『学校行きたくない』への対応。
『学校行きたくない』
子どもがこれを言う時は
疲れがたまっている時
何かを我慢している時
頑張り過ぎている時
休息が必要な時
🚸正解のない問題
数日前、4月から小学校に通っている息子が朝目覚めて突然言う。
『学校、行きたくない。』
な、な、な、なんて(汗)!?
これの対応を間違うと、この子の居場所を奪うことになってしまうかもしれない。
理由の聞き方一つでもこの子の気持ちを傷つけてしまうかもしれない。
もしかすると、ただ眠いだけで面倒だからのやつかもしれない。
どうするよ?え?どうしたらいいん?
わたしはパニックに陥っていた。
普段からいろんなことが頭を巡っているこのわたし。
子どもが学校に行きたくないと言ったらどうしよう…
ということも実は考えたことがあった。
でもね、でも、答えは出てないんだよ~~~(汗)!
不意打ちでパニック!!
でもいつも心掛けていること、
それは“いきなり否定はしない”ということ。
🚸どれも大事
小学校については行くべきとか休ませてもいいとか、それぞれの家庭での考え方があるので、正解というものはないと思う。
昔、平日に家族旅行へ行くために学校を休む子がいた。
わたしが育った家庭では、それは非常識だった。
だから、その当時のわたしは、そんなのおかしいと思っていた。
でも自分が大人になると、仕事の都合やいろんなタイミングで家族と過ごす時間が限れることを実感した。
学校を休めないのであれば週末の土日や祝日にしか旅行へは行けない。
仕事によっては平日にしか休みがない人だっているはずだ。
学校に行くことを大事にするか、家族との楽しい時間を過ごすことを大事にするか、大事にすることはそれぞれなので間違いなんてない。
おっと! 話がそれてしまった。
🚸どんな理由でもまずは受け止める
『そっか、学校に行きたくないんだね、何かあった?』
わたしはなるべく行きたくない気持ちに寄り添うようにきいてみた。
『授業のプリントが早く終わった人から図書館へ行ったけど、僕は終わらなかったから行けなかったんだよ』
それを聞いていじめの類ではないことに少し安心した。
「なんだそんなことなら大丈夫でしょ。なら学校行けるでしょ。」
とはならないよ。
理由が何にしろ、学校に行きたくない気持ちは一大事には違いない。
理由を聞かれて的確にこたえられる年齢でもなかろう。
それだけが理由ではないかもしれない。
本当は言いたくない理由かもしれない。
ただ何となくかもしれない。
詮索してしまいたい気持ちを我慢して、その日は息子の気持ちを受け止めることにした。
『なんだかとっても嫌な気持ちなんだね、今日はお家で過ごそうか』
学校を休むことが決まったら、それまで曇っていた息子の表情が一気に晴れ渡った。
そしてどんな楽しいことをして過ごそうかワクワクしている様子だった。
息子の笑顔を見れたわたしも自然と微笑んでいた。
正解はわからないけど、これでいいんだと思えた瞬間だった。
🚸本当の理由はひとつではない
少し気持ちが落ち着いたころ、詳しく聞こうともう一度理由を聞いてみた。
すると・・・
『一人で学校に行くのが嫌だ』
ん?ん?ん?どゆこと?
詳しく聞くと、朝、登校班で集合して出発した後、しばらく行くと走り出す子がいて次々にみんな走っていくから置いていかれるらしい。
登校班の子供は15人ほどいる。
1年生から6年生までいる。
どうやら息子が学校に行きたくなかった理由はひとつではないようだ。
わたしの勝手な推測だが、もうひとつ理由があるとすればわたしだ。
朝から晩まで忙しそうにしてきっと寂しい思いをさせているのだ。
甘えたくても甘えられない状況になっていることは明らかだ。
聞いてもらいたい話がたくさんあるだろう。
一緒に本を読みたいだろう。
宿題を一緒にやって欲しいだろう。
わたしも気持ちは同じなのだが、現実的にはなかなか厳しい。
🚸頑張っているんだ
息子は、行動する時に人より時間がかかることが多い。
良く言えばとてもマイペース。
勉強は理解できているようなので、時間がかかる原因はとりかかりのスタートが遅かったり、違うことを始めちゃったりでなかなかやることが進まないこと。
そんな息子は早生まれで体も小さい。
小さい体で大きなランドセルを背負い、毎朝30分かけて上り坂を通り学校へ行くことがどんなに大変なことなのだろう。
ひとまわりほど違う同級生と同じペースでの集団生活は、息子にとってはどんなに大変なことなのだろう。
小学校では授業も給食も休み時間も、決まった時間内に動かなければならない。
保育園や家みたいに誰かに手伝ってもらわずに、自分で何でもこなさなければならない。
息子にとってそれがどんなに大変なことか想像し難い。
できる人からすれば当たり前にできることだから、できないことがどんなに大変か、これは想像力ではまかなえきれない。
頑張ればできることと、頑張ってもできないことがあることは理解しておきたい。
頑張っているのにできないとき、きっと本人がいちばん苦しい。
だから、頑張っている息子には
“頑張れ”ではなく
“頑張っているね”と声をかけてあげよう。
そして頑張り過ぎているときは少し休ませてあげよう。
心と体の健康が大切だから。
笑顔でいれることがなによりも大切だから。
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