つずつ。
先ずは今年の日向坂46のライブの良かった所を更に良くして構成に加えた点です。
全国ツアーが始まるまで、
・5回目のひな誕祭
・ひなた坂ライブ
・三期生TIF
・四期生武道館
等が開催されましたが、オリジナルのメンバーに拘らず、いい曲はどんどんやっていこうよという指向。
表題曲も全員でパフォーマンスしていいじゃんという発想。
両日とも2曲目は四期生曲「雨が降ったって」でしたが、武道館ライブでの演出に先輩メンバーもサポートで加わってという、正にワクワクしてくるよ〜というパフォーマンスでした。
「Am I ready?」も全員でのパフォーマンス。
ここではひなた坂ライブで観た多幸感と、改めての「Am I ready?」いい曲とパフォーマンスだわ、、という感想が蘇りましたね。
モニターに四期生が多々抜かれたのはなんか嬉しかったです。
私はひなたフェスに行けなくて、配信も冒頭の3曲くらいしか観れなかったので、そこの要素はわからないです。残念……
感想その2 卒業メンバー登場と引き継ぎ
ここは2日目、26日のライブについてになります。
多くの方からの同様の感想を見聞きしておりますが改めて。
先に書きました、2022年の忘れ物がようやく届きました。
ライブ中盤、「私たちからのクリスマスプレゼントです」の声でステージに大きなプレゼントボックスが降下し、ボックスの中から丹生ちゃんが登場!
正直な所、この2日目に卒業発表メンバーが登場することは9割方予想をしていました。
が、それが現実の物になると……私の全身に熱い衝撃が走りましたね……
披露された曲は勿論彼女がセンターを務める「One choice 」です。
大いに会場が盛り上がる中、更に胸が熱くなるシーンが。
曲の途中から、センターポジションに丹生ちゃんを最も慕っていたといっていい後輩、山口陽世ちゃんが入ります。
曲中でのセンター継承の場面を見せてくれたのです。
涙を堪えてパフォーマンスする陽世ちゃんの姿はグッときました。今後ライブでの「One choice 」披露時に彼女がセンターポジションに入ることは確実で、時に不遇と言われることもあった新三期生がまた一つ報われた瞬間とも感じました。
そして、次のプレゼントボックスから現れたのはひよたん。
ついにこの時が来ました。
披露されたのはやはり「青春の馬」。
時に涙を浮かべ、そして時にドームの空気を全身で感じるように笑顔でパフォーマンスするひよたん。
小坂菜緒ちゃんとのペアダンスも華麗に舞って見せ、彼女の宿願が叶うと共に、2022年の東京ドームライブもようやく完成した瞬間となったのです。
最後は勿論加藤史帆ちゃんの登場。
「君しか勝たん」の最後に菜緒ちゃんに「任せた!」とこれもセンター継承?のメッセージを。
私はこの時、かつて「キュン」で日向坂がシングルデビューした際、齊藤京子ちゃんが菜緒ちゃんの背中を叩き、「任せたよ、センター」と伝えた話しを思い出していました。
単に感動だけでなく、色々な歴史が繋がり、未来を想像させる…そんな卒業メンバーパートでしたね。
感想その3 オードリー登場
東京ドームライブ開催前の「日向坂で会いましょう」の放送で、オードリー春日さんが来場、潜入レポートを行うことが話されており、ほぼ99%の確率でステージにも立つ事が想定されていました。
が、いざアンコールのひなあい企画中に春日さんが登場したときの東京ドームのボルテージは凄まじかったです。
SNSで春日さんが登場したらペンラをピンクにしようという呼びかけもあったのですが、正にドーム中がピンク一色に。
2022年の東京ドームライブではオープニングナンバーの「ひらがなけやき」でおひさまがペンラをピンクにしましたが、その時より遥かに長い時間、ドームがピンクに染まっていました。
そしてドームを更に揺るがした、若林さんのサプライズ登場。
オードリーと日向坂の絆を強く感じた瞬間でした。
感想その4 推しの活躍ぶり
私の推しメンはそれぞれに素晴らしい活躍を見せてくれました。一人ずつ。
金村美玖ちゃん
2日間とも「ってか」の披露があり、また2日目には私の大好きな曲「アディショナルタイム」を演ってくれたのは嬉しかったです。
観る度・カメラに抜かれる度に見せる表情は凛として引き締まったもので、このライブにかける決意が伝わってきました。
1日目の「NO WAR in the future 」ではセンターポジションに入っていましたが、今年の後半はファンから「3K」と呼ばれる3人…美玖ちゃん・菜緒ちゃんに河田陽菜ちゃんからは自分たちが先頭に立って日向坂を牽引して行くんだという気合いが満ちていると感じています。ひらがなけやき加入時には年少組だった3人ですが、先輩の卒業が続き、後輩が増えというグループの状況を受け、美玖ちゃんの表情は正にそれだったのだと思っています。
森本茉莉ちゃん
大きなパフォーマンスと笑顔が印象的でした。
曲でもMCでも活躍振りが大いに目立っていた気がします(推しバイアス有り)。
特に2日目ダブルアンコールで13thシングル「卒業写真だけが知ってる」が初披露されたのですが、表題曲をパフォーマンスする推しの姿はとても眩しくて頼もしくて。
思い直せば「選抜制度とは…」と思う所もあるのですが、この瞬間の私の気持ちは真っ直ぐに「おめでとう」でしたね。
清水理央ちゃん
ことある事に彼女のパフォーマンスの進化を語っている私ですが、今回も東京ドーム全体に伝わるようなパフォーマンスを魅せてくれたと思います。
理央ちゃんのハイライトシーンは「ってか」のフォーメーションで齊藤京子ちゃんのポジションに入った事、即ちセンター金村美玖ちゃんの横でパフォーマンスとなった事。
