いつも通る道で交わす言葉の話
私は、朝と夕方、必ず通る道がある。
それは、自宅と車の駐車場までの道だ。
私は自宅と車の駐車場がちょこっと離れている。
この道を通りいくつかの家の前を通ることで、
駐車場へたどり着くことができる。
仕事場へ行くにも、買い物に行くにも車が必要な私は
ほぼ毎日この道を通っている。
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今いるまちには、坂がとても多い。
この道もちょこっと急な坂だ。
その坂に沿うように両サイドにいくつか家がある。
その道の道中には、ご近所さんがいろんなことをしている。
花に水をあげていたり、掃除をしていたり、
時にはお子さんが遊んでいたり。
いろんな方がいろんなことをしている道だなと思う。
その道で私はこんなやりとりをする。
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朝、家を出ていった後
「おはようございます!」
「おはよう!いってらっしゃい~」
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夕方、帰宅途中
「あっ、おかえりなさ〜い」
「ただいまです~」
*
何気ない
「ただいま」と「おかえり」
「いってらっしゃい」と「いってきます」
これを家族以外の関係性の方とにかけてくれる
ご近所さんはとても素敵だと思う。
このやりとりをする度に、「あぁ私はこの地域に住んでいるんだな」と
感じる。
当たり前だけど、素敵な景色。
「いってきます」と「ただいま」を言って、今日も行こうと思う。