おすしみず推しとして、この場面を見ることができたのを幸せに思います。
「ってか」の直後に「ブルーベリー&ラズベリー」の披露が続き、りおろっかーとして幸せなゾーンでした。
宮地すみれちゃん
観る度に溜息が出てしまう美しいパフォーマンスは、12thひなた坂ライブ座長の経験でより進化したと感じました。
ひなあいコーナーでの懺悔も期待通りに盛り上げてくれて、感心することしきりです。
13thシングル表題では3列目端という歴代のパフォーマンスメンが務めてきたポジションに入る彼女。
どこまで成長していくのか楽しみですね。
感想その5 他気になったメンバー
本当にみんな良かったんです。
…が、敢えて何人かについてコメントさせていただきます。
竹内希来里ちゃん
あちこちで言われている通り、本当にビジュアルがグッと洗練されてきていて、持ち味の柔らかなパフォーマンスも健在。
映画「ゼンブ・オブ・トーキョー」での演技がとても良かったところに来年は舞台「五等分の花嫁」が待っています。
彼女のターンがすぐそこに近づいているのを予感させられました。
平岡海月ちゃん
元々高かったダンススキルですが、ドームライブでは解放感に溢れた・何かが吹っ切れたものに見えました。
これは妄想に近い推測ですが、どこかに故障を抱えていたのが回復したような、、そんな素晴らしいダンスでした。
(今回も何人かのメンバーがテーピングをしてライブに臨んでいたようですね)
髙橋未来虹ちゃん
オープニング曲がハニーデューだったので「鯖つかない剣を持て」もセトリに加えられたと思うのですが、11thひなた坂ライブで見せてくれた圧巻の殺陣からのパフォーマンスは更に凄みを増して鬼気迫るといった感じで。
11thひなた坂メンバーからは高本彩花ちゃん・濱岸ひよりちゃんが抜けて、少人数での錆剣となった訳ですが、ドームの空気を持っていってやろうという気迫を感じました。
副キャプテンのこれからに大いに期待したいです。
高瀬愛奈ちゃん
先の少人数での錆剣でしっかりパフォーマンスを支え、ライブ序盤の「真夜中の懺悔大会」ではセンターを務めたまなふぃ。
いつでも目立つ場所にいる訳ではない彼女ですが、やはり頼もしくて欠かせない存在なんだと再認識です。
2022年のドームの1曲目、「ひらがなけやき」の歌い出しを務めたのもまなふぃだったことも思い出しました。
まだまだ残り3人となってしまうイッキサンとして頑張って欲しいですね。
小坂菜緒ちゃん
私のいた3塁側のステージに何度も来てくれる構成になっていて、改めて菜緒ちゃんって素敵だよなと…
かつての休養前後の時に影を帯びたような表情はなく、本当に優しい笑顔が印象的でした。
「NO WAR in the future 」で最後にハートを作ったのはなおみく!
なおみくダブルセンター曲を私は切望しています。
加藤史帆ちゃんへの想い
先に書きましたとおり、初日には加藤史帆ちゃんの卒業セレモニーが行われました。
ただ、ライブ本編の途中からとしちゃん選曲のコーナーが設けられており、実質卒業コンサートと言ってもいい内容でした。個人的には「嘆きのDelete 」が聴けて嬉しかった…
卒業セレモニー前にはとしちゃんバージョンのOverture が流れ、ラストは「ハッピーオーラ」で締める(観れてないのですが…)という如何にもとしちゃんらしい物だったと思います。
いつでも日向坂のトップバッターとして、パフォーマンスでもバラエティでもモデルとしてもグループを引っ張ってくれたとしちゃん。その功績に改めて感謝です。
日向坂46のメンバーとなってくれて、本当にありがとう。
としちゃんが卒業して、替わりになる人はいません……それは今まで卒業したメンバー全てに当て嵌まるのですが。
ですが、敢えて言うなら彼女の意志は"かとし軍団"の後輩…初期からとしちゃん推しの小西夏菜美ちゃん、としちゃんが依存しているという平岡海月ちゃん、そしてラジオやSHOWROOMでの共演が多かった森本茉莉ちゃんが先頭に立って受け継いでいってくれるのではと想像しています。
最後に
2日目のダブルアンコールでは13thシングル「卒業写真だけが知ってる」が初披露されましたが、その後メンバーは再度挨拶することはなく、ステージから"Magical "に消えてしまうという演出でライブは終了します。
会場のモニターには
「ここから、はじまる。行こう。いっしょに。」
の文字が映し出されました。
これは13thを披露することで日向坂は既に次の目標に向けて出発したんだよ、という意味もあるのではと解釈しました。
これはXにもポストした内容ですが、このライブ、外野席他一部座席には観客が入っていませんでした。
平たく言えば、満員で無かったという事。
ですが、このライブが私史上最高の日向坂のライブだった事実は変わることはありません。
日向坂46って、こんなに凄いことが出来るグループなんですよ。
現地で、そして配信でご覧になったみなさんが誇れる2日間だったはずです。
空席があったことは正直悔しくもあります。
ですが、また埋まるように支えていけばいいんですよ。
何しろ、"滑走路"から始まったグループなんですから。
私が日向坂を好きな理由は、決して「日本のアイドルグループでもトップクラスの人気だから」ではありません。きっとみなさんもそうだと思います。
私自身を感動させてくれて、元気とハッピーを貰える日向坂46がある限り、応援を続けていきたい……改めてそう思わせてくれた2日間でした。
……最後まで読んでくれたみなさん、ありがとうございました!